平安女子は、みんな必死で恋してた イタリア人がハマった日本の古典

イザベラ・ディオニシオ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784473044075
ISBN 10 : 4473044076
フォーマット
出版社
発行年月
2020年07月
日本
追加情報
:
256p;19

内容詳細

女性が自立できなかった平安時代、「言葉」と「教養」を武器に自分らしく生き抜いた女たちがいた。かぐや姫「どうして結婚しなくちゃいけないの?」小野小町「和歌バトルも出世も、ちょろいわ〜」藤原道綱母「浮気だけは、絶対絶対絶対許さない」その他、ツッコミどころ満載の『伊勢物語』、不倫(?)マニュアル『和泉式部日記』など。話題の“超訳”古典エッセイが書籍化。

目次 : 平安京を騒がせたプロ愛人 和泉式部『和泉式部日記』/ ヲタク気質な妄想乙女 菅原孝標女『更級日記』/ 儚げ?バリキャリ?ミステリアス女王 小野小町『古今和歌集』/ 女であることを誇れ!カリスマ姐さん 清少納言『枕草子』/ ハイスペック×素直になれない=鬼嫁 藤原道綱母『蜻蛉日記』/ 語り継ぎたい破天荒カップルたち 『伊勢物語』の女たち/ ダメ男しか掴めない薄幸の美女 二条『とはずがたり』/ 給湯室ガールズトークの元祖 紫式部『紫式部日記』/ ふたつの顔を持つ日本最古のヒロイン かぐや姫『竹取物語』/ イタリアの超奥手こじらせ男子 ダンテ『新生』vs平安女子

【著者紹介】
イザベラ・ディオニシオ : 1980年、イタリア生まれ。ヴェネツィア大学で日本語を学び、2005年に来日。お茶の水女子大学大学院修士課程(比較社会文化学日本語日本文学コース)修了後、現在まで日本で翻訳者および翻訳プロジェクトマネージャーとして活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • アキ さん

    ヴェネツィア大学の日本文学の講義でムラサキシキブという名前を初めて知った著者は、日本の古典文学に魅了され、アモーレの国から2005年に来日。女性目線で古典文学における恋愛事情をイザベラ超訳を披露しながら紹介している。「和泉式部日記」「更級日記」「古今和歌集」「枕草子」「蜻蛉日記」「伊勢物語」「とはずがたり」「紫式部日記」「竹取物語」への語り口が明快で切り口が新鮮。最後にダンテ「新生」のベアトリーチェが平安女子だったら詠んだろう和歌も披露し、古典文学へのブックリストも最後に載る、イザベラ流日本古典文学案内。

  • アイシャ さん

    本作も凄く面白かった。イザベラさんの日本語の達者さには感動すら覚える。こんなに柔らかい普通の言葉が使えるなんてと。朧げにしか知らなかった更級日記やら蜻蛉日記などへの造詣と興味が一気に深まった。『伊勢物語』の章では物語を堪能するための神髄が語られていて激しく同意した。『それを楽しむには理性をオフにして、ロジカルな考えを捨てて…書いてあることを文字通り信じる。「なぜ?」と追及することは禁止』これ大切だと思う。『理論の塊になった人は、そのメタファーを必死に追いかける』はい、心がけます。『竹取物語』も最高だった

  • るぴん さん

    図書館本。作者のイザベラさんは古典の研究者ではないそうだけど、平安文学への造詣が深く、読み解く着眼点が面白い。和歌の現代語訳もとてもわかりやすい。イザベラさんの手にかかると、平安文学の女性作家達に親近感が湧き、身近に感じられる。古典を勉強中の学生にこの本をおすすめしたい。イタリアの学生はダンテの『神曲』を暗記させられるのか〜。どこの国も学生は大変だ(´Д` )

  • 宇宙猫 さん

    ★★★★ 平安時代の女流文学を 現代の女子風に訳して、分かり易く解説。古文から受ける印象とは全く異なる恋する女子が、生き生きと浮かび上がってきて共感しやすい。読み易く楽しい。

  • べる さん

    平安時代の恋愛は政治と権力が絡むから真剣勝負。人から与えられる経済的、精神的安定はただの形だけの幸せで、自立することが本物の幸せと考える清少納言。藤原道綱母は教養と美貌で身分を忘れさせるほど話題を呼んだが『蜻蛉日記』は自分を捨てた最愛の夫に復讐か。権力をもつ男に次々と求愛された二条の書いた『とはずがたり』が人の目に触れるようになったのは作成から700年後。「かたちは世々に変るとも契りはたえじ」と言われたいが、他の男に喜んで妻を差し出す後深草院は嫌だ。「紫上」にちなんで紫式部と呼ばれる。和泉式部は魔性の女。

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イザベラ・ディオニシオ

1980年、イタリア生まれ。ヴェネツィア大学で日本語を学び、2005年に来日。お茶の水女子大学大学院修士課程(比較社会文化学日本語日本文学コース)修了後、現在まで日本で翻訳者および翻訳プロジェクトマネージャーとして活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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