【連載】 KEYTALKの わしらならこれ聴(キー)トーク 〔第28回〕

2016年04月15日 (金) 00:00

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HMV&BOOKS online - 邦楽・K-POP

(写真左から)首藤義勝、寺中友将、八木優樹、小野武正

photo/慎 芝賢
text/国府田直子
KEYTALKのメンバーが毎回お題に合った作品を紹介する連載企画「KEYTALKの わしらならこれ聴(キー)トーク」。今回はニューシングルの発売を記念したスペシャルバージョン。メンバー4人に作品のコンセプト、聴きどころをじっくり話してもらいました。

※この連載は、全国のHMV・ローソン店頭で配布しているフリーペーパー『月刊HMV』(毎月15日刊行)に記事前半を、ローチケHMVに後半を掲載しています。

連載まとめはこちら
https://www.hmv.co.jp/newsserial/keytalk2/
2015年までのバックナンバーはこちら
https://www.hmv.co.jp/serialnews/keytalk/

【第28回】 7thシングル「HELLO WONDERLAND」発売記念インタビュー

メンバー4人が作詞・作曲した、4曲入りシングルを2カ月連続リリースするKEYTALK。本誌も2号連続で、楽曲のコンセプトや制作エピソードについてたっぷりお話を伺います。

▼『月刊HMV』2016年5月号誌面の続き▼


寺中:前に一度、「YGB」という八木ちゃんが初めて作曲した曲で僕が作詞を担当したことがあって。そのときに、「焼き鳥のネタをひたすら歌詞ではめこんだら面白いだろうな」と思ってやろうとしたことがあったんですけど、そのときはやっぱりやめたんです。彼がいちばん最初に作った曲に、焼き鳥のメニュー名だけをあてるのは悪いかなと思って……。

八木:(笑)。

寺中:そのときにすでに、肉の部位を歌詞にあてたら面白そうだなというのは案としてあったんですけど、ずっと眠っていて、それを今回実現したんです。今回「ロック」というテーマがあって、みんながそこに寄せた曲を集めてきていたので、そのなかでなんか面白いことができたらいいなと思ったんですよね。

--- ちょっとボーカルの声とかも変えてるし、サビの部分は歌だけ聴いているとなんて言っているかすぐには聴き取れないですよね。

寺中:そうそう。歌詞を見ないで聴いたときに「英語かな?」と思わせたい、という意図があって。「レバー」とかは「NEVER」みたいに聴こえたらいいなとか。

一同:(笑)。

八木:僕は逆に「生レバー」だけ聴き取れた。あとはなに言ってんだろ?って(笑)。

小野:仮歌の段階で、みんなで耳コピしてたんだよね。巨匠が歌詞を教えてくれなくて、でも肉のことを歌ってるっていうのだけは知ってたんで、みんなで聴いて書き出して。

--- それ難しそうですよね(笑)。

小野:そうなんですよ。サビはけっこう、聴き取れたんですけどね。あれ、めっちゃ楽しかったから、まだ歌詞を読んでない人にはまずは耳コピすることをオススメです。それであとから歌詞カードで答え合わせしてもらいたいですね。

--- 実は、私は先に歌詞を読んじゃったんですよ。だから「これ、いったいどんな曲なんだろ?」って思って、曲調とか想像してたので、最初に音源聴いたとき、いろいろと意外ですっごい楽しかったです。「こうなるのか〜!」と感心しちゃいました。

寺中:あ、そっか! そっちもありますよね。

小野:なるほどね! それはそれで楽しいかも。

寺中:この「One side grilled meat」に限っては、曲を聴くのと、歌詞を読むのを、同時にしないほうが楽しんでもらえるかもしれない。

小野:そうだね(笑)。

--- 途中のデスボイスもすごいですよね。あれ巨匠ですか?

寺中:あれは僕じゃないんですよ。最初は自分でやろうと思ったんですけど、ライブでやるとさすがにノドをやられちゃうなと思ったんで、小野くんに頼みました。

--- あ、小野さんなんですか!

小野:(デスボイスで)ヴォー!ってやってるの僕です(笑)。あのシャウトの仕方はプロデューサーのNARASAKIさんに1年前に教えてもらってたんですよ。

寺中:やっと使えるときが来たんだよね(笑)。とりあえずあの感じをやってみたかったんで、ここは誰かに叫んでもらうしかねーなーって思ってたんで。

--- じゃあ、ライブでは小野さんのシャウトが聴けるんですね。

小野:そうですね。まだライブでやったことないんでどうなるか……(笑)。

--- あのノリは今までのKEYTALKにはないですよね。やっぱり腰から折るヘドバンみたいな感じですかね?

八木:そういうの今までなかったですよね!

