ジェフ・ベック『ワイアード』、幻の別ミックスが奇跡の再発

2016年09月16日 (金) 13:00

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デビュー50周年を迎えたジェフ・ベックの名盤『ワイアード』(76年)が、「SACDマルチ・ハイブリッド・エディション」としては世界で初めて日本で11月2日に発売されることが決定した。発売元はソニー・ミュージックジャパンインターナショナル。

本作の目玉は、76年に希少枚数しか生産されなかった「クアドラフォニック」(4chミックス)の5.1ch化で、オリジナル・アナログ・マスターからDSDマスターへと落とし込んだ上でリマスタリングを施した高音質サラウンド・ミックス。まるで聴き手を取り囲んだ形で演奏している(しかもジェフ・ベックが同時に数人いる!)かのような臨場感あふれる迫力のサウンドで、通常のCDやアナログLPでは埋もれていたギターの微細なニュアンスが鮮明に聴き取れるだけでなく、オリジナル・ステレオ盤には無いギター・テイクが採用されるなど、ファンの間では“幻の別ミックス”と言われてきた伝説のマルチ・チャンネル盤だ。

そして、本作を“奇跡の再発”と呼ぶには訳がある。『ワイアード』はジェフ・ベック最大のヒット作である『ブロウ・バイ・ブロウ』に次ぐベストセラー作品であり、生産枚数が極端に少なかった本作の「クアドラフォニック」は長年再発が望まれてきたにもかかわらず、過去一度もSA-CDなどの記録容量が大きい高音質ディスクでの発売がなかったのである。その理由は、40年前に制作された本作の4チャンネル・マスター・テープが長年使用されなかったことから、再生可能なコンディションになかったのである。保存期間が長い磁気テープは経年劣化により再生ヘッドとの摩擦でテープを破損させる恐れがあるため、必ず再生前に専用オーブンで乾燥させてテープ・コンディションを整えるのだが、その作業がこれまで成功しなかったという。実は数年前にも、日本のソニー・ミュージックはマスター・テープを保管している米ソニー・ミュージックに依頼し数回の再生作業を試みているが、「不可」という報告を受け一度は発売を断念している。今回『ワイアード』発売40周年かつジェフ・ベック・デビュー50周年という大きな節目を迎え、無理を承知であらためて米ソニー・ミュージックに挑戦してもらったところ、なんと奇跡的にテープを損傷させることなく再生させることに成功したのである。現時点で海外でも発売されるという情報が無いことから、晴れて日本のファンが世界で初めて本作のSA-CDマルチ・チャンネル盤を手にする機会を得ることになった。

また、本作はSA-CDだけでなく通常のCDも再生できる2層構造のハイブリッド盤になっており、CD層も『ワイアード』では初めてSA-CDのステレオ・マスターからトランスレートした最新リマスター盤となっている。パッケージの方もソニー・ミュージックジャパンのジェフ・ベック名盤再発でおなじみの「7インチ紙ジャケット」仕様で、クアドラフォニックLPを再現したアートワーク、オリジナル日本盤LP初版帯や当時の特典(アイロン・ステッカー、ポスター)が復刻封入されている。

リリース情報


■『ワイアード ーSA-CDマルチ・ハイブリッド・エディションー』(オリジナル発売:1976年)  EICP 10004 ¥5,000+税  *SA-CDとCDの2層構造ディスク
11月2日発売(完全生産限定盤)

Wired (SACD Multi-ch Hybrid Edition)(7インチサイズ紙ジャケット)

SACD

Wired (SACD Multi-ch Hybrid Edition)(7インチサイズ紙ジャケット)

Jeff Beck

(2)

価格(税込) : ¥5,500

会員価格(税込) : ¥5,060

まとめ買い価格(税込) : ¥4,510

発売日: 2016年11月02日


【SA-CDマルチ・ハイブリッド・エディションの特徴】  
● 【SA-CD 5.1ch】 76年に4chミックス盤として世に出た“クアドラフォニック”のアナログ・マスターをDSDマスターへとデジタル・トランスファァー、さらに日本独自に5.1chへとヴァージョン・アップ(センターとサブ・ウーファー・チャンネルを追加)。通常のステレオ・ヴァージョンとは異次元のサラウンド・ミックスかつ豊かなダイナミック・レンジを持つ高音質盤。2chミックスでは埋もれてしまうギターの微細なニュアンスが鮮明に聴き取れるだけでなく、ステレオ盤には存在しないギター・テイクが採用されるなど、ベック最後のマルチ・チャンネル盤にして最もステレオ盤とは異なるミックス。
● 【CD】 SA-CDからトランスレートしたマスターを初採用、オリジナル・アナログ・マスターに忠実なナチュラルな音像を実現
●7インチ紙ジャケット(アナログ・シングル・サイズ)
●オリジナル・クアドラフォニックLPのアートワーク初復刻(クアドラフォニック・ロゴ入りジャケット/ゴールド・レーベル仕様)
●日本盤オリジナルLPの初版帯(ホワイト)+再発帯(ブルー)の2種類を復刻した両面印刷帯
●日本盤オリジナルLP初回盤に封入されていた“アイロン・ステッカー”、店頭特典ポスター復刻
●オリジナル・クアドラフォニックLPのレーベル面を模した本作独自デザインのインナー・バッグ
●“クアドラフォニック・ミックス”の解説、76年オリジナル・ライナーノーツ復刻
● 2016年リマスター盤

【収録曲】
1. レッド・ブーツ(Led Boots)
2. カム・ダンシング(Come Dancing) 
3. グッドバイ・ポーク・パイ・ハット(Goodbye Pork Pie Hat) 
4. ヘッド・フォー・バックステージ・パス(Head For Backstage Pass)
5. 蒼き風(Blue Wind) 
6. ソフィー(Sophie)
7. プレイ・ウィズ・ミー(Play With Me) 
8. ラヴ・イス・グリーン(Love Is Green)

*メンバー:ジェフ・ベック(G)、ヤン・ハマー(Synth)、ナラダ・マイケル・ウォルデン(Dr)、ウィルバー・バスコム(B)、マックス・ミドルトン(Key)、リチャード・ベイリー(Dr)
プロデュース:ジョージ・マーティン、ヤン・ハマー

【バイオグラフィー】 44年生まれ。67年にヤードバーズを脱退し、68年にジェフ・ベック・グループ(JBG)をロッド・スチュワート、ロン・ウッドらと結成。71年にメンバーを総入れ替えした第2期JBGを、73年にベック・ボガート&アピス(BBA)を結成する。ジェフ・ベックの初来日公演となったBBAの『ライヴ・イン・ジャパン』は、日本発の企画で後に世界中で発売されたロック史に残るライヴ名盤として有名。BBA解散以降はソロ・アーティストとして活動し、75年のソロ名義第1弾『ブロウ・バイ・ブロウ』、続く76年の『ワイアード』が大ヒットを記録。ローリング・ストーン誌の「史上最も偉大なギタリスト」第5位。グラミー賞7回受賞、ロックの殿堂入りを2度果たす。

来年1月から来日公演

ジェフ・ベック 大阪追加公演決定

デビュー50周年。世界の頂点に立つ、進化を続けるレジェンド・ギタリストの来日公演が決定。大阪の追加公演決定。

HMV&BOOKS online-洋楽|2016年10月31日 (月) 16:30

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ロック界最高峰の天才ギタリストのひとりであり、またエリック・クラプトン、ジミー・ペイジとともに英国ロ...


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