【開幕レポ】舞台『ガラスの仮面』

2016年09月20日 (火) 15:00

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総発行部数5000万部を超える伝説の少女マンガ「ガラスの仮面」。あの奇跡の舞台が、この9月に新たに開幕した。

1975年に連載を開始し、現在までに単行本49巻が刊行(白泉社刊)、アニメやドラマ等の様々なメディアで今なお幅広い読者から愛され続けている。原作屈指の名シーンと言われる『ふたりの王女』の初舞台化としても話題となり大絶賛されたこの作品が舞台化されたのが2014年8月。そして2年の時を経た今年、同じキャスト・スタッフにより、新たなエピソードを加え、さらに進化して再演されることになった。

ガラスの仮面はあまりに有名な少女漫画のひとつ。一見すると平凡な少女だが驚異的な演劇の才能を持つ少女、北島マヤ。そんな彼女がかつての大女優、月影千草に見いだされ、ライバルの姫川亜弓とともに、伝説の名作『紅天女』主役の座をめぐって競い合っていく演劇大河ドラマだ。

2014年の上演時から漫画のイメージそのままと大好評だった作品が再度舞台に帰ってくるとあり、期待をしていたファンも多かったことだろう。今回もその期待を裏切らない素晴らしい迫力と再現性を見せていた。


ストーリーの軸となる4人、貫地谷演じるマヤ、マイコ演じる亜弓、一路演じる月影先生、そして小西演じる真澄。この4人のビジュアルの再現性は言うまでもないが、特筆すべきは、その張りつめた空気や心の機微が、まさに漫画の世界そのままに表現されていたこと。貫地谷は本当にマヤそのもので、あどけない“おちびちゃん”。マイコは亜弓の個性的でゴージャスな衣裳を見事に着こなして亜弓そのものになっていたのもとても印象的だった。一路は月影先生にしか見えなかったし(むしろ実際の月影先生よりも美しいが)、小西のダブルのスーツの着こなしも真澄そのもの。どこで探したんだろう?!と思うような衣裳はマンガそのまま、現実ではありえない衝撃を受けた時の白目の表現すら見えたようだった。


キャスト陣の圧倒的な演技力はもちろん、劇中劇の設定も手伝って、広い演舞場の空気は「ガラスの仮面」の世界そのものに。自分があの世界の一人として一部始終を目撃しているような感覚は、とても衝撃的だった。「ガラスの仮面」といえば、昭和の空気はもちろん、圧倒的な重厚感と緊張感が欠かせないが、その全てが見事に表現。全体が暗めの照明で演出され、大がかりなセットであるにも関わらず不必要な華美さがない。贅沢な作りなのに実に抑えたその表現が、まるで登場人物の心模様そのままとなっていて、その見事な演出にすっかり心を奪われてしまった。

今回の再演では、マヤと紫のバラの人・真澄との恋模様がより濃く描かれ、幻の名作『紅天女』のワンシーンを演じる月影先生の姿を観ることもでき、さらに見ごたえある舞台に仕上がっていた舞台『ガラスの仮面』。東京公演は新橋演舞場で9月26日(月)まで上演中。

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ストーリー

伝説の大女優・月影千草がその上演権を原作者の尾崎一蓮から譲り受けた幻の名作『紅天女』。その主役の座を巡り、北島マヤは姫川亜弓と熾烈な争いを続けている。
映画監督の父と名女優の母の間に生まれ、類まれな美貌と才能に恵まれた姫川亜弓は着実に演劇界での評価を伸ばし、ついに月影千草によって紅天女の後継者に決定される。
が同時に、北島マヤにも、二年以内に演劇界で大きな賞を受賞することができればその資格を与え、姫川亜弓と改めて「紅天女」の演技で競った後に正式に紅天女の後継者を決定すると発表される。
“舞台荒らし”とも呼ばれるその才能ゆえに一度は芸能界を追放され、スランプから脱出したばかりのマヤにとって、それが不可能に近いことは誰の目にも明らかだった。
だが、そんなマヤに、日帝劇場の『ふたりの王女』オーディションの話が舞い込んでくる。
主演である二人の王女の一人には姫川亜弓がすでにキャスティングされている。もう一人の王女役のオーディションに挑むマヤ。
マヤの『紅天女』の道が、新たに始まる――。

公演概要


舞台『ガラスの仮面』

【大阪公演】
9月1日(木)〜11日(日)
大阪松竹座
1等席:10,800円 2等席:6,500円

【東京公演】
9月16日(金)〜26日(月)
新橋演舞場
桟敷席:11,800円 1等席:10,800円 2等席:8,000円 3階A席:6,000円 3階B席:3,000円

【キャスト】
北島マヤ  貫地谷しほり
姫川亜弓  マイコ
桜小路優  浜中文一(関西ジャニーズJr.)
速水真澄  小西遼生
水城冴子  東風万智子
月影千草  一路真輝
たかお鷹、小林大介、中山由香、西ノ園達大、松永玲子

【スタッフ】
原作:美内すずえ
脚本・演出:G2
美術:松井るみ
照明:高見和義
音楽:佐藤史朗
音響:井上正弘
衣裳:前田文子
振付:前田清実・青木美保
ヘアメイク:林みゆき
演出助手:山田美紀
舞台監督:白石英輔
製作:松竹株式会社 フジテレビジョン
主催:松竹株式会社 関西テレビ放送(大阪松竹座公演)
主催:松竹株式会社 フジテレビジョン(新橋演舞場公演)
協力:白泉社


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