ラテンジャズ名盤RMT&Fania激安コンピ

2006年4月20日 (木)

ラテンのモータウン＝ファニア！

BOMBA Recordsから登場した【ボンバ・レコードのラテン・スペシャル・セレクション】（⇒関連記事）や、東芝＆UniversalからのRMTリイシュー・シリーズ（⇒関連記事）も受注が好調で紙ジャケ＆RMT盤が人気の兆候を見せていますが、またまたラテン・ジャズ注目のリリース情報が到着です。

名曲網羅！FANIA入門編に最適な￥699サンプラー

サルサという音楽が確立された決定的瞬間を捉えた、Fania All Starsファニア・オール・スターズ1971年、ニューヨークのマンハッタンのクラブ、”チーター”で行われたのライブ・ドキュメント映像～ラテン音楽史を語る上で最重要映像作品”OUR LATIN THING-DVD”と同タイトルを冠したサンプラーOur Latin ThingがUKのV2 Musicより発売決定となりました。

サル・ソウルの雄Joe Bataanジョー・バターンによる’Subway Joe’や、Celia Cruz & Johnny Pachecoセリア・クルーズ＆ジョニー・パチェーコによる超クラシックス’Quimbara’！さらにFania All Starsファニア・オール・スターズによる’Soul Makossa’などこれでもか！というサルサ～ファニア名曲が12曲収録。この充実の内容で￥699ということで良心的なのも嬉しい限り。入門編として最適の1枚です。是非お試しを。

また、併せて同じくV2から、1972年レッド・ガーターで名ライブ音源を収録したライヴ盤の第2弾Live At The Red Garter Vol.2が低価格でリイシューされます。当時のテンションをそのまま凝縮した素晴らしいアルバムですのでこちらも是非！

FANIAとは...

キューバの’ソン’に重きを置きキャリアを築いたJohnny Pachecoジョニー・パチェーコが1964年に設立したレーベル。ファニアはラテン音楽史上最も影響力を放つレーベルへ躍進。キューバの多彩なリズムを取り入れ米在住のラティーナたちが彼らなりに消化したR&B、ソウル、R&Rは”ラテンのモータウン”と称されています。

Larry Harlowラリー・ハーロウのHeavy Smokin、Willie Colon & Hector Lavoeウィリー・コロン＆エクトル・ラボーによる名盤El Malo、Ray Barrettoレイ・バレットのAcid、Bobby Valentinボビー・ヴァレンティン、Mongo Santamariaモンゴ・サンタマリア、御大Celia Cruzセリア・クルーズまで擁し、Fania All Starsファニア・オール・スターズとして一世を風靡、70年代ラテン・サウンドの全てと言えるレーベルです。

FANIA名盤30タイトルRMT再発￥1,881

そして、上記UK盤サンプラーと併せてご紹介したいのが、既に3月にUS盤で再発されたリマスター盤30タイトル。

価格も低価格で、そして嬉しいことに本シリーズの監修は､Larry Harlowラリー・ハーロウ氏。今後も貴重映像や未CD化音源やアウト･テイクなども高音質でリリースする予定とのことです。

【FANIA / E-MUSICAリマスター30タイトル】
発売日：2006年03月14日
価格：￥1,881
監修：Larry Harlow

Mr.ハード・ハンズ！ファニア歴史的名盤
Ray Barretto / Acid
ジョニー・パチェーコがウィリー・コロン、エクトル・ラボーに続いてファニアに迎え入れたラテン・グルーヴの帝王＝’ハード・ハンズ’ことコンガ奏者のレイ・バレッドがファニア初期の1967年に発表した代表作。サイケデリック＆アシッドな黒いカッコ良さで溢れている名盤。2006年2月17日、惜しくもこの世を去った偉大なるハード・ハンズを存分に堪能できます。

ゴールド・ディスク獲得のFania最高傑作
Celia Cruz & Johnny Pacheco / Celia & Johnny
ファニア創始者であり名フルート奏者J.パチェーコとサルサの女王セリア・クルーズによる、セリアのためにパチェーコが作ったファニア傘下のレーベル’バヤ’から発売された1974年の名盤。超クラシックス’キンバラ’を収録、ファニア最良のバンドリーダーがプロデュースしゴールド・ディスクを獲得した金字塔作品。