小野:ライブが楽しみ(笑)。

--- 今回はどの曲もライブで盛り上がりそうですよね。首藤さんの曲も小箱で盛り上がる曲っていうのもそのとおりだし……。

首藤:早くライブでやりたいです。

--- 今回、首藤さんの歌詞はどんなテーマで入れたんですか?

首藤:正直、今回は何書いていいか分かんなくて作詞は大変でした(笑)。これというテーマがなくて曲名も最後に決まって……。曲名がいちばん大事なwordだと思うんですけど、それがなかなか出てこなくて大変でした。僕はいつも歌詞を書くのが遅くて。この曲もほかのメンバーがだんだん書き終えていく段階で、みんなの歌詞を見て、どんな感じでくるのかなとか参考にしながら作りました。今回は、八木の曲の歌詞を読んで、けっこう攻めてるなって思って、「僕もこれくらいやっちゃおうかな」って感じで書いたので、ちょっとここ最近の流れと違う感じの歌詞になったかなと思います。イマイチなにを言ってるのか分からないけどなんかノリはいい、みたいな(笑)。そういう歌詞がもともと好きなんですけど、久しぶりに書けましたね。

--- 歌詞に関していえば、小野さんの歌詞はいつも特徴的ですよね。

小野:なんかちょっと変な感じのが好きなんですよね(笑)。語感も重視しつつ、ちょっと内容にこだわったりもしてるんですけど。

--- 八木さんは初めて作詞を手がけてみていかがでしたか? さっきは「もういい」っておっしゃってましたけど(笑)。

八木:ほんとにやばかったですけど(笑)、でもなんか、自分が思っていたよりかっこよくなりました。みんなでRECして。いつもそうなんですけど、自分のなかで「これでいいのかな?」って思ってることも「これでよかったんだ」って思わせてくれるんですね。みんなで作っていくと。今回もまた例に漏れずそう思えました。

--- 次の5月発売のシングルでも八木さん作詞の曲が入ってるんですもんね。

八木:そうです。それが最後です。

小野:なんでだよ(笑)。

一同:(笑)。

--- 今回、作曲に関してはどういうイメージで?

八木:今回は「ロック」というイメージもあったので、The Get Up Kidsみたいな、楽曲はシンプルで男らしい熱さがあるような曲がいいなと思って作りました。サビ前のセクションとかは、ドラムとしてやりたいことをやらせてもらってますね。今回は、歌があるところと、ないところで、差のある曲になっているかなと思います。テンポが変わる前後とか。基本的には疾走感とか重圧感みたいなものがある曲というイメージを持って作っていきました。

--- でもほんとに、曲も歌詞もリズムに乗っていて、歌っていて気持ちいいんじゃないかなと思いました。

八木:ありがとうございます! 僕は歌えないので分からないですけど。

--- でも作詞するときは自分で歌いますよね?

八木:そうですね。ぼそぼそと……。

--- (笑)。デモ音源は?

八木:あ、僕が歌ってます。オク下(※キーを下げて歌うこと)で(笑)。

--- その音源、貴重ですよね。

八木:はい。いつ晒されるか、ビクビクしてます。

小野:僕は以前、ラジオで晒されたんですよ。

--- あ、そうなんですか! じゃあ、あながち冗談でもなく……。

首藤:そろそろ八木くんのを晒そうかなと思ってます。

八木:まだリリースしてないのに!(笑)。

小野:リリース前にデモ音源晒すの、新しい(笑)。

一同:(笑)。

首藤:巨匠が怖いもん(音源)いっぱい持ってるんですよ……。

寺中:はい。いろいろとストックしてるんで。

首藤:怖い……。寝かせてる感ある(笑)。

寺中:クリックと歌だけの音源とか。しかもオク下で、とか。

一同:怖い!(笑)。

--- そういえば「Combat Song」はタイアップもあるんですよね(アピタ タフネスビズ2016 CMタイアップソング)。KEYTALKのオフィシャルサイトで、もう映像も観られましたね。

八木:そうなんです。東海地方限定みたいなんですけど、僕はドラゴンズファンなんで、めっちゃうれしいです。

日本武道館公演という大きな節目を越えて、より自由な感覚で挑めた本作




--- 今回、まずは「ロックなものを作ろう」というテーマがあったということですが、そのテーマはみんなで決めたんですか?

