行ってきました!ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2015 前半戦レポート

2015年08月07日 (金) 11:45 - HMV&BOOKS online - 音楽フェス , HMV&BOOKS online - 邦楽・K-POP

今年も8月の第1週の土日、及び第2週の土日、計4日間に渡り繰り広げられる、邦楽ロック最大の夏フェスROCK IN JAPAN FESTIVAL 2015。今年も過去最高となる1日あたり6万2500人、4日間で25万人の動員を予定している。その前半戦となる8月1〜2日。最高気温35度(体感温度はそれ以上)という厳しい暑さの中、それ以上に熱いライブが繰り広げられた。
今回は、出来立てホヤホヤのニュースサイト「ローチケHMV-News-」が初潜入。子育てによる慢性的な腰痛と寝不足に悩まされるアラフォースタッフが、熱中症の危険を感じつつ、水分補給に細心の注意を払いながら、ステージからステージへと動き回った2日間の記録。iPhoneが記した歩行数は、8/1 [28,370歩]、8/2 [25,237歩]。途中から股関節に支障をきたし、なんだか変な歩き方になる始末でしたが、それ以上に素晴らしいライブにたくさん遭遇出来ました。


 GRASS STAGE ヘッドライナー レポート

8/1(土)[Alexandros]



陽がSOUND OF FORESTの向こう側に隠れ、空を赤く染めだした時間帯、最大のステージGRASS STAGEのトリとして登場した[Alexandros]。前週にはFUJI ROCK FESTIVAL最大のステージGREEN STAGEにも出演しており、ユニバーサルミュージックとのパートナーシップ締結を期に加速度を増して日本のロックシーンを登りつめたバンドといって良いだろう。そういったバンドの勢いを象徴するかのような、堂々たるステージを披露 ......



8/2(日)星野 源


昼間の暑さが嘘みたいに、心地よい風が吹き始めた夕刻。4年ぶりにROCK IN JAPAN FESTIVAL に、しかもGRASS STAGEのトリとして戻ってきた星野 源の人柄溢れるステージが、会場を明るくポジティブで包み込み、集まった観客はみな笑顔で溢れた。
コントみたいな小走りで登場した星野 源。「ギャグ」「化物」と2曲 ......



ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2015 フォトギャラリー



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8月1日 (土)


the telephones [GRASS STAGE]


2015年をもっての無期限活動休止を発表している the telephones。とは言え先日のFUJI ROCK FESTIVALには最大のステージGREEN STAGEに急遽出演するなど、収束に向かっている感じが全くなく、むしろ勢いは増すばかり。その勢いに加えて、前日結婚を発表したばかりの岡本伸明が放つ幸せバイブスも乗っかって、最高のライブを見せてくれた。「太陽をミラーボールにして、ここをでっかいディスコにしようぜ」という力強い叫びから始まったライブ。観客はかなり後ろの方まで、踊り狂うまさに巨大ディスコ空間。しょっぱなからみんなのあまりの飛ばしっぷりに、おじさんは少し心配になるほど。いや〜でも後先考えなくなるほど最高のライブだった。

go!go!vanillas [SOUND OF FOREST]


緑に囲まれたステージ「SOUND OF FOREST」に、go!go!vanillasのポップなロックンロールが良く似合う。森の向こうから聴こえてきた、彼らのサウンドに思わず吸い寄せられたわけだけど、これは来て正解。go!go!vanillasの奏でる魔法にかけられて、みんな笑顔になったのでした。

ゴールデンボンバー [GRASS STAGE]


黒ぶち眼鏡にちょび髭姿で登場したかと思ったらイキナリの「まさし」コール。どこのまさしさんかは知らない(すっとぼけ)けれど、GRASS STAGEに集った金爆童貞のみなさんの心もがっちり鷲掴みにしてライブスタート。茨城のねばーる君が登場したり、とにかく休むことなきハチャメチャなステージ。初見の人も無条件に楽しめるゴールデンボンバーの笑いの絶えないステージ。流石でした。

ZAZEN BOYS [SOUND OF FOREST]


ステージに向かって照り付ける直射日光に対して「上等」と、繰り出すソリッドな演奏。その"粋"な音楽に圧倒されっぱなしの約35分。ROCK IN JAPAN FESTIVALにZAZENは異質だと思っていたのだが、違った。邦楽シーンの中で異質な存在。メロディー重視の邦楽シーンの中で、リフ主体、リズム主体の別格の音楽。最後は常套句「繰り返される諸行無常 蘇る性的衝動」とバチンと決めて、前触れなく去っていく。どこまでもZAZENらしくイカしたステージだった。で、この後、椎名林檎のステージでもう一度その常套句を聴ける事になるとは ......

