ARMORED SAINT インタビュー

2015年08月05日 (水) 12:00

|

HMV&BOOKS online - ヘヴィーメタル

活動歴30年以上を誇るLA出身の正統派ヘヴィー・メタル・バンド ARMORED SAINTのベーシスト、ジョーイ・ヴェラのインタビュー。最新作『Win Hands Down』の話は勿論の事、デビュー当時の話等を聞きます。伝説のコスチュームの話もあります。オール ARMORED SAINTファン必見です。

【インタビュー】ジョーイ・ヴェラ

--- 素晴らしいアルバム『Win Hands Down』が日本でもリリースされました。今のお気持ちから聞かせて頂けますか?

ジョーイ・ヴェラ(以下、JV):このアルバムを作ったことを心から誇りに思うよ。アルバム制作中も本当に素晴らしい時間を過ごしたんだ。アルバムを作るということは俺にとってとてもパーソナルなことで、俺は俺なりの自己表現をいつも違ったやり方でトライしているんだけど、今回は俺にとって多くの未知の領域へのチャレンジがあったんだ。その旅路は最高だったよ。本当にうまくいった、そんなアルバム制作だったからこそ俺は本当に満足しているんだ。

--- 前作『La Raza』から5年振りのリリースですが、この5年間の活動について話して頂けますか?

JV:2010年に『La Raza』をリリースしてから俺たちは短いツアーをした。それは結局断続的に2年程は続いた。いくつかのツアーではFATES WARNINGと一緒に回ったな。その後メンバーはそれぞれがプロジェクトなども始めていた。俺自身は2012年から少しづつリフなどを書き溜めていったんだ。あるときジョン(ブッシュ)が何か新しい曲を書いているかと訊いてきたから、イエスと答えた。それで俺たちは2013年の2月に会ってそこから共同作業が始まったという訳さ。でもそれはまるまる1年程かかった。どうしても家庭があって、その中で使える時間をお互いが合わせて作業する訳だから時間はそれなりにかかってしまったね。それに俺にはFATES WARNINGのツアーもあったから大変だったよ。そして2014年夏には曲作りが終わり、アルバムの制作に向けてバンドが動き出した訳さ。レコーディングはその年の11月から始まり、今年の1月には全てのレコーディングが終了した。

--- 今作は前作と比べてさらにARMORED SAINTらしさが炸裂していると思います。あなたから前作と今作との違いについて話して頂けますか?

JV:正直に話すけど、わざと前作と違うものにするためにアプローチした訳ではないんだ。俺としてはいつものように良い音楽を作って良いメロディーそして、クールなリフを書くように努めたまでさ。ただ今の質問のように今作と前作を比べるならば、前作の方がブルーズ・ベースのスタイルの曲が多いとは思うね。今作での俺が目指した大きな目標は一言でいってサウンドへの拘りなんだ。壮大で大きな鳴りを意識したんだ。そのためにオーヴァーダブを多用したし、ギター、ベース、ドラム以外の楽器も考えてアレンジに加えたよ。ストリングス、シタール。ハモンドB3、オルガンなどを使った。巨大な音の壁を構築したかったからね。俺はファンに、このアルバムが、俺たちがやりたいことをやって作ったアルバムと思って欲しいんだよ。それに関しては、うまくやれた自信があるね。

--- 曲作りのクレジットはあなたとジョンですが、作業的にはどのような感じでしたか?

JV:さっきも言ったように本格的に曲作りが始まったには2013年の2月からだ。俺たちの曲のは基本的に俺が全ての曲を書き、デモを作るところから始まるんだ。俺が全ての楽器をプレイし、ドラム・プログラミングも行って、かなり作りこまれたデモを作るんだ。それをジョンに渡す。彼をそれを元に歌メロと歌詞を書くんだよ。彼はそれらを車の運転中にデモを聴きながら作るんだ!これは本当のことだよ!(笑)それから彼が俺の家の小さなスタジオに来て歌を入れて行き、デモが完成する。それをメンバーに聴かせるという流れだね。

--- アルバムを作るに当たってプロデューサーでもあるあなたが目指したものは何ですか?

