HMVインタビュー:Bootsy Collins

2006年11月24日 (金)

★『Christmas Is 4 Ever: 灼熱のファンクリスマス』発売記念インタビュー



ま、ま、まさかブーツィが本当に答えてくれるとは...!

02年の『Play With Bootsy』以来の新譜となる初のクリスマス・アルバム『Christmas Is 4 Ever: 灼熱のファンクリスマス』をリリースしたばかりのBootsy Collins。 お馴染みのPファンカーたちに加え、Snoop DoggBobby WomackOhio PlayersのヴォーカルSugarfootらがゲスト参加し、誰もが知っているクリスマス定番曲が最高に楽しいパーティー・ファンク・チューンに大変身!

クリスマス・アルバムという範疇に収めるには勿体無いほどあまりにも素晴らしい出来だった本作を聴いて、是非ブーツィに話を聞いてみたい!そんな気持ちからスタートしたこの企画。

しかし、相手はPファンク・ファミリーでGeorge Clintonと人気を二分する超・大物のブーツィ様。 返事なんて返ってこないだろうとダメもとで送ったEメール・インタビューに、なんとご本人が全問丁寧に答えてくださいました(感涙)!噂に違わぬとってもいい人...。

今回、クリスマス・アルバム『Christmas Is 4 Ever: 灼熱のファンクリスマス』に関するインタビュー、日本ではこのhmv.co.jpだけ!往年のPファンク・ファンはもちろん、ヒップホップ界とのコネクションでブーツィーの存在を知った若いリスナーも、最後までジックリお読みください!




Interview with Bootsy Collins


まず、クリスマス・アルバムを作ろうと思ったきっかけは何ですか?

Bootsy Collins (以下B): ずーっと前からクリスマス・アルバムは作りたかったんだ。小さい子供の頃からの夢だったよ。

アルバムの中でもクリスマスについて語っている部分がありましたが、 改めて子供の頃の印象深いクリスマスの思い出を教えてください。

B: ワクワクしたよ。プレゼントを贈られたり贈ったり。家族、母親、兄弟、姉妹、が皆ひとつになり、本当に家族の大切さを感じる時でもあったよ。

アーティストとして活動を始めてから(例えばP-Funk時代)のクリスマスの思い出やエピソードはありますか?

B: Catfishがサンタの格好してステージにあがってきて、僕らが演奏している間に皆にジョイントを配ってたショーが一つあったな。

特に好きなクリスマス・アルバムはありますか?(新作以外で)

B: James Brown 「Christmas In The Ghetto」。
*"Santa Claus Go Straight to the Ghetto"が入ってる「Funky Christmas」のこと?

ところで新作の「Christmas Is 4 Ever」ですが、前2作はヨーロッパの制作陣とのコラボでしたが、今回は完全に地元のオハイオ(シンシナシティ)のみで制作したのですか?地元にはこだわって作ったのですか?

B: 90%はシンシナティにある僕の二つのスタジオ、「The Bootzilla Re-Hab」と「The Ark P-Form School」でやったよ。Charlie Danielsはツアー中だったから、彼は自分でボーカルとフィドルを録ってくれて、そのPro-Toolsセッションを送ってくれたよ。

あるインタビューで「僕は人選が苦手なんだ」という発言を見ましたが、本当ですか?

B: そうだね、自分で一緒にやる人を探しに行くより、自分の人生でちょうど良いタイミングで登場した人物とやるのが好きなんだ。だから自分から探すというよりも、運命的に向こうから僕を見つけてくる感じかな。



*Bootsy Collins / Christmas Is 4 Ever: 灼熱のファンクリスマス
1 N-Yo City
2 Merry Christmas Baby
3 Jingle Belz (aka Jingle Bells)
4 Happy Holidaze
5 Chestnutz (aka The Christmas Song)
6 Winter Funkyland (aka Winter Wonderland)
7 Santa's Coming (aka Santa Claus is Coming To Town)
8 Boot-Off (aka Rudolph the Red-Nosed Reindeer)
9 Silent Night
10 Sleigh Ride
11 Dis-Christmiss(aka This Christmas)
12 Be-With-You
13 Christmas Is 4 Ever

