【インタビュー】山口友由実

2016年10月21日 (金) 09:15

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ウィーンのベーゼンドルファーから多大な協力を得て制作された『Carnaval-音列の風景たち』で、10月21日にCDデビューするピアニスト山口友由実さんにお話を伺いました。『謝肉祭』を始めたとした今回の収録作品への思い、ウィーンでの生活、音楽家としての活動、名器ベーゼンドルファーについてなど、幅広く興味深い内容となっています。

ウィーンの生活で、音楽が自分の中で自然なものになった


--- 昨年(2015年)、ウィーン国立音楽大学大学院ピアノ室内楽科を満場一致の最優秀で修了なさったと伺っております。おめでとうございます。

ありがとうございます。今年の4月から日本に戻ってきたのですが、出来る限り向こうでの活動も続けたいと思っているので、コンサートのある時に行き来する生活を始めたばかりです。

--- ウィーンと東京に拠点を置いてということですね。ウィーンには6年くらい…

6年半位いました。

--- ウィーンの生活で、どんなものを得られたでしょうか。

まず、日本ではずっと実家暮らしだったので、全部自分でやらなければいけなくなって、人間としていろいろな事を経験できた6年半でした。それからウィーンは「音楽の都」と呼ばれていますが、それは煌びやかな都というよりも、みんなの中に自然と音楽があるということだと思うのです。日本だと「ではピアノを弾きます」という風に日常生活と音楽が別だったものが、ウィーンで過ごしたことによって、音楽が自然なものになったことが一番大きいかなと思っています。

--- 日本にいると音楽って、学ぶことだったり非日常的な趣味だったりしますね。

はい。自分の中ではそうだった部分がどんどん自然になっていったかなと。それから、私は室内楽科でしたので、いろいろな国の人たちと何度もアンサンブルをしてきました。そんな中で、他の国の方々が持っているこれまでと全く違うエネルギーをもらったことが凄く刺激的でした。日本にいるままではきっと得られなかった「音楽ってこんな風にやっていいの?」という経験をたくさんして、自分の音楽の幅も広がったと思います。

--- 遡りますが、小さい頃はどういうお子様でしたか?

特に音楽一家だったわけでもなく、たまたま音楽教室があったからそこに通うことになった…ということですね。でもそれだけではなくて、スポーツも大好きで、中学の頃はテニス部にいたくらいなんです。そういう意味では普通の子供だったと思います。

--- なるほど。いわゆる英才教育とかは無縁なんですね。

はい。そういうのでは全然なくて。東京出身ですが父が転勤族だったので…4、5歳くらいで名古屋に転勤になりました。私も母もそこに友達がいなかったので、友達が作れるかな、と思って通ったのが音楽教室でした。…そして今に続くことになった(笑)という感じです。

その時必要だった先生にずっと巡りあって来た


--- ヤマハ音楽教室に通われていたそうですが、これはピアノと、作曲も一緒に学ぶプログラムなんですね。

小学校一年生から、作曲とピアノを学ぶクラスに入りました。とても良かったのは、即興をたくさん行ったことが今にすごく生きていますね。「ピアノあるから弾いて」みたいなことは向こう(ウィーン)でよくあったのですが、すぐに「はい、何分くらいですか?」って(笑)、躊躇せず弾くことが出来たのはヤマハのおかげだなと思っています。ウィーンでは「今から踊るから、何分くらいの、何小節分弾いて」などと言われることもありましたので。

--- そういうことは、日本ではまずないですよね。日本だと、これから誰々さんの演奏を聴いて頂きます、曲目はコレコレです…となるところを…

多分そうなるところを、「弾いてよ!」みたいなことがけっこうありました。そこにピアノがあったら弾く羽目になるという(笑)。

--- ヤマハ音楽教室から東京音楽大学で学ばれて、そのあとウィーンに行かれてたくさんの先生に教わったと思いますが、印象に残る先生は。

全員が本当にいい先生ばかりでした。特に幼いころは先生によって辞めたくなるような人もいる中で、本当にその時必要だった先生に巡りあって来たような感覚があって。この先生に習っていなかったら、ウィーンに行くことはなかっただろうし...とか。そんな中でも印象が強いのが、ウィーンで習ったアヴォ・クユムジャン先生です。最初から鍛え直すと言われて行ったので(笑)、6年以上向こうにいる間ずっと、とても濃い時間を過ごしたなと思います。

--- きっかけは、どういった御縁だったのですか?