JV:俺はとにかく強力で壮大なサウンドにしたかった。プロダクションとしても優れた作品にしたかった。今は似たような音が溢れて混沌とした時代だから、それらとは一線を画すようなものを作らなければと思った。俺たちが目指す美しき音の壁をね!

--- アルバム・タイトル『Win Hands Down』について話して頂けますか?

JV:それはこのアルバムのタイトル・ナンバーが象徴している。このタイトルは競馬で古くから使われる言葉が語源でね。ジョッキーがトップでフィニッシュ・ラインを超えたときに取る態度が、悠々としているということだ。“わけなく勝ったぜ!”て感じさ。それは物事をたやすく成し遂げるという意味も持つんだ。

--- アルバム・タイトル・ナンバー「Win Hands Down」は正にARMORED SAINTという感じのアルバムを象徴する曲ですね。この曲について話して頂けますか?


JV:この曲は音楽的には、俺のTHIN LIZZY愛に溢れた曲さ!こんな曲をずっと書きたかったんだ。この曲は素晴らしいジョンのヴォーカルとジェフ(ダンカン)とフィル(サンドヴァル)のリード・ギターがうまく出せた見本だね。曲はノン・ストップで突っ走る列車のようだけど、俺のアイディアで、そいつをさえぎるようなスペーシーなジャズ・セクションが入っているよ。(笑)とにかく大事なことは2本のギターのリード・セクションを激突させたかったってことさ!そしてこの曲にはビッグなコーラスも含め、何ともいえない開放感があるだろ?そこも気に入っているよ。アルバムのオープニングとしてはパーフェクトな曲さ!

--- 歌詞についてお聞きしますが、共通するテーマなどはありましたか?また、資料によると”In An Instant” はあのボストン・マラソンのテロ事件についてインスパイアされています。それについてお話し頂けますか?

JV:歌詞はジョンが書いているが、彼は注意深くテーマを探り、歌詞を書いていくんだ。このアルバムの歌詞で唯一のテーマはリアルであるということ。歌詞には彼のパーソナルな言葉がたくさん入っている。いくつかのフィクションについてもね。”In An Instant”もその1つだ。彼が言っていることは攻撃そのものについてじゃない。むしろ人の人生とはいかに儚いものなのかということがテーマだよ。それは事実ではあるが、だからこそ人生をまっとうすることの大切さ、そして悔いの無い人生を送ることが出来るように努めようと歌っているんだよ。

--- そしてパール・アデイが参加した「With A Full Head Of Steam」はエキサイティングで素晴らしい曲です。この共演は現在、あなたとスコット・イアン、そしてパールと組んでいるプロジェクト、“MOTOR SISTER”の関係から実現したのですか?

JV:そうゆうこと。パールとは長い間の友人であり、MOTOR SISTERのメンバー同士という関係でもある。彼女とスコット(イアン)とで既に多くのギグをこなしているよ。ジョンはMOTOR SISTERのことを知っていて、パールとこのアルバムでデュエットしたいと言って来たんだよ。それは良いアイディアだと思ったが、その時はまだそれに合う曲が無かったんだが、その後、「With A Full Head Of Steam」を書いた。この曲でジョンとパールのデュエットはパーフェクトに嵌ると確信をもったよ。パールはこの話を受け入れ、素晴らしいパフォーマンスをみせてくれた。彼女の声はとてもグレイトだった。俺はこのトラックを誇りに思っているし、彼女もそう思っている。本当にうまくいったんだよ。

--- 30年以上に渡って様々なことがあったARMORED SAINTですが、メンバーはデビュー以来、デイヴ・プリチャード(Dave Prichard)が残念ながら亡くなってからメンバーは変わっていません。これは本当に素晴らしいことだと思います。メンバーを維持することは本当に大変なことですから。

JV:俺にとってバンドというものはオリジナル・ラインナップを維持することが本当に大事なことだと思っていてね。今の俺たちはそれに限りなく近い状態を維持できている。個性的な人間の集まりの中で1人メンバーが変わっただけでもバンドというものは大きく変わってしまうものだからね。俺たちのファンの多くは俺たちがそれを意識し、維持しようと努めていることを分かってくれていると思うよ。

--- あなたからそんな不動のメンバーについてそれぞれ紹介して頂けますか?まずはゴンゾ(サンドヴァル)からお話し頂けますか?

