パッパーノの『アイーダ』セッション録音

2015年08月01日 (土) 10:00

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ヴェルディ:『アイーダ』全曲
パッパーノ&ローマ聖チェチーリア国立音楽院管弦楽団&合唱団
ハルテロス、カウフマン、セメンチュク、他


オペラ指揮者として確かな実績を持つパッパーノがヴェルディの『アイーダ』の録音に取り組みました。これはパッパーノが音楽監督を務めて10年目となるローマ聖チェチーリア国立音楽院管弦楽団でおこなわれた演奏会形式上演に際し、並行してセッション・レコーディングされたものです。
 演奏会形式上演の場合、もともと音響条件は良いのでライヴ録音でもそれほど問題は無いはずですが、『アイーダ』がヴェルディ晩年の作品で管弦楽法も凝っており、さらに独唱・重唱・合唱の書法の巧みさも完璧に表現することを目指すためなのか、敢えてセッションで録音するこだわりは実に立派。ついでに装丁もハードカヴァーの豪華な装丁ということなので徹底しています。
 歌手陣はアイーダ役がドイツのドラマティック・ソプラノのハルテロス、ラダメス役がドイツのカウフマン、アムネリス役がロシアのセメンチュク、アモナズロ役がフランスのテジエ、ランフィス役がウルグアイのシュロットと豪華かつ国際的なキャスティングが組まれており、エジプト国王役のマルコ・スポッティ、使者役のパオロ・ファナーレ、巫女の長役のエレオノーレ・ブラットと、イタリア人が脇を固めています。重量級の声の饗宴が楽しめそうな『アイーダ』の登場です。

【パッパーノ・プロフィール】
2005年のシーズンからローマ・サンタ・チェチリア音楽院管弦楽団の音楽監督を務めるアントニオ・パッパーノは、1959年12月、イタリア人の両親のもとロンドンに誕生しています。米国で、ピアノをノーマ・ヴェリッリに、作曲をアーノルド・フランケッティに、指揮をグスタフ・マイヤーに師事。キャリアの初めからオペラや劇作品に特別の愛着を示し、コレペティやアシスタント・コンダクターを務めながら、ニューヨーク・シティ・オペラ、バルセロナ・リセウ劇場、フランクフルト歌劇場、シカゴ・リリック・オペラ等の世界中の歌劇場との関係を瞬く間に築きます。バイロイト音楽祭では『トリスタンとイゾルデ』『パルシファル』『ニーベルングの指環』の上演でダニエル・バレンボイムのアシスタントを務めました。
 1987年、パッパーノはオスロ国立歌劇場で『ラ・ボエーム』で正式に指揮者デビューし、1990年に音楽監督に任命。この間、コヴェント・ガーデン歌劇場(1990年6月『ラ・ボエーム』)、イングリッシュ・ナショナル・オペラ、サンフランシスコ・オペラ、シカゴ・リリック・オペラ、パリ・シャトレ座、ベルリン国立歌劇場でデビューを果たしています。
 パッパーノは32歳でベルギー・王立モネ劇場の音楽監督に任命されました。任期中に『サロメ』『仮面舞踏会』『ニュルンベルクのマイスタージンガー』『カルメン』『オテロ』『ヴェルディ』『ピーター・グライムズ』『椿姫』『トリスタンとイゾルデ』『フィガロの結婚』『バラの騎士』『三部作』『期待/浄夜』『ペレアスとメリザンド』『ドン・カルロ』『アイーダ』等数多くのオペラを制作。またピアニストとしての活動も継続し、同劇場のリサイタル・シリーズで多くの国際的歌手の伴奏を務めてもいます。
 1993年には、ウィーン国立歌劇場で、クリストフ・フォン・ドホナーニの代役としてワーグナー『ジークフリート』の新演出を振り注目すべきデビューを果たし、絶賛されました。1997年にはニューヨークのメトロポリタン歌劇場で『エフゲニー・オネーギン』の新演出でデビュー。同年、イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団の首席客演指揮者に就任。1999年には『ローエングリン』の新演出を指揮してバイロイト音楽祭デビューを果たしています。
 パッパーノはオーケストラ・コンサートにも熱心で、これまでに、ベルリン・フィル、コンセルトヘボウ管、シカゴ響、ボストン響、クリーヴランド管、ロサンジェルス・フィル、ロンドン響、フィルハーモニア管、パリ管、オスロ・フィル、ベルリン・ドイツ響、フランクフルト放送響、スカラ座管、フランス放送フィル、リヨン管など様々なオーケストラを指揮しています。
 アントニオ・パッパーノは、指揮者としてEMIクラシックス専属でレコーディングを行っています。これまで収録されたオペラ作品には、『トリスタンとイゾルデ』『ラ・ボエーム』『ドン・カルロ』『つばめ』『トスカ』『ウェルテル』『マノン』『イル・トロヴァトーレ』『三部作』等があり、中でも『つばめ』は英国のグラモフォン誌の最優秀オペラ録音賞と年間最優秀レコード賞、フランスのル・モンド・ド・ラ・ミュジーク誌のショック賞と2つのディアパゾン・ドール賞、ベルギーのセシリア賞、ドイツのシャルプラッテン批評家賞、イタリアのムジカ・エ・ディスキ誌賞、米国の批評家賞等を受賞するなど多くの批評家から高い評価を受けていました。
 その他では、プッチーニの『ミサ・ディ・グローリア』や、オペラ・アリア集といった歌物のほか、ヴェンゲーロフとのスペイン交響曲、ハンナ・チャンとのプロコフィエフ『協奏交響曲』、ショスタコーヴィチ、アンスネスとのラフマニノフなどコンサート物も評価が高く、また、ピアニストとしても、得意の歌曲伴奏に加え、室内楽の分野でもその豊かな天分を大いに発揮しています。 (HMV)

【収録情報】
● ヴェルディ:歌劇『アイーダ』全曲


 アイーダ:アニャ・ハルテロス(ソプラノ)
 ラダメス:ヨナス・カウフマン(テノール)
 アムネリス:エカテリーナ・セメンチュク(メゾ・ソプラノ)
 アモナズロ:リュドヴィク・テジエ(バリトン)
 ランフィス:アーウィン・シュロット(バス・バリトン)
 エジプト国王:マルコ・スポッティ(バス)
 使者:パオロ・ファナーレ(テノール)
 巫女の長:エレオノーレ・ブラット(ソプラノ)
 ローマ聖チェチーリア国立音楽院管弦楽団&合唱団
 アントニオ・パッパーノ(指揮)

 録音時期:2015年2月
 録音場所:ローマ、Sala Santa Cecilia, Auditorium Parco della Musica
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

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