私の日本の先生とアヴォ先生が、たまたまお知り合いだったということもあるのですが、その前から、雑誌の「ショパン」で留学特集が組まれていた時に、なんとなく見ていて、いろいろな国の記事があった中でウィーンのところだけ強く覚えていたんです。写真とか記事だけが自分の中でなぜか鮮明に残っていて…。その数年後にアヴォ先生のレッスンを受ける機会がたまたまあって、それもたまたま空きが出て受けられたという、たまたまが続いて(笑)。しかも、その受けたレッスンがあまりにも素晴らしくて。それまで大学院を出たら就職なのかなと思っていた自分に、いきなり雷を落とされたように「まだ出来ることがある」と、「自分のために行くべきだ」と。そう強く思い、ウイーンに行くことにしました。

--- その時のレッスンは日本だったんですか?

はい、たまたま日本にいらしていた時に受けたレッスンです。大学4年生の時のことでした。それまで道なりに、なんとなく音楽を続けてきた感覚があった中で、初めて自分で強く「ウィーンに行きます」という意思が出てきました。

一人の音楽家としていろいろな幅を持ちたい


--- ピアニストとして活躍されるほか、作曲家としても作品を発表なさっており、またチェンバロの演奏も行っておりますが、音楽家としての山口さんの中で、それぞれどういったバランスなのでしょう。

難しいですが、とてもフレキシブルかな、という気がします。ピアノが、というよりも、音楽は一つというイメージなので、もちろんチェンバロは全然弾き方が違いますし、その為には全く違う知識や技術が必要なのですが、自然にいろいろなことをやっているイメージがありますね。だから作曲というものが自分の中に無かったら、ピアノも全然自分のピアノじゃなくなるというか。お互いが影響して幅が広がることで、全てがあるから今の自分の音楽というのがあるような感じはあります。もちろんピアノが中心ではありますけれど、そこから展開して、ピアニストとしてだけではなく、一人の音楽家としていろいろな幅を持ちたいと思っています。アンサンブルをする場合でも、一緒になるというのはとても難しいことで、他の楽器のことを知らないとその気持ちが分からないですし、きちんと弾けるわけではないですが、触ってみたり、いろいろなことを知っておきたいっていうことはありますね。ヴァイオリンも一応持っています。

--- 今回のデビューアルバムにも素敵な自作曲が収録されていますが、今後、作曲家としての活動予定は?

15歳でヤマハを卒業する時に、今後どういう道を進むか最初に決めるのですが、作曲かピアノかという時に、直感的に私はピアノを続けたいって思いました。ただ同時に、作曲も一緒に続けたいという思いでやってきています。作曲はいつも出来るということではなくて、今だ!と感じる時があって(笑)、そういう時に作曲しているので、レギュラーでやるという感じではありません。でも今回、やっぱり自分の曲を入れたいと強く思いましたし、こういう形で少しずつ自分の曲を増やしていきたいとモチベーションが上がったというか、もうちょっと作曲家としても頑張ろうという風に思いました。

--- チェンバロの演奏については、学校で古楽も習ったと伺いました。

そうです。ウィーンの学校では、チェンバロとか通奏低音の授業が必修でした。その時もヤマハでやっていた作曲がとても役に立ちました。基本の音と数字だけという通奏低音の譜面には苦労する人が多くて、私ももちろん大変だったのですが、一応何となく感覚はありました。卒業してからも「チェンバロで出演して下さい」というお話がいくつかあって、最初は「チェンバロですか!?」という感じだったのですが、練習をさせてもらって、何度か出演させて頂きました。日本ではチェンバロのある場所はとても少ないですが、ウィーンでは「うちのホールはチェンバロしかないんです」というようなところもあるので(笑)、そういう時にチェンバロで古楽ということで出演したりしていますね。

作曲家が音で遊んだというのをテーマに


--- 今回のアルバムのコンセプトは?