Awesome City Club [BUZZ STAGE]


ステージバックに映る映像も、設置されたACCのサインボードも、もちろん音楽もスタイリッシュで爽やか。本人もMCで「一言だけ言わせて下さい。気持ちいい〜」と言っていたけど、「気持ちいいのはこっちだよ!」と思わず突っ込みたくなるようなナイスサウンド。この日は風も無く異常な暑さだったのだけれど、彼らの時間帯から少し風も吹き始め、ライブ中に時折背中をゆらす風がまた最高な気分を盛り上げる。「この風を運んできたのはACCのサウンド」などとこっちもスタイリッシュな事言いたくなるじゃないか!

エレファントカシマシ [GRASS STAGE]


観るほどに引き込まれるエレカシのライブ。ステージを縦横無尽に走り回って、白いYシャツをびしょびしょにして、叫んで吠えて、熱く歌う宮本浩次。ホント熱くて熱くて熱くて、汗臭くて、熱くて、なんか泣けてきたんです。あんな風に「がんばろうぜ」って言われたら誰だって...
全然守りに入ってなくて超ロックンロールで超パンクなエレカシを見て、あーこの人たちが1stの頃から変わらない思いでやってるんだなって。こんなにインディペンデントなロックを鳴らすバンドが売れた事は日本のロック史が誇るべき最大の事実であり希望。

HAPPY [BUZZ STAGE]


なんだか洋楽っぽいとよく形容されるバンドだけれど、ライブを観るとよくわかる。ぽいんじゃなくて、洋楽情報を海外とタイムラグなくキャッチする環境が整った世代が、洋楽と同期したのは必然。近い将来、ロックに洋楽邦楽の概念は無くなって、彼らはその第一世代と呼ばれるんだろうと、聴きながら感じてました。

椎名林檎 [GRASS STAGE]


バンドは揃いの白衣装に黒サスペンダー。椎名林檎は白衣装に赤いリボン、日傘をさし、凛とした佇まいで登場。ステージ上に椎名林檎とそのバンドが存在するだけで、卒倒しそうなくらいカッコイイのだけど、椎名林檎がマイクに向かい斜に構え「丸の内サディスティック」「歌舞伎町の女王」「罪と罰」と立て続けに往年の名曲を”今”の椎名林檎にアップデートしたジャズアレンジで艶っぽく表現すると、その世界観に一層引き込まれた。今日はこの感じかと言うとそんな事はなく、トラメガを手にロック全開の「自由へ道連れ」、浮雲とのデュエットチューン「能動的三分間」はソウル感が際立ったアレンジ。順番が前後したが、前日にMVが公開され、向井秀徳が常套句 ”繰り返される諸行無常 蘇る性的衝動 ......”を曲の中でキメてる事がわかった「神様、仏様」には、一部の予想通り向井秀徳が登場。持参のパイプいすにどっしり構え、見事なセッションを披露した。椎名林檎が歌い、となりで向井秀徳がパイプいすに座っている。この絵を観れた事は今後の僕の自慢になりそうだ。最後の「カリソメ乙女」では白衣装を脱ぎ捨てブルーのレオタード姿になった椎名林檎。最初から最後まで全部 椎名林檎の世界に染め、幕を閉じた。

8月2日 (日)


ゲスの極み乙女。 [GRASS STAGE]


ライブ前の渋谷陽一による朝礼でも触れられた通り、朝一のGRASS STAGEに集まった人の数の多さに驚嘆。ゲスの極み乙女。の勢いを感じさせる。「キラーボールで踊りませんか」とのMCで始まったキラーチューン「キラーボール」。乗りに乗ったグルーヴィーな演奏と、観客のリアクションが完全にシンクロした美しい瞬間が訪れる。各メンバーのソロ演奏もカッコいいし、バンドは最高の状態。昨年PARK STAGEに出演した際の宣言「来年はGRASSに出ます」を実現させたゲスの極み乙女。。今年の宣言は「来年はGRASSのトリをやります」。来年が早く来てほしい。GRASSトリのゲスの極み乙女。を観たい。そう思わせる名演でした。

