【イベントレポ】デヴェンドラ・バンハート ミニ・ライブ&サイン会

2016年11月10日 (木) 17:40

|

HMV&BOOKS online - ロック


アヴァンギャルドやサイケデリック・ミュージック、ポストロックなどを通過した新たなフォーク・ミュージックとして、2000年代に世界で巻き起こった「フリー・フォーク・ムーヴメント」のアイコン、デヴェンドラ・バンハート。今やそのムーヴメントを飛び越え、独特の美学と唯一無二のサウンドスケープを持つシンガー・ソングライターとして、マイペースに活動を続けている。

欧米の著名な美術館やアート・フェスタで個展が行われるなど、ドローイング・アーティストとしても評価も高く、今年6月に自身初のアートブック『I Left My Noodle on Ramen Street』の展示イベントに合わせ、東京と京都でソロライブを行ったばかりだが、今回、通算9枚目、前作『マラ』以来3年ぶりとなるニューアルバム『エイプ・イン・ピンク・マーブル』のプロモーションのため、再び来日。その発売イベントとしてミニ・ライブ&サイン会が、渋谷のHMV&BOOKS TOKYOにて行われた。

11月7日。平日、しかも月曜日にも関わらずHMV&BOOKS TOKYOの7Fにあるイベントスペースには、熱心なファンが集結。開演の19時前には用意されていた席も全て埋まり、立ち見客も出る状態。そこへ、白いボタンダウンのシャツに深緑のカーディガン、ブラウンのパンツと革靴に差し色の黄色いソックスという、シンプルながらスタイリッシュな出で立ちのデヴェンドラがアコースティック・ギターを片手にステージに登場。かつて長髪だった頃のワイルドさはやや控えめになったが、醸し出される強烈な存在感は健在だ。

「コンバワンハ。今日は来てくれてありがとう」と、にこやかにあいさつ。アットホームな雰囲気の中、ニューアルバムから「Theme for a Taiwanese」を緩やかに歌いだす。ビブラートのかかった陰影のあるヴォーカルと爪弾くアコギの柔らかな音色に、その場の雰囲気が一気に幻想的なデヴェンドラ・ワールドに包まれる。 物腰も柔らかで、かろうじて聞き取れるほどの囁くようなMCも味わい深い。

2曲目から早くも会場にリクエストを募集するなど終始リラックス・ムードで進み、2004年の「Will Is My Friend」をリクエストされると、途中で歌詞を忘れて思わず笑ってしまい、「14年も演奏していないよ」とキュートな表情を見せる。ファンもそんな自由奔放なデヴェ様との直接のやりとりを楽しんでいるように見える。さらに『マラ』収録の「Daniel」や「Little Yellow Spider」といった過去の名曲も披露しつつ、あっという間に最後の曲へ。締めは新作の冒頭を飾る「Middle Names」。どこか物悲しく、温かみのあるオーガニックなナンバーを、情熱を胸に秘め歌い上げるデヴェンドラに、そこにいた観客はもちろん、耳を傾けていたスタッフも魅了。たった20分ほどのライブ・パフォーマンスではあったが、濃密で非常に満ち足りた時間をもたらしてくれた。

その後行われたサイン会では、並んだファン1人1人とじっくり言葉を交わし、時間をかけてサインをしていたデヴェンドラ。自身の音楽同様、アーティスティックな繊細さを持ちながら、感情豊かで誠実なその人柄も、根強い人気の秘密なのかもしれない。


of

of


(写真・取材・文:ヒロ安藤)


※全国のHMV店頭にて配布されるフリーペーパー「the music & movie master」でデヴェンドラ・バンハートのインタビュー記事を掲載予定。お楽しみに。

イベント概要

デヴェンドラ・バンハート『エイプ・イン・ピンク・マーブル』発売記念イベント
“ミニ・ライヴ&サイン会”
11月7日(月)19:00〜
HMV&BOOKS TOKYO

リリース情報


デヴェンドラ・バンハート
『エイプ・イン・ピンク・マーブル』
2016年10月19日リリース
WPCR-17503
本体価格¥2,400+税
[収録曲]
1. ミドル・ネームズ
2. グッド・タイム・チャーリー
3. ジョン・レンズ・ア・ハンド
4. マラ
5. ファンシー・マン
6. フィグ・イン・レザー
7. ライム・グリーンの服を着た台湾の婦人のテーマ
8. スーベニール
9. 哀悼者の踊り
10. 土曜日の夜
11. リンダ
12. 幸運
13. 祝福
14. エヴェクション・パーティー * *ボーナス・トラック

Ape In Pink Marble

CD

Ape In Pink Marble

Devendra Banhart

価格(税込) : ¥2,640

会員価格(税込) : ¥2,429

まとめ買い価格(税込) : ¥2,165

発売日: 2016年10月19日


来年4月に来日公演決定


“フリー・フォーク・ムーヴメント”のアイコンにして流浪のアウトサイダー、デヴェンドラ・ハンバートが初登場。2000年代初頭、スワンズのマイケル・ジラやジョアンナ・ニューサム、アントニー・アンド・ザ・ジョンソンズといったアーティストとの関わりの中で頭角を表わすと、2005年に名盤『クリップル・クロウ』をリリース。以降も、浮遊感をまとった歌とギターを中心とした柔らかなサイケデリック・サウンドをベースに、自身の音楽性を独自の方向に深化させてきた。2013年にはUSの名門レーベル、ノンサッチに移籍。2016年には、同レーベルから2作目となる『エイプ・イン・ピンク・マーブル』をリリース、ブラック・ミュージック等、より多様な影響と拡がりを感じさせる作品となった。バンド編成では久々となる来日公演で、その音楽を思う存分楽しんで欲しい。

【公演情報】
2017年4月20日(木) ビルボードライブ東京
料金(サービス/カジュアル):8,500円/7,000円
2017年4月22日(土) ビルボードライブ大阪
料金(サービス/カジュアル):8,500円/7,500円

公演詳細はこちら

ビルボードライブ公式サイト



デヴェンドラ・バンハート サイン入り色紙を3名様にプレゼント


デヴェンドラ・バンハートのサイン入り色紙を3名様にプレゼントいたします。 記事の感想と共にたくさんのご応募お待ちしております。
応募締切 2016年11月16日(水)
※1. 応募には会員登録が必要になります。
(新規会員登録は⇒コチラ
※2. 会員登録がお済みの方は、
詳細と応募フォームへ

※当選は賞品の発送をもってかえさせていただきます。

%%message%%

アーティスト情報をフォロー

Devendra Banhart

デヴェンドラ・バンハートは1981年5月30日 、アメリカ、テキサス州ヒューストン生まれの男性シンガー・ソング...



ライブレポートへ戻る

HMV&BOOKS online最新ニュース

最新ニュース一覧を見る