コンセプトは一言でいうと、日本語で言うと少し難しいのですが、「音列」というか、音の遊びみたいな感じです。まず『謝肉祭』は絶対に入れたいと思っていました。この作品は私の中でいつも大事な場面で弾いてきましたし、ウィーンに行くきっかけにもなった曲です。シューマンが4つの音を使って面白い情景を繰り広げるという、どの曲にもその4つの音が使われていて、それがアナグラムみたいになっていて、遊び心がたっぷりなんですね。そこで、そういうものを集めたいなと思ったのです。 ウィーンというかオーストリアの重要な作曲家のハイドンも、ユーモアがたっぷりでとても人間らしいと思っているので、ぜひ入れたいと思いました。そのハイドンに敬意を表して、HAYDNという名前を使って、5つの音にした曲をフランスの作曲家が何人か作っているのですが、それを集めてハイドンと一緒に聴くというのも面白んじゃないかと思って、ハイドンの後に入れました。そこで、ならば私も作ってみようという(笑)。大作曲家の中に自分の曲を並べるのはどうかと思ったのですが、1曲作ってアルバムに入れるというのもなかなか無い機会と思いまして。そういう、作曲家が音で遊んだというのをテーマに、CD一枚にまとめてみました。

--- このHAYDNの音列が「H-A-D-D-G(シラレレソ)」というのは、最初分からないですね(笑)。

これは説明するのも難しくて、ある意味無理やりなんですけれど(笑)。まあ無理やりでも音楽が良ければ、そういうのもありかなという。作品を公募したフランスの雑誌がいろいろと考えたんでしょうね。

--- そういうコンセプトでCDを作るのも面白いですね。

最初のCDなので、自分らしさを出せるプログラムってなんだろうと考えた時に、こういう風になりました。弾けるピアニストの方はたくさんいらっしゃる中で、自分らしさというのを出していかなければいけないな、というのが強くあったので、自分の曲を入れるということと、面白くてなかなか無いテーマというのでまとめるのがいいかな、というので作りました。

--- 冒頭のハイドンは、スタッカートとレガートの対比を特徴的に打ち出すなど、モダンなピアニズムに溢れた演奏ですが、同時に、テンポの取り方などに、いわゆるピリオド解釈を消化されている印象を持ちました。ピリオド解釈からの影響、あるいはお考えみたいなものをお聞かせ頂けますでしょうか。

直接影響しているかは分からないですけれど、ウィーンで音楽会にたくさん行っていて、ピアノだけではなくオーケストラの演奏会に積極的に行くようにしていて、その中でピリオド奏法をやっているオーケストラもありましたし、古楽器の演奏会もたくさんありました。自分自身古楽器を弾いてみましたし、音楽史の授業も、日本ではなかなか実感として分からなかったのが、例えば「ここにシューベルトが住んでいました」など、いろいろなことがあまりに身近なんです。また楽器を実際に見に行ったり、自分で楽器を調律してみたり、そういった経験がもしかしたら自然に生きているのかな、解釈にも影響しているのかなっていう気はします。ウィーンにずっといらっしゃる先生と、新しい世代の人たちの解釈というのも違い、そういういろんな先生たちの授業やマスタークラスなども受けたり、聴いたりする中で、両方の良さを吸収したい。昔に戻るというわけではなくて、「今の時代で今の楽器で日本人である私が出来るハイドン」というような、そういういろいろなものを組み合わせた形で、自分らしさが出せれば。古典はシンプルだからこそ、それぞれの色が出るんじゃないかなと思っています。

--- 自作曲『ハイドンの名による断章』はドビュッシーを思わせる美しい作品で、ハイドンからフランスの作曲への、いいブリッジになっておりますが、そういったことは意識された作品でしょうか?それとも山口さんご自身の作風なのでしょうか。

そっち寄りの時もあるし、そうでない時もあるのですが、今回は巨匠たちの作品を聴いた影響もあると思います。そしてこの5音を使うとなると、「シラレレソ」ってなかなか変わっているので、そこで音楽的に作るというのはとても難しくて、巨匠たちの作品を聴いてやはり凄いなと思いました。でも制限がある中でやるというのは、とても面白くもあります。作曲家ってフーガを作曲したくなったり、制限のあるものの中で自分らしさを出したいのかなと思うのですが、その感覚で、この「シラレレソ」をどう調理しよう、みたいな感じで出来たかなと。でも元々フランスものは好きなので、小学5年生の頃、それこそラヴェルやドビュッシーばかり聴いていて、それ風の曲を作っていた時期もあったので、それは影響しているかもしれないです。どういう和音を使っているんだろうってみて、同じ和音を使って曲を作ってみたり(笑)。

