【インタビュー】鈴木慶一 音楽活動45周年

2015年12月18日 (金) 15:00

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2015 年は 鈴木慶一が、あがた森魚と出会って音楽活動を始めてから45年目という節目の年。豪華ゲスト出演のアニバーサリー・コンサート(12/20)、全キャリアを網羅した3 枚組アンソロジー・ベスト・アルバム(発売中)、24年ぶりのソロアルバム(発売中)と目白押し。音楽活動開始45周年を記念し、特別にメールインタビューに答えて貰いました。

--- 音楽活動45周年おめでとうございます。45年は長かったですか?

ありがとうございます。年齢を重ねると感じますが、人生は短い。したがって45年はあっという間でした。そうとしか表現しようがない。45年間に、今の姿なんて想像したことも無いわけで、あっという間の1年を45回過ごした感じです。

--- 全キャリアを網羅した3 枚組アンソロジー・ベスト・アルバム『謀らずも朝夕45年』がリリースされました。これまで作ってきた作品を聴きかえしてみていかがですか?

私を含むチームでの選曲なので、こういう曲あったなあとか、発見が多い。作った物はすぐ忘れて次に向かう、いわば「美よりも早く走る」コクトーの名言のような生き方をしてきたので、たまには過去の物に触れてみるのもいいかな、と思います。ちょっとだけ自信を持つ。それと、失望も。吐いた唾は飲み込めないということを実感します。

--- 45年間、変わらない事は何ですか?

変わり続ける事が、唯一変わらない事かな。他者から見ると、あまり変わってないよと言われるかも知れませんが、自分では変わり続けてるつもりです。

--- はちみつぱい、ムーンライダーズ、THE BEATNIKS、THE SUZUKI、No Lie-Sense、コントロヴァ―シャル・スパークなど様々な形で音楽を発表してこられましたが、グループ名義とソロ名義の大きな違いは何ですか?

本来グループ好きなので、ソロは珍しい環境に自分が居る感じ。民主的に集団で手間暇かけて音楽を作るのが本来好きなのです。でもソロは、そうはいかない。いかに客観性を自分に対して持てるかが、大事な点です。かなり苦労するけど。でもその自由さは非常に面白いし、やりがいもある。生みの苦しみを楽しむのが増えますね。

--- 慶一さんの作品には、いつも新鮮なアイデアが含まれていて驚かされます。活動45周年を迎え、なおアイデアは溢れているのでしょうか?

アイデアは、朝起きて鼻歌が出ればOK。それが新たなアイデアに繋がります。既成の曲でも、創作したデタラメの曲でも。それが出るのは、まだ音楽が好きという事です。そしてアイデアとなる。

--- 12月16日には、ソロ名義による最新アルバム『Records and Memories』がリリースされます。24年ぶりにソロアルバムを作ろうと思ったのは何故ですか?

ちょっと自分以外の、外部からの音楽の依頼が長く続いたので、その反動でしょうね。でも、ソロを作ってる間も、ミュージカルの作曲とかしてましたけど、ムーンライダーズが活動休止して、時間が出来たのも大きいです。

--- タイトル『Records and Memories』には、どのような意味が込められているのでしょう?

記録と記憶。私の脳内にある、無意識も妄想も理性も不条理も含めたすべての物を書き出す。 そして、それを録音する。そういった意味です。

--- ジャケット写真は、慶一さんのスタジオでしょうか?

ゴンドウトモヒコくんのstudio no nonsenseです。ここでは、THE BEATNIKS、No Lie-Senseのほとんどの録音をしました。何故か、曲がすぐに出来るスタジオです。たくさん生楽器もあるし素晴らしい環境なので、そこで写真を撮りました。

--- 本作のテーマ、または制作のモチベーションはどこにありましたか?

即興性です。スタジオで思いついた事をどんどん録音していく。ただそれだけです。モチベーションが上がる場所なんです。

--- 今作には、あだち麗三郎、澤部渡といった比較的若手のアーティストも参加しています。コントロヴァ―シャル・スパークもそうだと思うのですが、若いアーティストとの制作はいかがですか?

