X JapanのToshiがサウンドプロデューサーに就任したフジテレビの新ゲーム会社“フジゲームス”設立発表会の模様をリポート

2016年03月25日 (金) 23:15

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ファミ通 - ゲーム

●テレビ局の強みを活かしたゲーム事業への取り組みがスタート!

 2016年3月25日、東京・お台場フジテレビ本社シアターモール・マルチシアターにて、テレビ会社としては初の取り組みとなるゲーム事業会社、フジゲームス設立発表会が開催された。フジテレビのこれまでのゲーム事業の取り組みから、今後のフジゲームスの展開など、さまざまなゲストを迎えて行われた発表会の模様をお届けする。


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▲発表会で公開されたフジゲームスのロゴマーク。

 既報のとおり、フジテレビジョンとフジ・メディア・ホールディングスは、2016年4月1日付で、フジテレビのゲーム事業の運営、新規スマートフォン向けゲームの企画・プロデュースを主軸とするゲーム事業会社“フジゲームス”を設立する。まずは新会社設立にあたり、フジテレビジョン 常務取締役 多田亮氏より、発表会の開会挨拶が行われた。

 多田氏によると、フジテレビでは6年ほど前から、PCや携帯電話(フィーチャーフォン)向けのゲームは作っていたが、売り上げの増加に伴い、2年前にスマホ参入のためにFuji&gumiGamesを設立。以降、『ファントム オブ キル』や『誰が為のアルケミスト』などといったヒット作を排出してきたことで、ゲームという領域に本格的に参入できるチャンスではないかと思ったことが、今回のフジゲームスの設立と、ゲーム事業への本格参入の理由とのこと。今後は、外部にいる優秀なクリエイターや会社とコラボレートし、フジテレビの経験を活かしたゲーム展開で、ヒット作が1本でも2本でも出てくることを目標にして展開していくと語っていた。

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▲フジゲームス設立発表会の開会挨拶を務めた、フジテレビジョン 常務取締役 多田亮氏。

 開会挨拶のあとは、フジテレビジョン 国際開発局長 前川万美子氏が登壇。先月(2016年2月25日)に発表された『Ingress』で知られるNiantic, Inc.への、シリーズAの出資参加についての説明が行われた。まず、Niantic, Inc.のジョン・ハンケCEOが、アジアにおける『Ingress』のメディア展開やブランド構築におけるプロフェッショナルとしての役割を期待しているとのコメントを発表。
 前川氏は、Niantic, Inc.が『Ingress』で培ったさまざまなノウハウや最先端の技術を通じて、世界のマーケットに向けた番組、イベント、ゲームを通じての協業を行っていき、テレビの未来と新たな可能性を切り開いていくシナジー効果を生み出していきたいと、今後の展望を述べていた。


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▲フジテレビジョン 国際開発局長 前川万美子氏。

“eスポーツ”を取り上げる専門番組がこの春に放送スタート!
 続けて、2016年のフジテレビジョンが取り組むゲーム関連の新番組、“いいすぽ!”の放送が発表された。この番組は、いま世界的にブームとなっているeスポーツを題材にした番組となっており、毎月1回、土曜日の18時より2時間の生放送で、CS放送のフジテレビONE/ONEスマートにて放送される。
 番組MCは、バカリズムさんが務め、実況はフジテレビの鈴木芳彦アナウンサーが担当。第一回放送は2016年4月23日放送で、Twitchの全面協力により全世界同時配信が決定。『ストリートファイターV』の大会の模様が放送される。
 発表会にはフジテレビジョン 番組プロデューサー・門澤清太氏に、初回放送で世界配信の協力をするTwitchの中村鮎葉氏、晃太郎エリック氏、eスポーツプレイヤーのOtofu氏が登壇。
 中村氏は、今回の企画との相乗効果でeスポーツを盛り上げて行きたいと決意表明。エリック氏は、本企画を通して、欧米のようにゲーマーをかっこよく、セレブのような存在に持っていきたいと、熱く語っていた。
 Otofu氏は、昨年にインターネットサービスを提供するクルーズとスポンサー契約を交わした、Twitchで『League of Legends』の実況配信を行っているeスポーツプレイヤー。この番組を通して、できることはなんでも協力してくれると、力強いコメントが発せられた。

 Otofu氏をはじめ、さまざまなeスポーツプレイヤーを番組に招待してゲームを盛り上げていくと、門澤氏が述べた後に、番組MCを務めるバカリズムさんが登壇し、「僕は休みの日は家で10時間くらい、RPGやシミュレーションといった、じっくりやり込むタイプのゲームを遊んでいます。eスポーツは、実際の競技と同じように取り組んだり、楽しめる点がおもしろいなと思っています。僕自身、小さいときからゲームを遊んでばかりでよく怒られてもいましたが、ゲームの上手い人がプロスポーツ選手と同じように、きちんと評価されるいい機会になればと思います」と、新番組に対しての抱負を語った。