小野:そうですね。メンバーと、ディレクターの方たちも交えて、「スターリングスター」という楽曲や日本武道館ライブを経て、次にどういうものを出すかという話し合いをしたんです。そこで、今までライブハウスでずっとやってきた僕らが、武道館公演に辿り着くまでにやってきたことをすべて詰め込んだロックなものを作ったら、また新しいことができるんじゃないかという話になったんです。

--- なるほど。そしてそれぞれがそのテーマのもとに曲を持ち寄ってみたら、それぞれが強い曲を持ってきて、曲が集まったので、1人1曲で4曲、という形になったんですね。

小野:はい。試みとしても面白いし、単純にそれだけいい曲が集まったということもあって。2カ月連続リリースというのも最初は決まっていなくて、レコーディングを進めていくなかで、これだけ曲があるなら4曲ずつ2カ月連続にしようってことになったんです。

--- 今回は、武道館公演という大きな体験を経てからは初のリリースですね。制作期間も武道館公演のあとですか?

小野:そうです。武道館が終わってすぐツアーみたいなのに出ちゃったので、そのあとですね。

--- ひとつの目標であった武道館であれだけのライブを一度成功させてからの曲作りということで、今までとは違ったことってありますか? やってみたいことが増えたりとか……。

首藤:やっぱり武道館でやったっていう自信がついたことで、「なんでもやっていいんだな」って思えたというところもあって。自由度は増えた気がします。

小野:そうだね。一回ゼロクリして、強くなって、ニューゲーム、みたいな(笑)。

八木:分かる。2周目が始まった感じはあるね。

寺中:たぶん、2年前だったら「One side grilled meat」の歌詞も、さすがに勇気なくてできなかったと思います。

一同:(笑)。

寺中:いや、やっぱり相当勇気がいるんですよ。それはありますね。義勝くんの言ったとおりですね。なんでもやっていいんだなって思えたっていう。

--- なるほど。

首藤:(まじまじと「One side grilled meat」の歌詞カードを眺めて)いや、すごい(笑)。なんか改めて字面で見るとすごいよね、やっぱり。

寺中:(歌詞カードの文章を眺めて)……あとなんかさ、オレの曲だけ歌詞、(文字の一行が)横に長いよね。

一同:(爆笑)。

小野:でも昔からそうだよね(笑)。いっつも巨匠の歌詞だけ文字の一行が長い。

寺中:え、みんな、意識して改行してる?

首藤:うん。

寺中:一応ちゃんと考えて改行入れてるんだけどな……。

一同:長い(爆笑)。

--- この「ユッケジャンスープ」の部分はライブでお客さんみんなに歌ってもらいたいところですね。

寺中:そうですね!

小野:これCDの音源でも最初はもっとはっきり聴こえてたんだよね。

八木:そうそう! 「ユッケジャンスープ」だけやたらはっきり聴こえたんだよね(笑)。

小野:ここまで歌詞がよく聴き取れなくて洋楽っぽいのに、急に「ユッケジャンスープ!」ってね(笑)

寺中:そうそう(笑)。だから「もうちょっと歪(ひず)ませてもらっていいっすか?」ってお願いしてミックスし直してもらったんです。

--- なるほど、そういう経緯が(笑)。ちなみに巨匠は焼肉好きなんですか?

寺中:好きですね。最近も焼き肉屋にいくことがすごく多くて。

--- 好きな肉の部位は?

寺中:レバーを中が冷たいくらいで食べるのが超好きですね。一応、焼いてね。

八木:焼いた体でね。

--- 肉食ですね〜。ついでにみなさんにも聞こうかな。みなさんの焼肉の好きな部位は?

首藤:僕はミノが好きですね〜。

寺中:いいねー。渋いね。ミノは酒とね!

首藤:そう、酒に合うんでね!

小野:僕は普通にカルビですね。

寺中:ああ、まだ若いですね。

一同:(笑)。

寺中:で、八木くんは?

小野:なんで急に巨匠が仕切ってんの?(笑)。

--- (笑)。

八木:えっと、僕は、タン塩ですね。

寺中:それ、いつ食べます?

八木:え? あ、タイミングですか? 最初ですね。

寺中:ああ。ま、そこは分かってるんですね。うんうん。

一同:誰なの?(笑)。

八木:肉コンシェルジュか!(笑)。

寺中:うざいよね(笑)。

--- 巨匠、仕切りありがとうございます(笑)。では最後に、7thシングル「HELLO WONDERLAND」について、読者の方にひとことずつお願いします!

小野:そうですね。そういうわけで、今回は全員作詞もしていて、詞だけ読んでも面白い仕上がりになっているので、ちゃんと歌詞カードを手にして堪能していただけるといいなと思います。何回もリピート再生してもらえるとうれしいです!

八木:その“リピート再生”で思い出したんですけど。このシングル、曲順どおりにリピート再生すると、「ゴチソウサマデシタ」(4曲目の「One side grilled meat」の歌詞の最後)って言ったあとに、ウェイターがまた肉持って来るんですよ。

--- ……ほんとだ。「お待たせしましたとウェイターの声」(1曲目の「HELLO WONDERLAND」の歌い出し)って!(笑)。

八木:そうなんですよ。延々と食いつづけられます。そんな! シングルです!!