JV:ゴンゾは彼独特のユニークなスタイルを持っている。彼は少なからずジャズの素養があり、それはイアン・ペイスからの影響でもある。反面、本当にヘヴィなバックビートを叩き出す、まるでコージー・パウエルのようにね。俺は今回、彼に今までよりもプログレッシヴにプレイしてくれと頼んだ。彼はそれにチャレンジしてくれた。今回の彼のプレイには確かにそんな要素が増えていると思うよ。彼はこのアルバムで素晴らしいプレイを残したんだ。でも俺が色々と口を出したから、彼は俺に文句を言っていたがね!(笑)ゴンゾはワイルドな男で本物のドラマーさ!

--- そして兄弟であるフィル(サンドヴァル)についてお願いします。

JV:フィルは本当に個性的なプレイヤーさ。彼はアドリブが大好きで同じことをプレイすることを好まないタイプのギタリストだね。彼のゾーンに一回入ると同じプレイは2度と出てこないからね。でも彼は自分のプレイについてはそれほど意識していないようだ。彼に同じリフを引き続けてくれと頼むのは本当に難しいことだ。(笑)しかし、それは彼の素晴らしい個性であり、バンドにとって大きなプラスであり、それは時に魔法のようでもある。そしてフィルはとても面白いヤツで、まるで子供のようさ。彼といると俺たちは若返ることができるよ!(笑)

--- そしてジェフ(ダンカン)についてお話し頂けますか?彼はデイヴ不在を見事に埋めています。彼はオリジナル・メンバーではありませんが、気づけば彼が参加してから25年の月日が経っています。

JV:ああ、ジェフは本当に素晴らしいギタリストで、デイヴ不在を見後に埋めてくれている。最高だよ!しかし、忘れないで欲しい。ジェフが最初にバンドとジョイントしたときはフィルが一時的に離れていた時期で、デイヴはまだバンドにいたということをね。1989年の『Saint Will Corquer』ツアーだ。彼はこのツアーでデイヴと共にプレイしていたんだよ。そして1991年の「Last Train」はジェフが曲の大部分を書いたんだ。デイヴが亡くなって、フィルがバンドに復帰して元々立っていた(バンドから見て)ステージ左手に戻ってきた。だからジェフは元々デイヴがいたステージ右手に立つのさ。要はジェフはデイヴの代わりにバンドに加入したわけでは無いということだよ。彼は既にバンドにいたんだ。しかしファンの中にはジェフがデイヴの代わりにバンド加入したと思っている人も多いんだよ。だからはっきりさせておきたい。彼は天性のプレイヤーでギタリストとしての何たるかを熟知しているんだ。そして彼は人間ジュークボックスのようさ!(笑)ほぼどんな曲でも演奏ができるんだよ。ポップソングだって何だってね!ジェフがバンドにいてくれること。それは俺にとって大きな強みだよ。彼は俺の右腕のような働きをしてくれる。曲のアレンジやハーモニーに関してもかなり助けてもらっている。そして彼はソリッドなリズム・プレイヤーであり、リード・プレイも抜群だ。彼とステージに立つことは本当に素晴らしいことさ。彼はジョーク好きで、ユーモアのセンスも抜群だ。最高だよ!

--- そしてあなたの相棒であるジョン(ブッシュ)についてはいかがですか?