甘茶ラテン･ソウル大名盤
Joe Bataan / Riot
ミスター・ブーガルー！甘茶ラテン･ソウルと言えばこの男Joe Bataanが1968年に発表した名盤。R&Bテイストをふんだんに吸収したハートフルで甘いヴォーカルはラテン･ソウルの醍醐味。キレのあるハンド･クラッピングのリズム、重厚でなホーンセクション、コレ聴かずして語るなかれ。

ニューヨーク・サルサ全盛期の大名盤
Eddie Palmieri / Vamonos Pal Monte
『フスティシア』『スーパーインポジション』と共に、エディー・パルミエリのティコ３部作をなす1970年代初頭の傑作です。緊張感を湛えた１曲目のイントロから、ソウルなどブラック・ミュージックのドライヴを受けたハード・サルサが展開されていき、ジャジーなボレロを経て、ラストの「コンパルサ・デ・ロス・ロコス」で躍動的にリズムが噴出。ゲストのオルガンには、兄チャーリー・パルミエリ。ニューヨーク・サルサ全盛期の基本の１枚です。

ブーガルー～サルサ大名盤
Louie Ramirez / Ali Baba
NYサルサ～ラテン・ジャズ界における名ヴィブラフォン奏者！重鎮ルイ・ラミレスが60年代中期（正確な制作年は不明）に発表ファニア大名盤！サルサ色の強い60年代のファニアの中でもとりわけジャズ寄りな洗練されたクールなサウンドが魅力の本作、最高のグルーヴとテンションで繰り広げられるアジのあるラテン・ジャズは60'sファニア作品の中でもNo.1の輝き。名曲’Ungawa’、’Cachita’、’Ali Baba’は究極のクラシックス。

ニューヨーク・サルサ全盛期の大名盤
Mongo Santamaria / Sofrito
ペレス・プラード楽団でも活躍、キューバン・コンガ最高峰の腕利きモンゴ・サンタマリアがファニアに残した70's名盤（1976年オリジナル発表）。60年代のギラギタとした熱気、というよりレイドバックしたジャジーな心地よいエレクトリック・グルーヴに浸かったアルバム。"Five On The Color Side"、"Iberia"、"Cruzan"、"Spring Song"、O Mi Shango"など名曲ズラリの大名盤。

全30タイトル・リスト

・Ray Barretto / Acid
・Joe Bataan / Riot
・Justo Betancort / Leguleya No
・Ruben Blades / Bohemio Y Poeta
・Willie Colon / EL MALO
・Willie Colon & Ruben Blades / Siembra
・Celia Cruz & Johnny Pacheco / Celia & Johnny
・Celia Cruz & Tito Puente / Cuba Y Puerto Rico Son
・Joe Cuba / Bang Bang Push Push Push
・Cheo Feliciano / Cheo
・Larry Harlow / Yo Soy Latino
・La Lupe / Es La Reina
・Hector Lavoe / La Voz
・Lebron Brothers / Salsa Y Control
・Ismael Miranda / Asi Se Compone Un Son
・Orquesta Inmensidad / Salsa De Hoy
・Johnny Pacheco / Maestro
・Johnny Pacheco & Pete Rodriguez / Los Compadres
・Charle Palmieri / Gigante Del Teclado
・Eddie Palmieri / Vamonos Pa'l Monte
・Tito Puente / ParaLos Rumberos
・Louie Ramirez / Ali Baba
・Richie Ray & Bobby Cruz / Sonido De La Bestia
・Ismael Rivera / Maelo
・Pete Rodriguez / I Like It Like That
・Roberto Roena / Roberto Roena Y Su Apollo Sound 5
・Mongo Santamaria / Sofrito
・Sonora Poncena / Fuego En El 23
・Tipica 73 / Charangueando Con La Tipica 73
・Bobby Valentin / Rey Del Bajo