死神の棋譜

奥泉光

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784103912040
ISBN 10 : 4103912049
フォーマット
出版社
発行年月
2020年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
奥泉光 ,  
追加情報
:
305p;20

内容詳細

―負けました。これをいうのは人生で何度目だろう。将棋に魅入られ、頂点を目指し、深みへ潜ってしまった男。消えた棋士の行方と魔の図式の謎を追って、北海道の廃坑から地下神殿の対局室まで旅が始まる。芥川賞作家が描く傑作将棋エンタテインメント。

【著者紹介】
奥泉光 : 1956年山形県生まれ。国際基督教大学教養学部卒、同大学院修士課程修了。作家、近畿大学教授。1993年『ノヴァーリスの引用』で野間文芸新人賞、瞠目反文学賞、1994年『石の来歴』で芥川賞、2009年『神器―軍艦「橿原」殺人事件―』で野間文芸賞、2014年『東京自叙伝』で谷崎潤一郎賞、2018年『雪の階』で毎日出版文化賞、柴田錬三郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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「盤上の向日葵」がルールわかんなくてもい...

投稿日:2021/04/12 (月)

「盤上の向日葵」がルールわかんなくてもいけたから、今回もと思ったが、ルールより現実か幻想か、何が真実かよくわからずあまりハマらなかった。

マスター さん | 千葉県 | 不明

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あぁ、こんな感じの小説が好きなんだろうか...

投稿日:2021/04/10 (土)

あぁ、こんな感じの小説が好きなんだろうか?よくわからない。でも、一気に読み終わりました。でも、もっと好きな小説がぜったいにある。でもこれは好き。よ〜わからん。

akb009 さん | 愛知県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • utinopoti27 さん

    矢文に書かれた不詰めの詰将棋を手にした元奨励会3段が失踪を遂げた。主人公は、彼の消息を辿るうちに、謎の組織【魔道会】の存在を知る。北海道の廃坑にある地下神殿で繰り広げられる龍神将棋とは何か。そして【死神の駒】とは・・。将棋ミステリといえば、柚月裕子氏の『盤上の向日葵』がエンタメ寄りなのに対し、本作は高村薫氏のミステリに近い、純文学の香りがする。気軽に筋を追えない難解さは、好き嫌いが分かれるところだろう。だが、将棋に魅せられた者たちの底知れぬ狂気を描くには、こうした格調高い作品が適しているのかもしれない。

  • KAZOO さん

    将棋が絡む話で、最初は実名の人物などが出てきて物語がどのような展開をしていくかわからなかったのですが、結構伝奇的な話になっています。私は嫌いではないのですが好みがかなりわかれると思われます。塩田さんや柚月さんの作品のようなエンターテイメント性はないのと文章がやや硬い感じで説明的な部分も多いという気もします。北海道での話が結構面白いのですが、もう少し昔に話を展開してもよかったのではと感じました。

  • のぶ さん

    読み手を選ぶ本だと思う。自分は将棋が好きなので非常に面白かったが、奥泉作品らしく難しい部分も多かった。東京将棋会館の近くにある、鳩森神社で矢文に書かれた詰将棋が見つかる。研究の結果その詰将棋は不詰めの不完全作だと分かる。四段に昇段できず奨励会を退会した十河樹生三段が失踪。そして22年後同様の状況で夏尾裕樹三段が失踪。物語は魔界に引きずり込まれていくような展開を見せる。現役の棋士が実名で登場し、実際のタイトル戦も登場するので引き込まれるが、それに「死神の棋譜」というフィクションを絡めた奥の深い物語だった。

  • aoringo さん

    将棋のことは全く無知だけれど、とても読み応えがあった。一人の棋士の失踪から将棋に取り憑かれた狂気の世界へと話は広がり、つくづく深いなあと思った。黒幕は序盤で見当はつくけど、これはただの犯人当てではなく文学作品として捉えたほうが良いと思った。時に読みづらい芥川賞作家の作品だけど圧倒的な筆力に持っていかれました。あー面白かったーというのとはちょっと違う気がしたけど頑張って最後まで読めてよかった。

  • NAO さん

    【月イチテーマ⠀こわい本】過去に存在したという異端の将棋組織。それは、新興宗教と結びつき、なにやら悪魔的なものであったという。さらには、その組織が反社会的な組織とつながっていて、戦時中に隠匿された麻薬までもが絡んでいるらしい。プロになれるのはほんのひと握りという厳しい将棋の世界。そのひと握りを目指して日々将棋のことだけを考えてきたのに脱落するしかなかったものたちの無念は、諦めることができないままに狂気へと横滑りしていくものなのか。途中からネタバレ気味でもあったが、オカルト的な雰囲気の不気味な話だった。

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