JV:ジョンには人を惹きつけて止まないとてつもないエネルギーを持った凄い男さ。俺たちはガキの頃からいつも一緒にいたから、彼のことは本当によくわかっている。彼は洞察力に優れ、とてもセンシティヴな面を持っている。彼は自分の仕事に大きなプライドを持っている。彼の書く歌詞は俺たちの言葉を代弁しているよ。人生について、俺たちについて、人々について…俺から言わせるとジョンは皮肉とウィットに跳んだ吟遊詩人といったところだね。そしてヴォーカリスト、ジョン・ブッシュのグレイトな声を忘れちゃいけないな!彼は素晴らしいヴォーカリストであり続けるためにコンディション、特に喉のケアにはとても気を使っている。それは強い責任感から来ているものだ。このアルバムでの彼のパフォーマンスは過去の作品の中でも最高なものだと思うし、彼のルーツであるブルーズ・ロックの影響からくるメロディーのセンスが本当に素晴らしいと思う。彼は今、絶好調な状態だよ!彼の全身全霊を傾けた魂のパフォーマンスを感じてもらいたいね!

--- そしてこの30年の歩みの中で、確認させて頂きたいのですが、1993年から1999年までの活動停止期間はジョンのANTHRAX加入が大きな理由だと思いますが、あなたも1997年にFATES WARNINGに加入していますね。この時期について話して頂けますか?

JV:ああ、あの時期はジョンも俺も別々の道を行ったんだ。俺自身は書き溜めた曲を元に初のソロ・アルバム『A Thousand Faces』を作って、いくつかのショーを行った。俺はシンガー兼ギタリストとしてね!そうさ、俺はこの時期の1年程、ベースをプレイしていなかったんだよ。俺のソロ・バンドは色んなバンドと共演したが、ブレイク前のKORNのオープニングも務めたよ!しかし、あれはまったく場違いだった!(笑)その後、俺は再びベースを弾き始め、カバー・バンドでもプレイしたけど、11Piece West African Bandというジャズバンドでもプレイしたんだ。正真正銘のジャズバンドさ!けっこうな数のギグをこなしたよ。そのバンドのギタリストと仲が良くなって、彼に理論をおしえてもらった。なにしろ彼はロスアンジェルスのMIを卒業していたからね。インプロヴィゼーションや、理論や、ハーモニーなどを学んだよ。おれは未熟な学生だったけど、(笑)何とかものにすることができたんだ。だから彼には感謝しているよ。理論を学んでから、俺の目は完全に開かれたよ!ソングライティングも、ベース・プレイも目にみえて良くなっていった。進歩することが出来たんだ。この後、1995〜6年頃にFATES WARNINGに加わったんだ。最初に参加したアルバムは『A Pleasant Shade Of Gray』さ。それ以来、ずっとメンバーでいる。それから1999年にジョンがANTHRAXでブレイクを取ったときに彼と会い、ARMORED SAINTのアルバムを作ろうと決めた。それで『Revelation』を作った。しかし、このアルバムは全然予定されたものじゃなかったな。その場の勢いのような流れがあったからね。

--- 2000年に『Revelation』をリリース後、再び沈黙があり、2006年から現在に至る活動再開となるわけですが、それまでの空白期間は何がありましたか?

JV:2000年の時は完全な再結成という訳ではなかったんだ。ARMORED SAINTのアルバムは作ったが、ジョンはまだANTHRAXのメンバーだったし、俺もFATES WARNINGで忙しかったからね。2004年にはANTHRAXからフランク・ベロが抜けたときに彼らは俺に電話をかけてきた。ANTHRAXでベースを弾いてツアーに出てくれないかってね。だから俺はOKし、彼らと13ケ月間、世界を回った訳さ。それは素晴らしい時間だったね。そして2005年には2枚目のソロ・アルバム『A Chinese Firedrill』を作って翌年はツアーをしたんだ。

--- 少し昔のお話を聞かせて頂けますか?それは1984年のデビューの時です。ファースト・アルバム『March Of The Saint』をリリースしたころあなたが印象に残っていること、または思い出などはありますか?

