Jeff Mills インタビュー
2006年1月25日 (水)
Jeff MillsからDVD発売昨年もWombでのレジデントパーティ、コンセプチャルな『Contact Special』の発表と目の離せない活動を続けていたJeff Mills。
テクノ/ミニマルという枠を超え注目を集める類い稀なアーティスト。
そのJeff Millsから新作DVD『Bells: 10 Year Anniversary Dvd』が登場。発売を記念したインタビューをお送りします。
Interview with Jeff Mills
○"The Bells"から10年というタイミングで今作がリリースされるわけですが、"The Bells"に対しての特別な思いからこういった形のリリースとなったのでしょうか?
Jeff Mills(以下JM):この曲は、長い間にわたって僕が創り上げたものとしては、ほとんどの人々が知っていて、また、聞いたらそれだ!と分かりうる格別なものになったんだ。多分これまでに僕が作ったどの曲よりも凄いものだ。トラックがシンプルであればあるほど、曲は万国共通の言葉を発し、唯一無二のものとなるんだ。それはある種、場をなごませるようなものであり、おかげで僕は数え切れないパーティーでDJとして人々と親しくなることが出来たんだよ。僕がこのレコードをプレイする、しない、はともかく、この曲をレコードボックスに入れずにパーティーやイベントには行けないよ。この曲は今や僕の一部なんだ。
○DVDでのリリースということに関して、今までにも『Exhibitionist』や『Les Three Ages』をリリースされていますが、今作にはどのようなコンセプトがあったのでしょうか?
JM:僕のアイディアは、それぞれの年代全てにおいて人々が何を聞いてきたのか、という部分をもっと見せ続けることだった。1990年にさかのぼり、Underground Resistanceとして活動していた頃から、僕はビデオを作り続けているけれど、殆どのビデオ、テレビチャンネルが持つある種の基準に合わなかったのでそれらのビデオを実際に見せることはこれまでには無かったんだ。 "The Bells"に関して、僕は、この曲をこれまで誰にもリミックスさせたり手を加えさせたりしなかったけど、数年前、この曲を表現するためにビデオを制作したんだ。そのDVDはバルセロナでのソナーで撮られたライブDJバージョンの模様やVJたちが使えるビデオリミックスなどを収めた滅多に見ることができない映像を収録している。加えて、『Waveform Transmission』からの楽曲や"i9"のために作った、他のビデオも収録したんだ。今後はこれまで以上にテクノミュージックを映像化していこうと思っている。
○"The Bells"のオリジナルビデオは曲と同じ時期に作られたものですか?
JM:いや、ビデオはもっと後に作られたんだ。かなり長い間ビデオを作ろうとは考え続けてはいたけれど、バルセロナにいるプロデューサーたちとアイディアを打合せるまでは作ろうとしなかった。プロデューサーたちは楽曲とそのスタイルを引き立てるような新しい渦巻きエフェクトを発見したと言ってきたんだ。サンプルを見たあと、僕は彼らとビデオを制作するためにすぐにバルセロナに飛んだよ。
○今作に収録されている"i9"は、日本でのDJライブ録音用に制作された曲と聞いた記憶があります。それは『Mix Up Vol.2』の収録のためにということですか?
JM:"i9"は1996年に『Mix Up Vol.2』(Live At Liquid Room)を収録するために日本へ発つ前の夜に作られたものだよ。まだ1/4インチAmpex録音テープに録っていた頃で、初めてその曲をプレイし『Mix Up Vol.2』のために録音したんだ。そのフィルムレコーディング中、僕は作ったばかりの他の曲もプレイしたんだ。でも、際立っていたのは"i9"だった。(Live At Liquid Room) は試練に耐え抜いたもう一つのプロジェクト。僕等はその夜の全てのDJセットを収録したフィルムを最近発見したんだ。4月に日本を訪れる際は、フルの編集無しヴァージョンを見せようと計画しているところなんだ。
○収録されているこのライブは『Mix Up Vol.2』のリリースパーティでのものなので、ご自身にとっては思い入れのあるライブだったのでしょうか?