キュウソネコカミ [LAKE STAGE]


満員のゲスの極み乙女。が終了し、ダッシュでLAKE STAGEに。しんどかったけどダッシュしておいて良かった。僕が入場してほどなくすると入場制限が。本人たちも事前エゴサーチで「ゲスみたらキュウソ間に合わん」のツイートの多さを確認しており、ライブ直前にはスタッフから「ゲス凄いっすよ」とGRASS STAGEの写真を見せられ相当ビビっていたメンバー。そんな心配は全く持って杞憂だったわけだが、1曲目は「ビビった」ww この日のキュウソのライブは演奏の熱いテンションと、一様に手を挙げレスポンスを返す観客により作り上げられた見事な空間。1曲終わるごとに見知らぬ観客同士がハイタッチを交わすなど、一体感に溢れた。
彼らにとってお約束とも言える、観客の上に立つパフォーマンスもこの日は封印。もちろんこれは、ダイブ等の危険行為が禁止されている当フェスのルールを守るため。アーティストも観客も同等にこのフェスを作り上げていくというこのフェスの理念を象徴する出来事に思えた。
「ヤンキー怖い」のコール&レスポンスでは、入場制限で入れず外側で聴いていた観客とも実施。想像以上の外側の声量は感動的、鳥肌ものだった。それを受けヤマサキ セイヤは「来年はもっとでっかいステージ.....か、このステージでもう一回出来るように頑張るから」と、高らかにキュウソらしい宣言が笑いを誘った。

くるり [GRASS STAGE]


この日、最も暑い時間に登場したのはくるり。まずは、バンジョー、ベース、アコギ、鍵盤の編成で、リラックスしたアコースティックな演奏を披露。どこか遠い異国の音楽のようで、懐かしくもある楽曲が、最も暑い時間を少し涼しくしてくれた。中盤からはドラムス mabanuaも加わり、くるりのロックセット。「ばらの花」「東京」と夏が良く似合う曲に、太陽も絶好調に。この日の岸田は決して”暑い”という言葉を発せず、”ぬくいなぁ”。最後はこれまた野外が似合うというか、"晴れ渡る空の色"と歌う「ロックンロール」でフィナーレ。こんな暑い時間のくるりは贅沢な体験だった。

水曜日のカンパネラ [BUZZ STAGE]


この方も佇まいがカッコイイ。堂々たるステージングとゆるっとしたしゃべり口調のアンバランスがまた僕らを魅了する。コムアイが「初めて水曜日のカンパネラを観た人」の問いかけに、多くの人が手を挙げる。手を挙げたほとんどの人が、ステージ途中で退席することなく最後までステージを楽しんだ。その事実が、彼女の実力を示す何よりの証拠だろう。彼女のステージには人を魅了する”何か”が確実に含まれている。

tricot [SOUND OF FOREST]


通りがかりの、エクスペリメンタルな響きに誘われて立ち寄ったSOUND OF FOREST。このテクニカルなサウンドを鳴らしているのは?と覗いてみるとステージ上には4人の女の子(※サポートメンバーのドラムスを含む)。これが噂に聞くtricotか。予測不可なスリリングな展開、激しいライブパフォーマンス。おや?こういうのって男性の専売だったのでは?ソリッドで激しく、トメとハネ、メリとハリ、静と動。女性にここまでやられたら男性はますます立つ瀬なし。カッコイイなぁ。

HMV ブース 商品売上ランキング

8/1(土)

1位:the telephones
2位:Fear, and Loathing in Las Vegas
3位:Silent Siren
4位:plenty
5位:THE BOYS & GIRLS
6位:ヒステリックパニック
7位:KNOCK OUT MONKEY
8位:BIGMAMA
9位:夜の本気ダンス
10位:[Alexandros]

8/2(日)

1位:TOTALFAT
2位:Rhythmic Toy World
3位:NOISEMAKER
4位:米津玄師
5位:SWANKY DANK
6位:Suck a Stew Dry
7位:キュウソネコカミ
8位:東京カランコロン
9位:竹原ピストル
10位:ゲスの極み乙女。

取材・文:松井剛

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