JV:君が俺にあの頃を思い出させてくれて、エキサイティングな気分になったよ!あれから21年さ!とにかく俺たちがメジャー・レーベルと契約できたことは、かなりシュールな出来事だった。本当に俺たちはビック・リーグでプレイする機会を得た訳だからね!あの頃の俺たちはビジネスのことや、金の管理なんてものにまるで興味がなかった。遊びたい盛りだったからね。それでも俺たちはイヤでも色々と学ばされたよ。ビジネス面での対処の仕方はとても難しいことだった。俺たちはビジネス面に追い立てられ、次第に肝心のクリエイティヴ面のコントロールができなくなっていったんだ。それは一番必要なことなんだけどね。回りを信用できず、レコーディングや、ミックスについても不満を持ち続けていたよ。元々がコントロールされるのを嫌うワイルドな連中の集まりだけど、会社は俺たちをコントロールしようとしていたからね。彼らには音楽にも口を出されるようになった。そして最後は残念な終わり方になってしまったね。今思えばほろ苦い思い出さ。懐かしいね…


--- あの当時のイメージであった鎧のスタイルについてはいかがですか?

JV:あの鎧のアイディアは俺たち自身が作り出したものなんだ。俺たちは’82、’83年にかけて多くのクラブでほとんど全てのバンドのライヴを観たよ。他のバンドがどんな格好をしているのかチェックしたんだ。でも他のバンドのほとんどはIRON MAIDENや、JUDAS PRIESTのようなファッションばかりで、面白みが無かった。俺たちは他とは違うイメージを考えていたんだ。俺たちが大好きだった初期のKISSやアリス・クーパーのような特殊なイメージをね。そしてあの鎧のイメージができたんだけど、あれは映画マッド・マックス2(原題:The Road Warrior)からの影響があったんだ。あの映画に登場するならず者たちのコスチュームを取り入れたよ!そして俺たちはそれを着てプレイすることになったけれど、’80年代半ばの一般的な感覚としては、あのコスチュームはポーザーと見る人も多くてね。色々と俺たちの見た目についての批評もチェックしたりもしたけれど、あまりクールな批評といえないものが多かった。勿論、俺たちは音楽が最優先という意識はあったから、あのコスチュームが面倒なものになっていったことは認めるよ。俺たちは’83年にMETALLICAと一緒にギグを行ったんだが、そのときにラーズ(ウルリッヒ)とビールを飲みながら話したことがあってね。その時彼は“音楽をやるのに、コスチュームとかイメージなどは必要じゃない。必要なのは音楽で、自分たちの見た目なんか気にするな”と言われたよ。結果的に彼の意見は正しかった訳。そして俺たちは’87年の『Raising Fear』のツアーの後、あのコスチュームを全て止めたよ。

--- 当時ARMORED SAINTはMETALLICAとも関係が深く、あなたとジョンがMETALLICAに加入する話があったようですが、それについてお話頂けますか?

JV:METALLICAの連中とは多くの共通の友人がいたこともあって、すぐに仲の良い友人関係が築けた。俺たちは彼らと’84年から’86年にかけて多くのギグをやったよ。ジョンと俺のことに関してはこうだ。まずジョンの件だが、METALLICAが『Kill ‘Em All』をレコーディング前のことだが、当時ジェイムス(ヘットフィールド)は本当は自分で歌うことに自信がなかった。バンドのリード・シンガーになることに消極的だったのさ。だから連中はジョンに電話を掛けてきた。METALLICAのリード・シンガーになることに興味があるかとね。しかし、その話をジョンは断ったんだ。俺たちは皆、若かったし、ARMORED SAINTに打ち込んでいたからね。その後、MEATLLICAは成功を収めた後、クリフ(バートン)を失った。あの時、多くのベーシストがオーディションを受けたけれど、彼らは新メンバーを決めかねていてね。彼らの考えにはもっと気心知れたヤツを入れたいと考えたようで、俺のところに連絡が来た。まずはバンドとジャミングすることに興味があるかとね。彼らから連絡があったのは丁度『Raising Fear』のレコーディングの真っ只中だった!それでも勿論俺はこの話しを真剣に考えた。一晩中考えたよ。しかし俺は思った。まず彼らとジョイントするための準備が足りないこと。そして自分の人生を変えたいか、自分自身にその気持ちを確かめ、その強い願望は無いという結論に達した。そしてもちろんARMORED SAINTを途中で放り出すことはできなかったから。METALLICAに入るということはARMORED SAINTを離れなければならないからね。俺にはそれはできなかった。だからこの件は丁重にお断りしたよ。

--- あなたの音楽的ルーツについてお話し頂けますか?あなたのベース・プレイは個性的で圧倒的です。ベーシストとしての音楽的影響などもおしえて頂けますか?