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Produced, Recorded and Mixed by Bootsy Collins
Executive Producer: Barry Benson

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前作にもBobby WomackやSnoop Doggら大物が参加していましたが、今回のゲスト陣は、特にファンにとってはこれ以上ないほどの絶妙な人選だと思いました。

B:昔のヒーローも、未来のヒーローも、ベテランも、若いのも、沢山集まってくれて、虹の様にカラフルなアルバムになったよ。僕はそれを指揮する“ザ・ユニバース”さ。

最初のDanny RayのMCとBobby Byrdの組合せにまず驚きました。これはブーツィさんが思いついたのですか?

B:僕がJB’Sに参加した1969年頃からお世話になっている兄貴的存在だからね、ずっと何か恩返ししたいな、と思ってたんだ。昔から本当に色々と僕のためにやってくれたからね。

"Jingle Belz"やお兄さんのCatfish Collinsも参加している"Boot-Off"は子供の歌声がとっても可愛らしい作品ですが、彼ら(?)は Bootsyさんのお子さん?まさかお孫さん。。?

B: 違うよ、あの曲では僕が通う教会に来ている双子の姉妹を使ったんだ。彼女達は凄く上手に歌うし、踊るんだ。おまけにどっちがどっちか未だに分からないよ。

多くの作品に参加しているギターのKeith Cheathamは、Sunで活躍したあのKeith Cheathamですか?交流は昔から?

B:そうだよ、あれは彼だよ。昔に出会ってたけど、ここ三年くらいで彼と彼の家族とは本当に親しくなってきたね。Bootzilla Productionsは彼のファミリーグループ、Icandiをマネージメントしてるんだ。

"Winterfunkyland"のように、Pファンク軍団のメンバーとは今も日常的に会ったり、ジャムセッションをしたりしていらっしゃるのですか?

B: 時々連絡取り合って、スタジオでレコーディングもするよ。Bernie Worrellみたいなメンバーは他より頻繁に会ってるね。

Rogerのメッセージの後の"Be With You"では縁の深いZappの2人が参加しています。もしよろしければ、Rogerと思い出を教えてください。

B:Rogerと僕は同い年で、クラブシーンの同じ若きスターとして、同じクラブとかで演奏してたんだよ。その時、どっちかが先にブレイクしたら、必ず戻って、もう片方を助けることを約束してたんだ。僕が先にブレイクしたから、Rogerを表に出すようにしたんだよ、Mothershipの助けもあってね。

今後、オリジナル・アルバムの予定はありますか?

B:ああ、色んなアーティストとたくさんの曲をレコーディングしてあるよ。

もしブーツィさんがサンタさんだったら自分に何をプレゼントしますか?もしくはサンタさんにプレゼントをリクエストできるとしたら何をお願いしますか?

B: 病気と疫病がこの世から消えることを願うよ。

無人島にベースとアンプの他に、あとエフェクターを1台持っていっていいことになったら、何のエフェクター持って行きます?

B:ザ・ミュートロン。

それは何ゆえ?

B:あれは昔から、そして今でも一番好きな音だからさ。僕らの音楽を聴いて育った人はあれが僕の音だって分かってるからね。

日本のファンへメッセージを。

B:「ファンク」を応援してくれてありがとう!「ファンク」の低迷期も、日本のファンは「ファンク」を常にサポートしてくれたよ。本当にいつもありがとう!

ありがとうございました!

協力:P-Vine Records



★★Bootsy Collins ディスコグラフィー★★


左から:Bootsys Rubber Band『Stretchin' Out In』(76)、『Name Is Bootsy』(77)、『Bootsy Player Of The Year』(78)、『This Boot Is Made For』(79)、Bootsy Collins『Ultra Wave』(80)




左から:『One Giveth, The Count Taketh Away』(82)、Zillatron『Lord Of The Harvest Feat.bootsy Collins』(93)、Bootsys New Rubber Band『Blasters Of The Universe』(93)、『Keepin Dah Funk Alive 4-1995』(95)



左から:『Live In Japan 1993(DVD)』(02)




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