HMV&BOOKS online - 洋楽|12時間前
ピンク・フロイド大回顧展 ロジャー・ウォーターズとニック・メイソンが記者会見
2017年02月20日 (月) 11:10
|HMV&BOOKS online - ロック

ステージセットの再現やライトショー、サラウンド・サウンドなどのスペクタキュラーな仕掛けから小さな印刷物まで、フロイドの宇宙を構成するあらゆるものを含んだ大掛かりな展覧会だけあって、プロモーションも実に念入り。昨年8月にニック・メイソンを迎えて行われたメディアへの発表会に続き、2月16日、今度はニックに加え、ロジャー・ウォーターズも参加する記者会見が開かれ、展示についてのさらに詳しい情報がもたらされた。
*記者会見の模様の動画(ロジャ・ウォーターズ、ニック・メイソン他)
Hear @pinkfloyd @rogerwaters @nickmasondrums discuss for the first time what you can expect from #TheirMortalRemains exhibition, opening May pic.twitter.com/DU0NTzg3iz
— V&A (@V_and_A) 2017年2月17日
場所は、ロンドン中心部のメイフェア・ホテル。V&A のキュレーター、ヴィクトリア・ブローケス女史のあいさつのあと、オーブリー・“ポー”・パウエルとレイ・ウィンクラーが会場の設計や展示の詳細を説明。展覧会のクリエイティブ・ディレクターを務めるパウエル氏は、ピンク・フロイドのほとんどのアルバム・ジャケットをデザインし、彼らのビジュアル・イメージを決定づけたデザイン集団ヒプノシスのメンバーの一人。ウィンクラー氏は、彼らの大規模なステージ制作を続けてきた会社スチューフィッシュの代表だ。その後、ボウイ展に続いて今回も会場のダイナミックな音響を手掛ける音響機器メーカー、ゼンハイザー社の代表による話があり、いよいよバンドのメンバー2人が登場。ニックとロジャーが揃って公の席に現われるのはきわめて珍しいだけに、会場の記者団から大きな拍手が起こった。
まず、今回の展覧会の話が来た時の印象を聞かれ、ニックが「単に過去を懐かしむのではなく、展示品のストーリーを語ろうとする姿勢に好感を持った」と答えた。そして「ボウイ展を見にいって圧倒されたあとだっただけに、僕らにはあんなコスチュームがないけど大丈夫かな、と悩んだけど、これはいらない心配だったようだ」と続けて会場を笑わせた。
展覧会への各自の貢献度を聞かれ、2人は次のように話した。
ニック「展覧会のために資料をいろいろ整理したよ。写真や印刷物のような紙物はけっこう保存してあるんだが、楽器など大きいものがうちにはあまりとってなかった」
ロジャー「僕はイギリス、ハンプシャーに保管庫を持っていて、そこにバンド関連品をため込んでいる。でも、自分でちゃんと見たことがないんだ。一つのプロジェクトが終わるたびに、使ったものをそこへしまい込んできたから、相当量たまっているはず。そこへミュージアムのスタッフが入ってリサーチをしているんだけど、今朝もシド(・バレット)がガールフレンドに宛てて書いた手紙が見つかったと連絡があったばかりだ。ベッドフォード・ヴァン(バンドが初期に使っていたツアー・ヴァン)の絵が書いてある手紙なんだ」
『アニマルズ』のアルバム・ジャケットとツアーに使われた「ブタ」の実物があるのかを聞かれると――
ニック「ブタは保管庫にはない。なぜならもう存在しないから」
ロジャー「1900何年だったかな、ピッツバーグでのスタジアム・ライブの時に、ファンによって破壊された」

ニック「未見の映画/映像などもあり、とても楽しみにしている」
ロジャー「僕は今アメリカに住んでいるので、物品の提供以外大したことをしていないが、概要を聞いて、これはスゴイことになるぞと予感している。実際に見られるのを心待ちにしているんだ。自分でも見たことのないもの、忘れているものがたくさんあるはずなので、それを会場で見てみるのが楽しみで仕方ない」
プレス・リリースなどで、「イマース(身をひたす)」という言葉が多く使われるピンク・フロイド大回顧展。サウンド&ヴィジョンで、まさにフロイド世界に身をひたすような臨場感たっぷりの体験になるに違いない。
というところで速報原稿をまとめたかったのだが・・・司会者がメンバーに展覧会についての質問をするパートが終わり、記者会見に切り替わると、メンバーが「2人も」揃ったこのチャンスを逃してはならず、と記者団からバンドに関する質問がバシバシ飛び、話が別の方向へ展開したのだ。その中で、ロジャーが現在ニュー・アルバムを録音中であること、そのタイトルが『Is This the Life We Really Want?』であることを明かし、さらには2人揃って「ピンク・フロイドとしてグラストンベリー・フェスティバルに出てみたいね」とすごいことを軽く言い放ち、場内を沸かせた。「可能性はものすごく低いけど」とニックがつけ加えたものの、この気を持たせるような発言が原因となって、当日の夕刊には「ピンク・フロイド、ついにグラストンベリーに出演か?」といった、展覧会と無関係のセンセーショナルな見出しが並んだ。彼らが「博物館入り」には程遠い、現役のスーパーバンドであることを証明する出来事だったと言える。
*ロジャー・ウォーターズ新作動画
New album from @rogerwaters, "Is This The Life We Really Want?” coming soon. Us + Them North American Tour on sale: https://t.co/1f2rcamerC pic.twitter.com/yepIXy2OCK
— Roger Waters (@rogerwaters) 2017年2月16日
速報はここまで。記者会見の詳報はまた後日に。
イベント概要

会場:英ロンドン「ヴィクトリア&アルバート博物館」
会期:2017年5月13日〜10月1日
%%message%%


Pink Floydに関連するニュース
-
【特典付き同時購入セット決定】Alive The Liveシリーズ 2021年3月...
-
【在庫かぎり】Analogue Productions社ピンク・フロイド『Wish You W...
HMV&BOOKS online - 洋楽|2日前
-
【ロック名盤の殿堂】クラシックロック最新リリース情報
HMV&BOOKS online - 洋楽|4日前
-
初期ピンク・フロイド 1967年の未発表ライヴ 2公演をカップリング収...
HMV&BOOKS online - 洋楽|2021年01月13日 (水) 21:15
-
ピンク・フロイド 1988年伝説のツアーを捉えた名ライヴ作品『光〜PER...
HMV&BOOKS online - 洋楽|2020年11月23日 (月) 15:00
-
ピンク・フロイド88年作が再発、アナログも同時発売
HMV&BOOKS online - 洋楽|2020年11月20日 (金) 12:30
HMV&BOOKS online最新ニュース
-
【特集】ドラマ主題歌
HMV&BOOKS online - 邦楽・K-POP|2019年09月18日 (水) 13:12
-
【特集】ドラマ主題歌 [19年 夏 7月期]
HMV&BOOKS online - 邦楽・K-POP|2019年07月10日 (水) 16:15
-
『ワンパンマン』20巻!アマイマスクの乱入で事態はさらに混沌と…。
HMV&BOOKS online - 本・雑誌|2019年07月03日 (水) 15:00
-
ボヘミアン・ラプソディ DVD&ブルーレイ 【4/17クイーンの日】発売
HMV&BOOKS online - 映画・TV|2019年04月18日 (木) 16:15