Yorimichi All Stars @HMV ONLINE 193
2008年9月25日 (木)
7月25日号(191 ISSUE)からWEBにお引越しした、「HMV」フリーマガジン「the music & movie master」の人気コーナー、「よりみちAll Stars」!!引越し第3弾となる今回、登場してくれたのは、スザンヌさんです!!彼女が選んでくれたおすすめ10選とともにお楽しみ下さいませ!!
実際にお会いしてみると、なんで人気があるのかがわかりますね。 よりみち編集者・栗山圭介の『スザンヌ評』 スザンヌ。タレント。1986年10月28日生まれ、熊本県出身。14歳の頃に熊本でスカウトされデビュー。2006年に活動を東京へ移しバラエティ番組などで大活躍中の人気者。この3月に卒業したヲタクアイドルユニット「中野腐女子シスターズ」の知り合いユニット「腐男塾」のメジャーデビュー曲『男坂(9/24リリース)』のPVに出演中! photographer /keisuke nagase Back Number
え、どうしてですか?
抜群に可愛いからです。それ以外の言葉が見当たらない。
たぶんそれほどでもないと思います。嬉しいですけど、そこまで言われるほどではないと思います。
いつも弾んでいますよね。ピョンピョンじゃなく、なんかポワンポワンって、大きな風船が地面で転がるように。
きっとお仕事が楽しいからだと思います。忙しくて疲れててもどこかで楽しい気持ちがあるから。あー、わたし芸能界で頑張ってるーって感じで。
スザンヌちゃんのカラダの中にはいつも楽しい音楽が流れているような気がします。
撮影のときとかテンション上がる曲聴きますよ。家にいるときもずーっと24時間iPod流してます。
出かけるときも?
はい。
反エコじゃないですか。
ダメですよね。電気大切にしないと(笑)。
まぁ、スイッチ切り忘れてしまう日もあるということで…。
そうですね。
どんな曲を聴くんですか?
妹のマーガリンちゃんが選曲してくれたものをずっと聴いてます。いろんなジャンルが入っているんですけど、ドライブんときにはアップテンポのものを聴いて、レゲエばっかりというバージョンもありますね。あと、懐メロ大好きです! 『R35』に入っている曲とか大好きですよ。
好きな懐メロ教えてください。
『夏の日の1993』、超好きですね。
それ、もう懐メロなんだぁ…。
はい、一応トゥエンティワンなので。
かなりC調な感じの曲ですが、自分の思い出にかぶるとか?
いや、当時6歳なのでそれはないです(笑)。
かなりサマーでトロピカルな曲ですが、とても地味な2人組でしたよ。
ビジュアル重視じゃないので問題ないです。
どこが好きなんですか?
すっごいメロディがいいし、なんだっけ?「服の上からははかれないね」って歌詞がちょっとエロいっていうか、でもなんか少年の心を歌うみたいな、そんなちょっと軽い感じもいいなって思いました。
あとは?
『ロンリーチャップリン』大好きです。よくひとりでスナックに行くんですけど、私のマイデュエットソングです。
デュエットソング持ってひとりでスナック行くんですか?
はい、行きますね。
誰とデュエットするんですか?
お客さんとか。
マーチンさんのパートをやるんですか?
お姉さんの方です。
スザンヌちゃんがひとりで来たら他のお客さん達は盛り上がるだろうね。
いや、行きつけのスナックはおじさんばかりなのであまり知られていないです。
もう1曲ぐらい教えてください、マイデュエットソング。
何がいっかな?どんなのありますっけ?
その頃のものだったら『夏ざかりほの字組』とか『ふたりの愛ランド』とか。
あ、それも唄いますよ。夏夏夏夏ココォナッツ♪
似合うね。いい匂いがしてきそうですよ。
あとは…それぐらいですかね。
マイデュエットソングというわりには少ないですね。
そうですね、まだまだ勉強中なので。
音楽は好きですか?
大好きです!
音楽がなくなったらどうなっちゃいます?