JM:そう、それは本当に忘れられないものだった。全てがワンショット扱いだったから、レコーディングの細部に過剰なまでの注意を払っていたのを覚えているよ。もし失敗したら、二度と同じようにはならないからね。当時、日本が新しいアイディアや見通しに対しての巨大なキャパシティーを持ち合わせているということを悟り始めていたんだ。僕のレコーディングに対する最初のアイディアは3D方式(=今日知られているように5.1サラウンドサウンドのこと)のためにDJセットを撮影することだった。でも、それが可能では無いと分かったあと、僕は一度立ち戻って、"ライブ"方式でレコーディングするというアイディアで、事態を収拾することにしたんだ。
○ご自身がされているブログ(*)の中で「<Purpose Maker>復活?」というのを見たのですが、本当ですか?
JM:おおよそありそうなことではあるけれど、そのようなことが目下必要かどうか、完全に確か、ということではないよ。現在、フランスツアー中で<Purpose Maker>からリリースされた曲ばかりプレイしているんだ。このツアーのため、何曲か新しく<Purpose Maker>からの楽曲を作ったんだけど(pm-020 "The Bells" and pm-021 "Natural World")。
<Purpose Maker>のビデオや映像に加えて、エフェクトはよりスピリチュアルで自然なもの。これまではいい感じ。反応は良いね。レーベルを復活させるかどうか最終的な決定は今年の2月末くらいには出ると思う。もしすべて上手く運べば、過去のリリース曲をさらにちょっとばかり拡張させたサウンドから始めたいし、視覚的にもレーベルがどういうものなのかということも見せるつもりだよ。
○今後のリリース予定や進めているプロジェクトがあったら教えていただけますか?
JM:2006年はとても実り多い、そして、おそらく発展の年になると思うんだ。 今回の"The Bells"のDVDプロジェクトのあと、The Montpellier Philharmonic Orchestraと僕自身によるライブパフォーマンスを披露するDVDのリリースがあるんだ。そのプロジェクトは『The Blue Potential』と銘打たれている。映像には、フルパフォーマンスと舞台裏の様子、なども盛り込むことになっていて。"Gamma Player", "The March", "Time Machine", "4Art"や他にも12インチのためだけに過去に作曲してリリースしたような曲も演奏したんだ。あと、UR名義の"Sonic Destroyer" や"Amazon"などの楽曲も演奏したから。今は、4月に日本に戻ってからの東京での先行上映に向けて準備中だよ。
『Belief System』と名付けたCDのリリースも予定中。ショートフィルムなんかに加え、僕の新曲をいくつか収録したワンアーティストプロジェクト。このプロジェクトは僕が今信じているすべての人や場所の存在に関係しているんだ。多くの自己反省から構成された心理的なものの見方。今年の5月までには準備できるはずだ。
「Haute」は異なった芸術様式をもつたくさんのアーティストたちを伴ったコラボレーションプロジェクト。作業はチェーンレター方式で進めている。つまり、ひとつの芸術作品が他のアーティスト、さらに他のアーティストへ…というふうに。この過程に於いて、それぞれのアーティストは彼らの創造性において参考となる要素を得ながら、より良い作品作りに励むこととなる。プロジェクトが終わるころには、最後にできあがった作品は決定的なヴァージョンになっているはずだ。このプロジェクトは、"Gallery 36"というパリのアートギャラリーから開始されることになると思うよ。
そして、その他にも、現在展開中の多くのプロジェクトが進行しているんだ。
○どうもありがとうございました。今後とも期待しております。
*http://blog.excite.co.jp/jeff05のこと
special thanks : Cisco / Soundscape
Jeff Mills/Bells: 10 Year Anniversary Dvd
