インディー担当が選ぶ上半期の20曲

2017年06月30日 (金) 19:25

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Suchmos の大ブレイクを契機に活況を呈する国内インディーシーン。続々と、本当に続々と良質なアーティストが作品リリースを重ねている。2017年上半期も多くの素晴らしい作品が発表されたので、厳選10曲をお届けしようと思ったのだけれど、とてもじゃないけど10曲に絞れない状況。というわけで、「インディー担当が選ぶ上半期の20曲」とあいなりました。未チェックの作品あれば是非に。

Suchmos



まずは、説明不要の Suchmos。年初にリリースされた最新アルバム『THE KIDS』からのトラック「PINKVIBES」。この曲には、バンドとしての基本理念を示すキーワード "FIRST CHOICE LAST STANCE" がリリックに使用されており、それは彼らが立ち上げたレーベルの屋号「F.C.L.S.」にもなっている。7月5日には、その新レーベルから新たなスタートを飾る最新作をリリース。さらなる高みを目指す Suchmos に、また大きな注目が集まっている。



Yogee New Waves



現行のインディーシーンを語る上で絶対に外すことの出来ないキーマン、その第一人者的な存在である Yogee New Waves。バンドとしての決意を固め、明確に前に向かって進みだした彼ら自身のワクワクがダイレクトにサウンドに落とし込まれたアルバム『WAVES』は、間違いなく2017年を代表する1枚。アルバムから、痛快ロックンロールナンバー「World is Mine」。



シャムキャッツ



これまでのシャムキャッツのイメージを "少しだけ" 覆すニューアルバム『Friends Agagin』から。このアルバムが、1年に1作あるかないかっていうレベルの長く愛せる1枚。シンプルで楽曲そのものの良さが際立つ全11曲は、どの曲も僕らの生活に馴染むものばかりだ。新作では菅原慎一(Gt, Vo)が、4曲の詞曲(1曲は夏目との共作)と歌唱を担当しており、これがまた "通" 殺しの佳曲揃い。シンガーソングライターとしての個性と存在感を示している。シャムキャッツは是非アルバムまるまる楽しんでほしい。



cero



昨年末にリリースされた最新シングルからカップリング曲のMVが公開。<人生が次のコーナーに>のリフレインがやたらと心に響く1曲。寂しくも暖かい不思議な聴後感が後を引く。こんな曲を作れるのは cero だけだ。



Nulbarich



Suchmos と音楽的には最も近い鳴りを感じさせる Nulbarich。各地のフェスに名を連ね、その高い演奏力でライブバンドとしても話題性だけではないことを証明している。リリースごとに、その楽曲クオリティーが増していて、これから先が本当に楽しみ。



Tempalay



極上のサイケデリア、脱力したローファイ・サウンド、でありつつもポップでオシャレ。そんなギリギリのラインを絶妙にキープするセンスの塊みたいな3ピース・バンド Tempalay。徐々に徐々に中毒者を増やし続け、先日Gapとコラボしたシングル「革命前夜」が各地でバズりまくり。2017年下半期は Tempalay がもっていくかも。



DYGL



耳の肥えたリスナーも、コアな洋楽リスナーも黙ってはいられない程の存在感を示す DYGL(デイグロー)。アルバムは、The Strokes の Albert Hammond Jr. をプロデューサーに迎え、NYで制作されたという驚きのスケールっぷり。本当の意味で、洋邦の壁をサラリとブチ壊す彼らにますます期待。



iri



昨年デビューを果たし注目を集める女性アーティスト iri(イリ)。NikeWomen 「わたしに驚け」キャンペーンソングに起用された「Watashi」は、ケンモチヒデフミ(水曜日のカンパネラ)をトラックメイカーに迎えたダンサブルな楽曲。トラックのエレクトロ〜ハウス要素に iri が潜在的に持つソウル・HIP HOP 成分。そしてあの低音の効いたリヴァービーな歌声。カッコイイ。



D.A.N.