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▲第1回放送は2016年4月23日18時より、発売中の『ストリートファイターV』の頂上決戦を2時間たっぷりと生放送。さらに、第1回放送の様子はTwitchの全面協力により、全世界同時配信も行われる。

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▲写真左よりOtofu氏、門澤清太氏、中村鮎葉氏、晃太郎エリック氏。

▲番組MCを務めるバカリズムさんも、スペシャルゲストとして登場。

 ここからは、フジテレビが取り組んでいるスマートフォン向け作品の最新トピックが紹介された。
 まずは300万ダウンロードを突破シミュレーションRPG『ファントム オブ キル』(以下、ファンキル)については、『ファンキル』の原点を解き明かすための大規模アップデートや、世界観を体感できるVRイベント、Production I.G制作のコンセプトフィルムの公開などを含めた、“ファントム オブ キル プロジェクトZERO”を発表。コンセプトフィルムの主題歌は、でんぱ組.incが担当する。
 タクティクスRPG作品『誰が為のアルケミスト』では、武田玲奈さんの公式サポーター就任が発表された。
 そして、Fuji&gumiGamesのスマホアプリ第3弾となるダンジョン探索型“大河”RPG『シノビナイトメア』(今春リリース予定)もあわせて紹介。同作はメインテーマを映画音楽会の巨匠・久石譲氏が手がけるなど、配信前から大きな話題を集めている注目作となっている。


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▲Fuji&gumi Games プロデューサーの今泉潤氏。同社が展開している3つのコンテンツについての紹介が行われた。

 発表会のステージには、紹介された3作品のプロデュースを務めたFuji&gumi Games プロデューサーの今泉潤氏が登壇。今春にリリースする『シノビナイトメア』は、このまま映画が作れるのではないかというくらいのスタッフで、アニメのようなゲームをコンセプトに制作中とのこと。『ファンキル』は配信から1年半が経過し、ゲームを飛び出して映像にしたり、VR体験をさせたり、ゲームから広がっていくものを作っていく“プロジェクトZERO”を展開。でんぱ組.incが主題歌を歌うコンセプトムービーは現在鋭意制作中で、2016年4月7日に東京・六本木ヒルズアリーナで開催されるコンセプトフィルム『ファントム オブ キル ーZEROからの反逆ー』完成披露試写&レッドカーペットイベントでのお披露目が予定されている。
 Fuji&gumi Gamesは設立当初より、ゲームとテレビを超えるコンテンツを創る会社をコンセプトにしており、ゲームからアニメや映画、イベントになるようなエンターテインメントを提供していくと、今泉氏は語っていた。


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▲『誰が為のアルケミスト』で公式サポーターに就任した武田玲奈さんも、作品のコスプレイヤーを従えて登壇。「アニメやゲームが大好きなので、公式サポーターになれてすごくうれしい」と、喜びの声をあげていた。

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▲『ファントム オブ キル』“プロジェクトZERO”コンセプトフィルムの主題歌を担当するでんぱ組.inc。“プロジェクトZERO”では、『ファンキル』の世界やキル姫がどうやって生まれたのか、確信に迫るのではと、その展開に期待を寄せていた。

 ここで、Fuji&gumiGamesの名誉会長を務めている大久保佳代子さんのビデオメッセージが紹介された。『ファンキル』や『誰が為のアルケミスト』の好調ぶりを喜ぶ反面、今年度(2016年3月末)で、会長の任期が終了することを激白。東京ゲームショウ2015で、よくわからないコスプレをさせられたことについても触れ、「着せられ損の抱かれ損ですよ」と嘆く場面も。このメッセージを受け、今泉氏は公式に「抱いていません!」と強調。契約が切れることは事実であるため、事務所に連絡してみると語っていた。


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▲Fuji&gumiGames名誉会長として、これまで身体を張ってPR活動を務めてきた大久保佳代子さん。

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▲VTRでは、プロデューサーの今泉氏に、どうなってるのか詰め寄る場面も。

 つぎに紹介されたのは、テレビ番組『みんなのKEIBA』とのコラボレーションによって生み出された競走馬育成ゲーム『ダービーロード』。番組にも出演している競馬評論家の井崎脩五郎さんと、『ダービーロード』公式サポーターの足立梨花さんがステージに登壇。


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▲初心者ながら、お正月に親戚が務めているトレーニングセンターに遊びに行くなど、最近競馬に興味を持ち始めている足立さん。まだ生のレースを見たことがないので、ぜひ見てみたいと語っていた。

▲井崎さんは、競馬歴50年のベテランながら、ゲームに関しては子供に「向こうに行ってて」と言われるほどの初心者。しかしながら、『ダービーロード』では50年で培った知識をすべてつぎ込んで、強い馬が育ったことに至極満悦の表情を見せていた。