そうですね。意外とないならないで生きていけると思いますが、あった方が絶対楽しいと思います。
生きていくために絶対に必要なものは何ですか?
そうですね…えーと…水とテンピュール枕と、肌触りバツグンの毛布です。
割と現実的ですね。
そうですね。よく喉が渇くので水はないと困るし、寝る時にはテンピュール枕と気持ちいい毛布がないと眠れないので、その3つがいちばん必要です。
熊本には帰ってるんですか?
お盆に1日だけ帰りましたけど、ほとんど帰れなくなりました。
ご家族揃って熊本を有名にしましたもんね。県民栄誉賞とか貰えそうな勢いですよね。
そうなんですよ。熊本の観光大使狙ってて、結構いろんなアピールしてるんですけど、なかなかオファ−がこないので悩んでいます。
東京はもう自分の街になりましたか?
いえ。いまだに全然知らないとこが多いし、あんまり夜遊びにも行ってないので。
クラブとかには行ったりしないんですか?
スナックぐらいですね。
またスナックですか。どれぐらい行くんですか?
結構行きますね。テンション高い時はオープンラストみたいな感じで、9時ぐらいに行って2時とか3時まで。
お酒は何を飲むんですか?
最初はビールで、あとは人のお酒ですね。ふふふ。
要領いいですね。
商店街のおじさんとかしか来ないスナックなので、若い女の子がひとりでいると、お酒おごってくれるんです。
それで仲良くなってロンリーチャップリン。
そうです。本当に○○駅の商店街の入り口の左にあるイナック(田舎のスナック風)なんで、みんな和気あいあいで楽しいんです。
若くてカッコいい人は来ないんですか?
来ないです。
おじさん相手じゃ恋愛は始まりませんね。
でも楽しいから最高なんですよ。それにカッコイイ人で性格が良い人ってあんまりいなくないですか?それにカッコいい人には怖い部分もありますよね。
中にはいると思いますけど。
でも私は、みんながカッコイイと思う人よりも、自分だけがわかるカッコイイ人の方がいいです。そういう人はきっとウソをつかないだろうし、私もウソをついたり、”人が良いっていうから私も”みたいなのはイヤなので。だから芸能界も辞めたいなと思ったらたぶん辞めると思うし、なんかこう、いつも自分の気持ちに、あのー、正直っていうか、ウソはやっぱりついて生きたらダメですよ。
あなたは本当に素晴らしい女性ですね。
ありがとうございます。つい先週もスナックのお客さんにそう言われて嬉しくなりました。
ただそこにあるだけで人の気持ちを緩めてくれる物たち。風鈴、ブタ蚊取り、ウクレレ、軒先の干し柿。物たちの癒す力とはそれを視た者の感覚に過ぎない。その感覚こそが時代を見抜く力を持っていて、なんとなくと思っていた気持ちが次第に確信に変わり、やがては当たり前へと変化する。スザンヌの出現はまさにそれで、テレビの中の彼女を見ているだけで我々は遠い昔の夏休みにトリップし、夕暮れの縁側で扇風機の風を浴びながら茹でたてのとうもろこしを頬張っている。21世紀のリビングにはオシャレなソファとローテーブルが占拠しているが、彼女が画面に登場した途端に心地よく沈み込んだソファのスプリングは、畳とちゃぶ台のあるあの頃へと連れて行ってくれるのだ。そんな懐かしさに心酔している父親の横で、ソファ世代の子供たちもまた、未体験の癒しの世界に誘われ、なんだかムズムズしっぱなしなのである。彼女の癒す力とはひょっとしたら引力とか磁力とかに似たものかもしれない。だから人は脊椎の歪みを直し、脳みそを空にできる。いろんな物を生産し過ぎて温度とか大気とかのバランスを崩してお疲れ気味の地球には、彼女のような存在が必要であり、彼女をスターにのしあげた視聴者もまた、平和の使者なのである。
スザンヌの「ぶろぐザンス☆」
yorimichi editor/keisuke kuriyama
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