ベーゼンドルファーの人間らしい温かみを出せたら


--- 今回のアルバムは、ベーゼンドルファーのウィーンのショールームで録音されたとのことですが、使用楽器は最新機種という280VCでしょうか。

はい、そうです。今日本には1台しかありません。ベーゼンドルファーらしい温かい音色を残しながら、しなやかで強い音も出るという、新しいとても良いモデルです。それをたまたまショールームに伺った時に弾かせて頂く機会があって、素晴らしいピアノであまりに楽しくなってしまって(笑)、たくさん弾いていたら、技術者の方がいらして「ここで録音すれば」って言ってくださって。そんなことからこういう機会を頂きました。

--- ショールームで録音、というイメージがないですね。

ウィーンの郊外の、ウィーナー・ノイシュタットっていう場所なのですが、ピアノが30台くらい置けるとても広いショールームで、天井もかなり高いです。そこで技術者の方が音を作ってらっしゃるので、響きとしてはもの凄く良いんですね、ホールのような。木で出来たところで、さらに周りにガラスもあるので外が見えて、録音するにはあまりに素晴らしい環境でした。とても幸運だったなと思っています。おぼろげにですが、CDを作るならウィーンで、ベーゼンドルファーで録音したいという希望が以前からありました。

--- たいへんゴージャスで多彩な音がすると思いました。録音も、演奏や曲、そしてピアノの良さが伝わる素晴らしいものですね。

ウィーンの方で、そこで録ったことのある方に繋がることが出来て、録って頂きました。アヴォ先生からも教わったことですけども、響きとか音色というのがとても大切だといつも思っています。例えば演奏会などでも、ここの細かいところが違ったとか、そういうことではなくて、この響きが良かったねとか、初めて聴いた音色だったねとか。そういう心に残る音とか響きというのを、いつも意識したいと思っています。そして、ベーゼンドルファーの人間らしい温かみのある音がとても好きです。

--- 近代的というか、モダン・ピアノの粋を集めた部分っていうのはもちろんあると思うのですが、加えて人間的な温かみがあるということですね。

工場も見学させていただきましたが、本当に少ない人数で全部手作りなんです。木を曲げるのも手でいろいろやったり、木と木でつなぎ合わせたり、こういう風にしてあったかい音が出せるんだなというのが、実際に見てより分かった感じがします。機械ももちろん使っていると思いますが、人間が作ったピアノを人間が弾いているという、その人間らしい部分というのを出せたらいいなというのを、いつも思っています。

--- 冒頭から多彩な音色を聴かせて下さっていますが、『喜びの島』に至っては、爆発的ですよね、色彩が。

色々出せる楽器だったというのはあると思います。あと環境も関係があったと思います。私は多分、スタジオではあまり録れない人間だと思うんです。小さくなってしまって。でも今回、とても開放的な環境でしたし、ベーゼンドルファーの方も夜遅くまでとてもご親切にして下さいました。好きなだけ録ってくださいと言ってくださり、自分のペースで出来たというのがあります。あと『喜びの島』などは、最後の方ほとんど一発取りというか、本番のような気持ちで出来たので、勢いがあって、それがいいね、このまま行こうということになったので、そういう意味ではいい緊張感があって出来たかなと思います。

シューマンは凄いなと、今回改めて思いました



---『謝肉祭』はもう、目まぐるしいというか(笑)。

元気いっぱいですね(笑)。今の私だから出来る曲を集められたかな、という気がします。

---その『謝肉祭』は技術的にも表現的にも大変な作品と思いますが、山口さんが大切になさっている作品ということで、演奏するにあたって心がけていることなどはございますか?

最初に弾いてから10年くらい経っていて、常にというわけではないですけれど、ことあるごとに弾いています。一番思っていることは、シューマンはフロレスタンとオイゼビウスとか書いているように、自分の中にいろいろな面を持っていて、最後は精神的に追い詰められてしまうくらい。そしてそれは私たちにも少なからずあって、一面だけではなくていろいろな面を持っているんじゃないかなっていう、シューマンの作品のそこに私はいつも心を打たれるんです。ずっとこう来ていたものが、いきなり逆に振れたり、そういう切り替えというか、この20曲くらい、全部が全部違うキャラクターを持っていると思っていて、それを上手く出したいというのをいつも思っていますね。