 ここで、特別企画として、井崎さんと足立さんがそれぞれ『ダービーロード』で育てた馬を競わせる、スペシャル対決が行われた。足立さんの愛馬“スマイルアダチ”対、井崎さんの愛馬“タマニハアテロヨー”が出走するレースの結果は、競馬歴50年の知識を注ぎ込まれた“タマニハアテロヨー”が10馬身以上の差を付けてぶっちぎりの勝利。“スマイルアダチ”は、善戦むなしく3位という結果に。


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▲見事、勝利を収めた井崎さんの愛馬“タマニハアテロヨー”。司会進行の笠井信輔アナウンサーに、空気を読んでないとたしなめられるほどの圧倒的勝利だった。

新会社フジゲームス設立の経緯とは
 ここまで、フジテレビ・フジ・メディア・ホールディングが取り組んでいるゲーム事業についての説明が行われたところで、新会社“フジゲームス”設立の経緯説明が、フジテレビジョン コンテンツ事業局長 山口真氏、フジテレビジョン ゲーム&インキュベーション事業部長/フジゲームス代表取締役社長 種田慶郎氏より行われた。

 山口氏は、フジテレビはゲームの世界ではまだまだ駆け出しで、これまではゲーム&インキュベーション事業部を拠点に、Fuji&gumiGamesとコラボレーションしてやってきたところを、新会社を設立して新たにゲーム事業に挑戦することに至った、ふたつの理由を語った。
 まずは、人材面で、テレビ作りの経験を経て、ゲームを作りたい人材が集まってきたことことと、新たにフジゲームスの代表取締役社長に就任する種田氏や、Fuji&gumiGamesの今泉氏といったさまざまな人脈によって、いい勝負ができるようになってきたことがひとつ。もうひとつは、情勢分析。いまのスマートフォンのアプリゲームは、コンテンツのリッチ化によって制作費も高騰してきており、かつていろいろな方たちが参入してきたこの世界も淘汰が進んでいると分析。このような状況のなかで、『ファンキル』や『誰が為にアルケミスト』といった作品がきちんと受け入れられ、手応えを感じたことにより、新しい会社でのチャレンジを決意したとのこと。


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▲山口氏は、いまのスマホアプリの世界をサッカーにたとえて、ワールドカップの予選リーグが終わって、決勝トーナメントが始まった状態と指摘。

 フジゲームスの代表取締役社長に就任する種田氏は、垂直統合でゲーム作りを完結するのではなく、フジテレビグループのメリットを活かしたり、外にいるゲーム会社や、一線で活躍しているクリエイターなどの協力のもとに、中長期的に新しい物語やキャラクターを創出したり、アニメや映画、出版、グッズ開発などのマルチ展開を行うハブになるような会社として、フジゲームスが設立されたと説明。今後は、日本国内の展開のみならず、世界に向けてコンテンツを発信できる会社を目指していくと決意を語っていた。


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▲種田氏より、フジゲームスの新ロゴがお披露目。ロゴの左側にあるアイコンマークは、四角の部分が大陸を、その周りにある扇状の部分が海を表しており、あわせて地球を表現している。ロゴマークの下に書き添えられている“Beyond your Imagination”(訳:あなたの想像を超えて)は、企業としての理念が表されている。

フジゲームスのサウンドプロデューサーに、X JAPANのToshiが就任!
 山口氏、種田氏による新会社設立の経緯、今後の意気込みが語られたところで、今回新たにフジゲームスの音楽全般を監修するサウンドプロデューサーに就任したX JAPANのToshiが登場。Toshiは、今回のフジゲームスのサウンドプロデューサー就任にあたり、「僕も世界にチャレンジしている身なので、メイドインジャパンのカルチャーを世界中のゲームファンに伝える仕事として、一生懸命に取り組んでいきたいと思います」と、決意を述べていた。
 種田氏は、日本発のエンターテインメントを発信していくにあたり、「それを具現化されている象徴的存在がX JAPANのToshiさん」であるとし、98%は駄目だろうと思いながら依頼をしてみたところ、快く快諾してくれたことは予想外の展開だったとのこと。
 Toshiは「これまで世界中で行われている多くのイベントに参加してきましたが、各地でゲームが盛り上がっている状況を見ると、日本のゲームは世界中から期待され愛されているというのを肌身で感じてきました。その新しい分野に、チャレンジできることにワクワクしています」と、新たな分野でのサウンドプロデュースの取り組みの意欲を語っていた。


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▲発表会にサプライズ登場したX JAPANのToshi。就任後最初の仕事は種田氏への挨拶で、今回の発表会は2回目の仕事とのこと。今後は、フジゲームスのサウンドロゴ制作と、ゲームへの具体的なサウンド作りに着手していくことに。サウンドロゴに関しては、種田氏より「富士サファリパークやミネラル麦茶のような、親しみやすいロゴをお願いします」とプレゼンを受けて、若干戸惑った心境も吐露していた。

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▲発表会の最後は、登壇したゲスト陣での記念撮影。Toshiさんの隣に座ったバカリズムさんは、「Toshiさんをツモれただけで、今回のイベントは90%成功ですね」と、会場を笑いの渦に包んでいた。



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