刺青・少年・秘密 角川文庫

谷崎潤一郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784041109748
ISBN 10 : 4041109744
フォーマット
出版社
発行年月
2021年02月
日本
追加情報
:
448p;15

内容詳細

腕ききの刺青師・清吉の心には、人知らぬ快楽と宿願とが潜んでいた。ある日、憧れの肌を持ち合わせた娘と出会うと、娘を麻睡剤で眠らせ、背に女郎蜘蛛を刺し込んでゆく―。谷崎24歳の処女作「刺青」ほか、少年少女たちの倒錯した世界を描く「少年」、過剰な刺激と秘されたものに魅了された男を描く「秘密」など、初期の代表作8編を収録。耽美、サディズム、マゾヒズムが交錯する、格調高き珠玉の作品集。

【著者紹介】
谷崎潤一郎 : 1886年東京生まれ。東京帝国大学国文科中退。1910年、第2次「新思潮」創刊に関わり、同年「刺青」を発表。『痴人の愛』『卍』などの耽美主義的な作品で知られ、生涯で3度の『源氏物語』現代語訳を手がけた。1949年、第8回文化勲章受章。1964年に日本人で初めて全米芸術院・米国文学芸術アカデミー名誉会員に選ばれる。1965年7月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 優希 さん

    谷崎初期の短編集です。その世界は妖艶で不思議な雰囲気で満たされていました。耽美、サディズム、マゾヒズムといった変態的要素も、谷崎の手にかかると美しく耽美な空気へと変わるのが素晴らしいです。

  • そら さん

    初期の頃の作品8編。初期だから?いつもの「突き抜けたアホらしさ、バカバカしさ」がまだなくて、8編それぞれ色が違って、バラエティーに富んでいて、ちょっと驚いた。特に最後の2作品「神童」と「異端者の哀しみ」は他の人が書いたのでは?と思ってしまうぐらい。堕落していく青年の内面がテーマで、谷崎潤一郎なのに真面目!と思ってしまった(^_^;)。「少年」の拷問ごっこは引いたわ〜。平山夢明みたいなホラー小説の部類と思えば納得できるかも?「悪魔」「続悪魔」はストーリー的にもホラー。どれも引き込まれた。良かったです(^^)

  • ソーダポップ さん

    谷崎文学の最も初期における、八篇からなる代表的短編集。谷崎24歳の処女作「刺青」。そして「少年」や「秘密」など、全編にわたって肉体上、精神上痛切に得られる快楽や、残忍と恐怖によって描かれていました。サディズムとマゾヒズムの世界が格調高く洗練された芸術的感動の作品集でした。

  • ホシ さん

    谷崎の初期短編作品集。寝苦しい熱帯夜に耽美派を読むのも一興にやあるらんと思いましたが、草食系を骨の髄まで自認する小生は別にムラムラするでもなく、昼間の暑気にやられた体を尚更ぐったりさせるだけでした(呆)。ただ最後の『異端者の悲しみ』は良かった。ともすれば貧苦に挫折しそうになる己の魂と向き合い、最後は一縷の光の下に静謐さをもって物語が終結します。貧困は自身を惨めにし、生きる意味を分からなくさせます。貧困問題が取り沙汰される世の中にあって私たちに示唆を与えてくれる作品のような気がしました。

  • M.kaori☂️☂️☂️🌻🌻🌻☁️☁️☁️🍒🍊🪶🍍 さん

    読み物としては、物語に筋が通ってるから、少年の心の私には読みやすい。けれど 女性だったら経験者じゃないとこれは精神的参りそうだ。大人になったかも。(*´ω`*)

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谷崎潤一郎

1886年東京生まれ。東京帝国大学国文科中退。1910年、第二次「新思潮」創刊に関わり、同年「刺青」を発表。代表作に『細雪』や随筆『陰翳礼讃』など。1949年、第8回文化勲章受章。1964年に日本人で初めて全米芸術院・米国文学芸術アカデミー名誉会員に選ばれる。1965年没(本データはこの書籍が刊行さ

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