JV:OK!俺が最初に夢中になったのはTHE BEATLESだったよ。アルバムでいえば『Sergeant Peppers…』、『Abby Road』、そして『The White Album』さ。その後はR&Bやファンクに行って、EARTH, WIND & FIREや、BROTHERS JOHNSON、そしてSLY & THE FAMILY SRONEが好きだったね。その後、ハードロックやメタルも聴くようになってKISS, AEROSMITH, BLACK SABBATH, QUEEN, THIN LIZZY, UFOなどにのめり込んだよ。こんな感じで10代で既に色々と出来上がっていた訳さ。ベーシストとしての影響はギーザー・バトラー、ジョン・ポール・ジョーンズ、ジョン・ディーコン、そしてジョン・エントウィッスルだろうね。その後はフュージョンなどにも傾倒したね。ジェフ・ベックはもちろん、ジャン=ルック・ポンティ、アル・ディ・メオラや、RETURN TO FOREVER, WEATHER REPORTなどの非常に技量が必要とする音楽から得るものは大きかったよ。そして同時期にWEATHER REPORTにも在籍していたあのジャコ・パストリアスを知ることができたんだ!彼の存在は今や神格化されていて、多くのプレイヤーと同様にジャコのベース・プレイは俺にとってそれまでのベースという楽器の見方をガラリと変えた凄い衝撃だった。その後、俺はマイルス・デイヴィスの『TuTu』でマーカス・ミラーを知った。彼のプレイも俺に大きな影響を与えたよ。彼のプレイはジャズとブルース、そして強力なファンクがミックスされた俺の憧れのスタイルでね。だからメタル・バンドでプレイする俺のプレイ・スタイルは異端なのかもしれないね。ま、メタルに限らず、どんな音楽でもベーシストにとって大事なことは同じで、ドラマーとのコンビネイションはとても重要だよ。ドラマーのプレイをよく聞き、そして合わせるということだ。そしてそれがヴォーカルを支え、バンドを支えていくんだよ。俺は今でもそれを意識してトライし続けているよ。

--- ありがとうございます。それではARMORED SAINTの今後の予定などについてお話し頂けますか?

JV:ARMORED SAINTは既に多くのショウをしているよ。既にSAXONとのアメリカ・ツアーを幾つかやったし、フランスのHELLFEST FESTIVALにも出演した。7月にはラスベガスでのヘッドライナーのギグも行った。8月にはWACKENとBLOODSTOCKに出演するため再びヨーロッパに戻る。その後はオランダとイギリスでQUEENSRYCHEとDEATH ANGELとのショウが控えている。その後、アメリカに戻ってからアルバムから2つめのPVを撮影するよ。9月からはSAXONと再びアメリカ・ツアーが始まる。12月にはドイツでACCEPTのサポートを行うし、来年にはMONSTERS OF ROCK クルーズが待っている!そして2016年には是非とも日本でショウを行いたい。ARMORED SAINTは日本に行ったことが無いからね。

--- 最後に熱心な日本のファンにメッセージを頂けますか?

JV:これまで長年に渡って俺たちをサポートしてくれた全てのファンに感謝しているよ!俺たちの活動は君たちファン無しでは続けて行けなかった。これは本当のことだよ。感謝してもし切れない程さ。本当にありがとう。俺たちの現在の願いは君たちファンのために日本でプレイできる日が1日でも早く来ることだ。そしてみんなとはこれからも大きなパートナーとしての関係を続けて行きたいと思っているよ。
本当にありがとう!



5年振りの通算7作目

日本盤ボーナストラック1曲収録

Win Hands Down

CD

Win Hands Down

Armored Saint

価格(税込) : ¥2,571

会員価格(税込) : ¥2,366

まとめ買い価格(税込) : ¥2,185

発売日: 2015年06月24日

HMV&BOOKS online最新ニュース

最新ニュース一覧を見る