“かの鳥”が第12回ローマ国際映画祭に出品 11/10に新宿でトークショーが開催

2017年11月06日 (月) 15:55

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蒼井優&阿部サダヲ W主演「彼女がその名を知らない鳥たち」が第12回ローマ国際映画祭のオフィシャルセレクション部門に出品され、白石和彌監督がレッドカーペットに登場。

ヨーロッパ各国の報道陣が集結する中、公式記者会見に臨んだ白石監督は「ローマは初めて来るのでとても楽しみにしていました。昨日一日観光してローマを満喫する事が出来ました。でも、もちろん一番の目的はローマ映画祭です。皆さんにお会いできるのを楽しみにしてました」と笑顔で挨拶。

日本で劇場公開され、観客から絶賛の声が続出しているという噂を聞きつけた報道陣は白石監督に興味津々の様子。原作は小説だが、映画化しようと思った理由について「最後まで読むと、汚い沼に蓮の花が咲くような物語。描写もすごい汚い人たちの話で最後まで読むのに我慢を強いられました。でも最後の1ページを読むと美しく、愛おしく感じたんです。景色が180度変わるこのラストを描いて見たいと思い映画化することにしました。小説は長いので、どう短くするかが一番苦労しました。ただ自分が映画化しようと思ったあのラスト、小説の読後感を変えないようには心がけました」と語り、本作の映画化へのきっかけや苦労した点を明かした。

また、W主演である蒼井優と阿部サダヲといった役者陣の演技が輝いていたが、どのような演出に心がけたのかと問われると「誰にも感情移入できない“共感度0%“な物語なので、蒼井さんもどこまで観客に嫌われて良いのか悩んでいました。でもそこは自分を信じて思い切り嫌われて欲しいと伝えたんです。最後まで見たら観客は絶対について来ると言いました。それで彼女も思い切ってくれたと思います。阿部さんはいつも清潔感があるイメージなので、どこまで汚せるかと思ったのですが、最後に表現したい純粋さを出すには、彼に持っている清潔感が必要だと思いました。彼も汚れ役を楽しんでくれて、一緒に作り上げて行けたと思います」と、キャスティングの妙を魅せられたと語った。

ほかに本作を作る上で影響を受け、意識した監督や作品を問われると「一番のテーマは無償の愛。これまでは実録物や、暴力映画を撮る事多かったのですが、イ・チャンドンの『シークレット・サンシャイン』が好きで。人間を大きな視点で肯定しています。この小説映画化しようと思った時に、そんな映画が作れるのではと感じたのです」とコメントし、記者たちからは続々と手が上がるもここで記者会見が終了となった。

続いてローマの情緒あるストリートに敷かれたレッドカーペットでは、本映画祭のディレクター、アントーニオ・モンダに迎え入れられ、白石監督が登場。すると大勢の報道陣からシャッターの嵐が巻き起こり、詰めかけた観客からは記念撮影やサインを求められ、白石監督はファンサービスに応じた。

レッドカーペット直後に開催された上映会では、ヨーロッパ初上映となる本作をいち早く観ようと、約600席の劇場が満席で埋め尽くされ、万雷の拍手が鳴り響くなか手を振りながら白石和彌監督が登場し、観客達とともに鑑賞した。日本発の“共感度0%・不快度100%”のストーリーに、観客達はスクリーンから目が離せない様子。上映後には泣いている観客の姿が多数みられ、自然と観客からスタンディングオベーションが巻き起こり、拍手の音で会場が鳴り響いた。これに対して白石監督は「映画の愛の形がヨーロッパの人たちにも受け入れてもらえた」と語り、ローマ国際映画祭を大いに沸かした。

大ヒット御礼を記念して11月10日(金)にトークショーが行われることが決定した。主演である蒼井優と白石監督が登壇予定されており、本作の撮影秘話などを語り尽すという。

「彼女がその名を知らない鳥たち」は現在、全国公開中。

開催概要


『「彼女がその名を知らない鳥たち」 大ヒット御礼トークショー』

【日時】
11月10日(金)18:10〜上映回
※上映後の登壇予定

【会場】
新宿バルト9

【登壇者】
蒼井優
白石和彌監督

【チケット販売】
(1)11月6日(月)24:00(=11月7日(火)AM0:00)よりオンライン予約 KINEZO EXPRESS にて発売開始
※クレジット・ムビチケのみ

(2)残席がある場合のみ、11月7日(火)劇場オープン時より窓口販売あり


作品詳細


「彼女がその名を知らない鳥たち」

八年前に別れた男・黒崎を忘れられない十和子は、今は15歳上の男・陣治と暮らしている。下品で、貧相で、地位もお金もない陣治を激しく嫌悪しながらも、彼の稼ぎで働きもせず日々を過ごしていた。ある日、十和子は黒崎の面影を思い起こさせる妻子ある男・水島と関係を持ち、彼との情事に溺れていく。そんな時、家に訪ねてきた刑事から「黒崎が行方不明だ」と知らされる。どんなに足蹴にされても文句を言わず、「十和子のためなら何でもできる」と言い続ける陣治が、執拗に自分をつけ回していることに気付いた十和子は、黒崎の失踪に陣治が関わっているのではないかと疑い、水島にも危険が及ぶのではないかと怯え始める――

蒼井優 阿部サダヲ
松坂桃李/村川絵梨 赤堀雅秋 赤澤ムック・中嶋しゅう/竹野内豊

監督:白石和彌
原作:沼田まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち」(幻冬舎文庫)
制作プロダクション:C&Iエンタテインメント
製作:映画「彼女がその名を知らない鳥たち」製作委員会 【R15】
配給:クロックワークス

2017年/カラー/シネマスコープ/DCP5.1ch/123分

10月28日(土) 新宿バルト9他全国ロードショー



©2017映画「彼女がその名を知らない鳥たち」製作委員会

原作はこちら

彼女がその名を知らない鳥たち 幻冬舎文庫

彼女がその名を知らない鳥たち 幻冬舎文庫

沼田まほかる

(1)

価格(税込) : ¥755

発行年月: 2009年10月


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