FUJI ROCK FESTIVAL'16 アフタームービーで「Zidane」が起用されるなど、本当に世界が近い事を予感させる D.A.N.。彼らの音楽は、洋楽にリーチしていくサウンドではなく、日本人の繊細さやワビサビのある絶対に欧米人には出せないサウンドだ。



DATS



高橋幸宏、砂原良徳、LEO今井という METAFIVE の面々も絶賛する才能。昨年一足先にコアなリスナーの間で話題となった yahyel のメンバー、杉本亘、大井一彌が所属しており、独自のエレクトリック・サウンドがフロアを揺らしてくれそう。



yahyel



上記、DATS メンバーも所属する yahyel の最新楽曲。精神世界まで入り込むような深遠な魅力。前半の美しく静かな世界から、後半の激しくエモい展開が素晴らしい。才能の塊。



ZOMBIE-CHANG



クセになる時代錯誤のシンセ・ポップは、モデルとしても活躍しているメイリンのプロジェクト、ZOMBIE-CHANG によるもの。<りんごを食べても死なないわ>が頭の中に鳴り始めたら、あなたはもう ZOMBIE-CHANG から引き返せない。



ラッキーオールドサン



こういうタイムレスな輝きを持ったポップスって実はなかなか出会えないもの。ラッキーオールドサンはデビュー以来、僕らにこういうエヴァーグリーンな音楽を届けてくれる貴重な存在だ。ついついジブリ映画を思い出してしまう音楽。



寺尾紗穂



音楽家・音楽好きが揃ってその才能に心を奪われるシンガーソングライター・寺尾紗穂がリリースした通算第8作目のアルバム『たよりないもののために』の最後を飾る7分10秒の楽曲。なにより寺尾紗穂自身の歌が、"神々しい" と感じさせるほどに素晴らしい。慈愛をにじませるうた。計り知れない温もりが、聴く者を静謐な世界に引き込んでくれる。たとえどんな雑踏の中にいようとも、これを視聴している7分10秒の間だけは、この静かで美しい世界に浸っていられるような仕上がり。



婦人倶楽部



佐渡ヶ島在住という事以外は一切不明のご婦人達。プロデューサーは、ムッシュレモン(佐藤 望 カメラ=万年筆)。アートワークは川島小鳥が担当という気になり過ぎるラインナップ。楽曲は... 最高過ぎるじゃないですか。



ギリシャラブ



トクマルシューゴ、志磨遼平が賞賛コメントをツイートした事でも、話題となったギリシャラブ。とてもイイ具合に "変" なサウンドが、後からじわじわ効いてくる。魔力が凄い。



MONO NO AWARE



八丈島出身という経歴だけで気になる MONO NO AWARE は、グッド・メロディーとひねりのあるセンスが特徴的なニューカマー。昨年のフジロックでは、登竜門的ステージ「ROOKIE A GO-GO」3日目の締めに出演。今年は見事メインステージへの出演権を獲得した MONO NO AWARE にもっと注目しといた方が良い。



柴田聡子



テレビ朝日系『関ジャム完全燃SHOW』で放送された「プロ3人が選ぶ 2017上半期ベストソング」にて、tofubeats がこの曲をピックアップした事で、一気に注目を集める事となった柴田聡子。やっぱり、いい曲はちゃんと誰かに発見されるのだ。同アルバム収録、岸田繁(くるり)プロデュースによる「ゆべし先輩」も最高なので是非。



LEARNERS



「ロックンロールはやっぱり最高だ」って事を再認識させてくれる LEARNERS。ミュージックビデオのドコを切り取っても絵になるメンバーもカッコイイ。何度でも言いたい。「ロックンロールは最高だ」。



CHAI



少年ナイフ、チボ・マット、SEAGULL SCREAMING KISS HER KISS HER、あふりらんぽ、にせんねんもんだい、Kiiiiiii といった、特異な女性バンドの系譜に新たな奇天烈バンドが登場。一般の "カワイイ" とは別種の彼女たちの価値観「NEOカワイイ!」を普及させるべく奮闘中だ。自分のコンプレックスも肯定出来れば、それは武器なのだ。


ここから下は番外編。比較的若手ばかり20曲紹介してしまったので、ベテラン勢からもインディーファン必聴の2曲を。

サニーデイ・サービス



インディーシーンにおいて長きにわたり存在感を示し続けるサニーデイが春に描いたスペシャルな作品。ここ最近のサニーデイがまた素晴らしい。ライブも、これまでに増してバンドの熱量がすさまじく、とりわけ曲間で魅せるセッションは圧巻。このEPでは彼らのライブ音源を聴くことが出来るのも嬉しい。



コーネリアス



これは、インディーファンというよりも全音楽ファンが聴くべき作品。10年半ぶりに届けられたオリジナル作品。音の魔法使いぶりがすごい。



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