---そうですよね。『ドイツ風ワルツ』〜『パガニーニ』のあたりとか、びっくりしますね。

どうしたんだろう?みたいな(笑)。忙しいです弾いている方も。その切り替えがとても難しい。ソナタのように長い、30分の曲というのもありますけれど、同じ30分でも、2分くらいずつ全然違うキャラクターが出てくるという曲と、そういう面白さみたいなものを出せたらと、いつも弾いていますね。

---あと、この『スフィンクス』。ピアニストによっては、音符を付けたしたりして…

はい、あります。普通弾かれないですね。多分ほとんど録っている方はいらっしゃらなくて、私は今回、書いてある通りに弾いたのですが、それは私自身、ほかに聴いたことがないですね。でもいろんな方にお話を聞いたり、今回のCDで解説を書いて下さったシューマンの権威である前田昭雄先生にも、『スフィンクス』についてアドバイスを頂いた時に、「これ弾いてみたら面白いかな」という考えに至りました。『スフィンクス』の4つの音<ASCH=A-Es-C-H(ラミ♭ドシ)=As-C-H(ラ♭ドシ)>が全ての曲に使われているので、そこを核にいろんな曲へ行っているという、謎めいたものとして弾けたらいいなという気持ちで、今回は入れました。

---面白いですよね。元になった音が急にここになって出てくる。で、弾かなくていいって、なんかよくわからない。

そうなんです。どういう気持ちだったんだろうなと。多分、なんでもありなのかと思うんですけれど。楽譜も昔の記譜法みたいになっていて。それがまた真ん中にあるというのが凄く面白くて。最初は華々しく始まるけれど、そこに立ち返ってみるような。やっぱり謎だという、そういう感じも出せたらいいなと思っています。シューマンは凄いなと、今回改めて思いましたね。

---今までのお話で既にいろいろ出てきていますが、改めてこのアルバムの聴きどころをご自身で挙げるとすれば?

『謝肉祭』がメインではありますが、どの曲というよりも、いろいろな音色、ピアノってこんなに色々出来るんだ、88鍵の中で多彩な音が出るんだ、というところを聴いて頂きたいです。そこから感じるものは人それぞれ違うと思うんですけれど、いろんなファンタジーを皆さんそれぞれの中で広げて頂けるような一枚になったらいいな、という気持ちがあります。

---今後のコンサートや録音についての予定、あるいは希望も含めた計画などございましたら。

来年(2017年)の2月12日トッパンホールで、今回のCDリリース記念コンサートを行います。日本に1台しかないこのモデル280VCを持ち込んで頂けることになったので、この楽器を聴く機会っていうのも日本ではなかなか無いので、とても貴重という風に、思って頂けたらと思います。

---木のホールで聴けるっていうのが、またいいですね。幸せなコンサートですね。

はい、私が(笑)まず幸せなコンサートなんです。あと3月はウィーンでも日本でもいくつか、やはり今回のCDの記念でベーゼンドルファーさんでも、弾かせて頂ける予定です。あとまた3月にチェンバロで、お歌の方とヴァイオリンとのアンサンブルがあります。百何本という蝋燭の光だけで、暖房も無いので薪を焚いて…という。そういうのも日本では無いと思うんですけれど。そういういろいろな活動を、音楽家として続けたいなと思っています。

---本日は、興味深いお話をありがとうございました。


リリース情報


山口友由実『Carnaval -音列の風景たち-』
10月21日発売
OVCT00123
¥3,240(税込)
【曲目】
ハイドン:ピアノ・ソナタ 第60番 ハ長調
山口友由実:ハイドンの名による断章(CDのための書き下ろし)
ダンディ:ハイドンの名によるメヌエット
ラヴェル:ハイドンの名によるメヌエット
ドビュッシー:ハイドンをたたえて、月の光、喜びの島
シューマン:謝肉祭、トロイメライ
【演奏】
山口友由実(ピアノ)
【録音】
2016年3月16-18日
ウィーン・ベーゼンドルファー・ショールーム

山口友由実: Carnaval-音列の風景たち

CD

山口友由実: Carnaval-音列の風景たち

価格(税込) : ¥3,240

会員価格(税込) : ¥2,981

まとめ買い価格(税込) : ¥2,657

発売日: 2016年10月21日


公演情報


山口友由実ピアノリサイタル
〜ウィーンで出会ったベーゼンドルファー最新モデル280VCとともに〜
2017年2月12日(日)14:00(開場13:30)
会場 トッパンホール
全席自由 一般3500円 学生2500円


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