とても面白い。過去の経験とが意味を為さない場所に居れるなら最高です。

--- レコーディング中の思い出深いエピソードがありましたらお教えください。

ゴンドウトモヒコ君のスタジオは人が集まる場所です。で、ある日、弟の鈴木博文がぶらっと入ってきた。ちょうど歌を録音中だったので、ハーモニーを歌ってもらった。そいいう偶発性がたまらなくいいんです。70年代はそんなことばかりだった。スタジオに遊びに行くのが当たり前だった。で、なんかやってきちゃう。

--- このアルバムと同時進行でNo Lie-Senseの新作レコーディングも行っているそうですね。その創作意欲はどこからきているのでしょうか?

創作意欲は、遊びたいから創作する。遊んだり眠ったりする時間が楽しみだから。創作意欲も遊びのようなもので、したがって、創作と休息は同じである。

--- 音楽以外で最近刺激を受けた事があれば教えて下さい。

Over60もサッカーチームに居ます。ミスると怒られる。それがとてもいい。ミスは自分の問題で、それを怒られるのは当たり前で、改善しようと思う。いい年しても怒鳴られないとね。

--- 12/20のアニバーサリー・コンサートはどのようなものになりそうですか?

今までのバンドがほとんど勢揃いします。バンドやユニット遍歴の中にソロがある感じですね。特に、はちみつぱいは27年ぶりに一緒に演奏するのかな。 ソロは初めて演奏すんですが、その新バンドも楽しみなメンバーです。

--- 改めて自身の音楽活動45年を振り返っていかがでしょうか?

45年も音楽をやり続けるなんて思ってもみなかったけど、まあ、そこそこ良かったかなと思います。ただ、ひとりでやってきたわけではなくて、たくさんの人に助けられて45年経った。それは一番感謝してます。で、今後も音楽をやり続けるでしょう。

--- 最後にリスナーの皆さんにメッセージをお願いします。

現在、とても不思議な心境です。摩訶不思議なソロ・アルバムも出来て、さらに終わってからも新曲を2曲、ライヴに来てくれた方々へのプレゼント用に作りました。出来上がって終わったけど終わってない。そんな作品群やライヴを楽しんで下さい。これからもよろしくね。

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鈴木慶一のお気に入り音源10選

2015 年は 鈴木慶一が、あがた森魚と出会って音楽活動を始めてから45年目という節目の年。周年を記念し、鈴木慶一の最近のお気に入り10曲を特別に教えて貰いました。

HMV&BOOKS online-邦楽・K-POP|2015年12月11日 (金) 15:00



ライブ情報


● ミュージシャン生活45周年記念ライブ
2015 年12 月20 日 (日)
メルパルクホール
開場17:15 開演18:00

SOLD OUT

<出演者>
鈴木慶一
駒沢裕城/本多信介/渡辺 勝/和田博己/橿渕太久磨(はちみつぱい)
高橋幸宏(THE BEATNIKS)・ゴンドウトモヒコ
岡田徹/白井良明/鈴木博文(ムーンライダーズ)
あだち麗三郎/岩崎なおみ/佐藤優介/トクマルシューゴ/ダスティン・ウォング
(鈴木慶一with マージナル・タウン・クライヤーズ)
田中宏和
近藤研二/矢部浩志/岩崎なおみ/konore (Controversial Spark)
斉藤アリーナ/上野洋子/湯浅佳代子
PANTA/斉藤哲夫
and more…

詳細
https://www.facebook.com/keiichisuzuki1951

リリース情報


全キャリアを網羅した3 枚組アンソロジー・ベスト・アルバム

謀らずも朝夕45年 Keiichi Suzuki chronicle 1970-2015

CD

謀らずも朝夕45年 Keiichi Suzuki chronicle 1970-2015

鈴木慶一

価格(税込) : ¥4,950

会員価格(税込) : ¥4,554

まとめ買い価格(税込) : ¥4,207

発売日: 2015年11月25日

24年ぶりのソロアルバム

Records and Memories

CD

Records and Memories

鈴木慶一

価格(税込) : ¥3,080

会員価格(税込) : ¥2,834

まとめ買い価格(税込) : ¥2,618

発売日: 2015年12月16日

鈴木慶一の全仕事をアーカイヴ化したクロニクル

鈴木慶一 45年のRecords and Memories

鈴木慶一 45年のRecords and Memories

Keiichi Suzuki Research Society

価格(税込) : ¥3,036

発行年月: 生産中止

生産中止

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