遠い他国でひょんと死ぬるや

宮内悠介

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784396635756
ISBN 10 : 4396635753
フォーマット
出版社
発行年月
2019年09月
日本
追加情報
:
347p;20

内容詳細

戦死した若き詩人が見晴るかし、残したものとは―。ぼくは、ぼくの手で、戰爭を、ぼくの戰爭がかきたい―そう書き残し、激戦地ルソン島で戦死した詩人・竹内浩三。彼は何を見、何を描いたのか?テレビディレクターの職を捨て単身フィリピンに渡った須藤は、その足跡を辿りはじめた。だがその矢先、謎の西洋人男女に襲われ、山岳民族イフガオの娘ナイマに救われる。かつて蹂躙された記憶を引き継ぎ日本人への反感を隠さないナイマだが、昔の恋人ハサンの実家を訪ねる道行きに、付添いとして須藤を伴うことに。ミンダナオ島独立のために闘ったイスラム一族の家で一時の休息を得た須藤だったが、ハサンの家は秘密を抱えていた…。展開予測不能の冒険小説!

【著者紹介】
宮内悠介 : 東京都に生まれ、幼少期をニューヨークに過ごす。2010年「盤上の夜」で創元SF短編賞山田正紀賞を受賞。12年同作を表題作とする作品集が直木賞候補となり、日本SF大賞を受賞する。以後、吉川英治文学新人賞、三島由紀夫賞などを連続受賞した、ジャンルを横断する気鋭である。18年には『あとは野となれ大和撫子』が第49回星雲賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • starbro さん

    宮内 悠介は、新作中心に読んでいる作家です。著者の新境地、冒険小説ということで読みました。タイトルや発想は面白そうでしたが、冒険小説としては今一、やはり宮内 悠介は、SFの方が良いのではないでしょうか?

  • みかん🍊 さん

    戦没詩人竹内ノートを求めて日本でのディレクターの職を捨てフィリピンにやってきた須藤はトレジャーハンターの男女に襲われ、以前会った村長とその娘に助けられるも娘と共にイスラム一族の元カレの家に同行する事になる、途中まではとても面白かったが過去の戦争の事を描きたかったのか、ファンタジーなのか恋愛ものなのか重いのか軽いのかとっちらかって後半いらなかったかな島を無事出てめでたしめでたしで終わって欲しかった気がする。キーパーソンの戦没詩人の竹内浩三が三重県伊勢市出身という事が収穫だった。

  • ずっきん さん

    戦死した詩人の三冊目のノートを求めてフィリピンへやって来た元TVディレクター。トレジャーハンターに財閥のボンボン、ムスリムの独立運動、そして占いにもちろん超能力。万端な下調べの上にふわりと載せた宮内ワールド。飄々と繰り広げられる冒険活劇だけれど、実はテーマは重い。戦争という過去と現代、戦うってどういうことなのかじわりと染み込んでくる。さらりと、だがしっかりと爪痕を残していく。正直、著者の筆致や人物造形はそれほど好みじゃない。けれども、それを凌駕する独特の世界の構築と、物語の圧倒的な面白さ。もう大好きだ♪

  • keroppi さん

    このストーリーとは関係ないが、40年程前にフィリピンに行ったとき、マニラの映画館で「インディ・ジョーンズ」をやっていて、看板に爆破される日の丸のついた飛行機が描かれていた。映画ではハーケンクロイツだ。そこに、日本が戦争中に何をやっていたのか想像し怖くなった記憶がある。この本を読みながらなぜかその光景が蘇ってきた。戦争と冒険が交錯する世界が、その記憶を呼び覚ましたのかもしれない。

  • とくけんちょ さん

    フィリピン、ルソン島で戦死したとされる詩人竹内浩三を求めて元映像ディレクターがフィリピンを旅する。そこでは現地ならではの歴史的苦難や宗教問題などなど、あらゆる土台をもとにストーリーが展開する。中にはアクション映画さながら、SF?のようなシーンもあって、グッと引き込まれていきます。途中途中で詩が挿入されており、アクセントに。ただ盛りだくさんがゆえに、途中でストーリーの主体がボヤけて、これは何の話?となるところもある。

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人物・団体紹介

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宮内悠介

1979年、東京都生まれ。作家。早稲田大学第一文学部卒。2010年に短編「盤上の夜」で第1回創元SF短編賞選考委員特別賞(山田正紀賞)を受賞し、デビュー。連作短編集『盤上の夜』で第33回日本SF大賞、2013年に第6回(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞、『ヨハネスブルグの天使たち』で第3

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