宇宙からの帰還 中公文庫

立花隆

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784122069190
ISBN 10 : 412206919X
フォーマット
出版社
発行年月
2020年08月
日本
追加情報
:
403p;16

内容詳細

宇宙から地球を見る。この極めて特異な体験をした人間の内面には、いかなる変化がもたらされるのか。十二名の宇宙飛行士の衝撃に満ちた内的体験を、単越したインタビューにより鮮やかに描き出した著者の代表作。宇宙とは、地球とは、神とは、人間とは―。知的興奮と感動を呼ぶ、壮大な精神のドラマ。

目次 : 宇宙からの帰還(上下・縦横・高低のない世界/ 地球は宇宙のオアシス)/ 神との邂逅(伝道者になったアーウィン/ 宇宙飛行士の家庭生活/ 神秘体験と切手事件)/ 狂気と情事(宇宙体験を語らないオルドリン/ 苦痛の祝賀行事/ マリアンヌとの情事)/ 政治とビジネス(英雄グレンとドン・ファン・スワイガート/ ビジネス界入りした宇宙飛行士/ 宇宙体験における神の存在認識)/ 宇宙人への進化(白髪の宇宙飛行士/ 宇宙体験と意識の変化/ 宇宙からの超能力実験/ 積極的無宗教者シュワイカート)

【著者紹介】
立花隆 : 1940(昭和15)年、長崎県生まれ。64年、東京大学仏文科を卒業後、文藝春秋に入社、『週刊文春』の記者となる。66年に退社し、東京大学哲学科に学士入学。その後、ジャーナリストとして活躍する。83年、「徹底した取材と卓抜な分析力により、幅広いニュージャーナリズムを確立した」として、菊池寛賞受賞。97年、司馬遼太郎賞受賞。『日本共産党の研究』(講談社ノンフィクション賞)『武満徹・音楽創造への旅』(吉田秀和賞)ほか著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • buchipanda3 さん

    「宇宙体験をすると、前と同じ人間ではありえない」。実際に宇宙に飛んだ人物たちにインタビューした内容をまとめたルポで、著者の狙いは宇宙体験による精神的なインパクトがどんなものだったかを知ること。彼らはエンジニアであり、発言は科学的な思索となりそうだが、総じて宗教的、哲学的な要素が色濃く出ていた。背景にクリスチャンという点もあると思うが、それほど体験の超越性というものを感じさせる。その影響か、彼らのその後の人生の姿に色々と驚かされる。それにしても船外の完璧な静寂の中、地球と一対一で対峙したという言葉は痺れた。

  • けぴ さん

    NASAの歴代の宇宙飛行士に筆者がインタビュー。月に最初の一歩を記したアームストロングより地球周回をアメリカ人で最初に成功したグレンの方が米国では英雄とされている。理由はこの頃は宇宙競争でソ連にリードされていたため。典型的な理系の天才のオルドリン、文系能力は乏しくスピーチが苦手。やがて鬱病を患うようになる。宇宙から地球を見る経験を通して神の存在を深くする宇宙飛行士が多いのにはキリスト教徒の多い米国ならでは。巻末の野口聡一さんのインタビューで高校生の頃に本書を読んで宇宙飛行士を目指したエピソードも興味深い。

  • まると さん

    宇宙がテーマなのに、人間や神の存在・認識といった人文学的な命題について深く考えさせられる、極めて面白い本でした。神の視点で宇宙から地球を眺めるという特異な経験をした人には、どんな意識の変化が起きるのか。多数の宇宙飛行士にインタビューをしてそれを存分に引き出しています。文理を問わず大変な博識で好奇心にあふれる立花さんだからこそ著すことのできた素晴らしい一冊。近年は「宇宙開発」を巡って国家間の争いも起きていますが、少なくとも宇宙から地球を眺めた人の多くが平和志向に傾くのを知り、一筋の光明を見る思いもしました。

  • あっきー さん

    ⭐4 10年間積読本キャンペーン48冊目、誰もが知っている日本人宇宙飛行士野口聡一、毛利衛の二人ともがこの本を読んで宇宙飛行士を目指すようになったなんてすごいな、中盤までは宇宙から帰還した宇宙飛行士は家庭崩壊させて離婚ばっかしていて人生いろいろという感じだったが最後の100ページは宇宙での神秘体験がメインで自分が期待していた通りの内容であり盛り上り面白かった、今年のベストの1冊だ、必ず新版の野口と毛利のエッセイは読みたい

  • こうすけ さん

    宇宙飛行士の偉業や技術的な話ではなく、精神的な変化や宗教的な気づきに迫った本を読みたい!と思っていたところ、ピッタリな本書を見つける。立花隆がアポロ計画などの宇宙飛行士を取材したノンフィクション。「宇宙に行ったことで無神論者になったやつは一人もいない」という言葉が表しているように、その多くが宇宙で神の存在を感じたと語り、中には伝道師になった人も。執筆当時の、冷戦という時代背景もあると思うが、宇宙に出ることで人類はより精神的に高次元にいけるという希望が語られる。読む手が止まらなくなる、とても面白い本でした。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

立花隆

昭和15(1940)年、長崎県生まれ。39年東京大学仏文科卒業。49年「田中角栄研究―その金脈と人脈」(「文藝春秋」11月号)で金脈批判の先鞭をつけ、以後精力的に腐敗政治批判を続けた。知的関心は幅広く、その徹底した取材と卓抜な分析力による文筆活動で、58年菊池寛賞、平成10(1998)年司馬遼太郎賞

プロフィール詳細へ

社会・政治 に関連する商品情報

おすすめの商品