一同:(笑)!

首藤:わーお!

小野:ワンダーランド!

一同:(笑)。

首藤:聴いていただければ伝わると思うんですけど、すごいガツガツしていてかっこいい4曲が集まってるんで、ぜひ、大きい音で、ガンガン聴いてほしいです。あとやっぱり今回もけっこう「オイ! オイ!」とか「ユッケジャンスープ!」とか、合いの手がたくさん入ってるので、みんなに参加してもらってライブで完結する曲だと思うんで。ぜひライブに来ていただいて、この曲たちを堪能してほしいと思います!

寺中:僕ら、インディーズでデビューしてからメジャーデビュー後の初期のあたりまでずっとやってきたことを一度お休みして、ここ2年弱くらいは、大きなステージでどうみせるか、どういう曲が響きやすいかということをみんなで考えながらいろいろとやってきたんです。でも、今回改めて「ロックなもの」というコンセプトで、インディーズのころへの原点回帰みたいな感じで曲を作っていったときに、実は自分たちのそういう面もすごくレベルアップしていたんだなと思ったんです。自分たちも知らない間に。今回は本当にそういう面を出せた4曲が集まったと思うんで、最近KEYTALKを知った人には新しい感じに思えるかもしれないし、すごく前からずっと聴いてくれている人たちにはレベルアップしたKEYTALKを感じてもらえるんじゃないかと思います。

--- ほんとにレベルアップしたKEYTALKを感じられる一枚だと思います。5月に続けてリリースされる4曲も楽しみです。2枚とも購入すると、さらに1曲未発表の音源をダウンロードできるんですよね。

小野:そうなんですよ。またその1曲が……。

--- おお!?

小野:まだ、できていません!!

--- ええ!(笑)。

寺中:でも最高のイントロがあります!

一同:(笑)。

--- その新曲9曲を携えての全国ツアーも楽しみです。ツアータイトル決まりましたね。『KEYTALKワンマンツアー3年K組お祭り先生〜「先生!義勝君の給食費がありません!」〜』って、……今回のツアーで義勝くんの給食費を稼ぐ!ということですか…?

小野:いやいや! 探すってことです!

寺中:なくしちゃったって設定なんで。持って来たはずなのにないんだよね。

首藤:小学校あるあるですね。

--- あ、なるほど、そっちですか(笑)!

小野:稼ぐってのもシュールでいいですけど(笑)。

八木:どっちにしてもシュールな感じでね。

--- ではツアー中に義勝君の給食費が見つかるかどうかも気になりますね。

小野:はい(笑)。ぜひみなさん、確認しに来ていただきたいですね。

--- ひとまず、ありがとうございました。では次号では5月18日(水)リリースの8thシングル「MATSURIBAYASHI」についてお話を伺いたいと思います。乞うご期待!ですね。

一同:はい。まずは7thシングル「HELLOWONDERLAND」聴いてください! よろしくお願いします!


ライブ情報


<2016年全国ワンマンTOUR>
『KEYTALKワンマンツアー 3年K組お祭り先生 〜「先生!義勝君の給食費がありません!」〜』

巨匠にツアータイトルを書いて貰いました

5月24日 CLUB CITT’A KAWASAKI
5月28日 新潟LOTS
5月29日 金沢eight hall
6月03日 なんばHatch
6月05日 熊本Drum Be-9 V1
6月11日 福岡DRUM LOGOS
6月12日 福岡DRUM LOGS
6月18日 高松オリーブホール
6月19日 岡山CRAZYMAMA KINGDOM
6月24日 Zepp Nagoya
6月25日 広島BLUE LIVE
7月02日 仙台PIT
7月09日 サッポロファクトリーホール
7月13日 新木場STUDIO COAST
7月14日 新木場STUDIO COAST



【連載】 KEYTALKの わしらならこれ聴(キー)トーク
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2015年までのバックナンバーはこちら
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月刊ローソンチケット/月刊HMVは毎月15日発行(無料)
ローソン・ミニストップ・HMVにて配布

4月15日号の表紙はWINNER・小田和正

KEYTALK 2ヶ月連続シングル

HMV店舗にKEYTALKプリクラを設置中


設置店舗:HMV札幌ステラプレイス、HMVららぽーと富士見、HMVエソラ池袋、HMVららぽーと横浜、HMV栄、HMV三宮VIVRE、HMVパークプレイス大分、HMV&BOOKS TOKYO

設置期間:4月24日まで(予定)

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