"Bells"発売から10年。"Bells"オリジナルビデオ、<Sonar>でのライヴ映像、1996年新宿リキッドルームで行われた「Mix Up」リリースパーティーでの秘蔵ライブ映像(!)、<Purpose Maker>ディスコグラフィーなどを収録。
当時、ミニマルというスタイルをまさに確立しようとしていたJeff Mills。CDでも聞くことの出来るそのプレイはまさに神がかり的ともいえるもの。まさにこの96年リキッドルームでの映像は、テクノファンの熱い期待に真正面から応える超貴重なものといえるでしょう。
Jeff Mills
Jeff Mills/Contact Special
昨年発表された1枚。「未確認飛行物体に連れ去られる」=Contact Specialのテーマのもと作成された作品集。2004年6月から発売されてきた7インチシリーズ9枚をひとつにまとめた待望のCDリリース。実にJeff Millsらしい視点。ピュアなテクノ。
Jeff Mills/Mix Up 2
Jeff Millsによる最高のMix CD。95年秋リキッドルームでのプレイをライヴ収録した1作。DJとしてのJeff Millsの個性/素晴らしさを臨場感たっぷりに改めて体感出来る。歓声入り。自身の楽曲も含めKen Ishii“Extra”(Luke Slater Remix)、Rhythm Is Rhythm“Strings Of Life”を神業的にプレイ。“Changes Of Life”や“Step To Enchantment”といった楽曲はやはりJeffのプレイでこそ活きる。テクノという音楽/概念を具現化したミックスCDの金字塔的作品。
Jeff Mills/Purpose Maker Compilation
神として君臨する彼のもうひとつの顔、パーパス名義の集大成。<Axis>と違うポイントは何といっても小粋なファンキー・ライン。ハウスDJにも使用頻度大で、フロアで殺された方も多いハズ。彼のファンクの魂はここにアル。なんといっても"Bells"。テクノ史に残る名曲です。
Jeff Mills/Exhibitionist
ジャンルを超えて大ヒットしたのがこの1本。神業と言われるJeff MillsのDJテクニックを余すところなく収録した1枚。その内容には幾度も驚かされます。
⇒特集 - Jeff Millsディスクガイド
⇒Jeff Millsインタビュー(2003年)
▼hmv.co.jp ダンス&ソウル アーティストインタビュー集
テクノ注目のリリース
Galaxy 2 Galaxy他Submerge勢ライヴ盤!
Various/Submerge Live In Japan
2005年2月13日、恵比寿リキッドルームにて行われたUR=Submerge軍団によるライヴが待望のCD化。Mad Mike率いるGalaxy 2 Galaxy、Gerald Mitchell率いるLos Hermanos、Mr. De'率いるElektrofunkによる熱狂のステージをそれぞれ4曲ずつ、計12曲収録。チケットがソールドアウトしたこの公演。見逃した人にとっても嬉しい1枚であり、まさに歴史に残る1枚といえるでしょう。
→デトロイトディスク特集
UR 『銀河の逃亡者たち』第2弾
Underground Resistance/Interstellar Fugitives Pt.2 (Destruction Of Order)
設営不要、デトロイトの自律派集団URからの待望の新作アルバム。噂されていた『銀河の逃亡者たち』の続編。Mad Mikeを首領とするUR軍団総出で放たれた98年の1枚目に続くPt.2。これぞなデトロイトサウンド。
大ヒット中!Richie Hawtin 最新のMix CD
Richie Hawtin/De9: Transitions
今「テクノ」を前に進める男といえばJeffと並んでこの人。毎回革新的なサウンドを提示するRichie HawtinのMixシリーズの3枚目。DVD+CD仕様で発表された今作は、100以上の楽曲を素材として使用。まさに驚異のオリジナリティー。改めてその変化する容姿にも脱帽です。
お待たせ、Technasia 5年ぶりの新作
Technasia/Popsoda
前作『Future Mix』から5年、誰もが待ちに待ったTechneasiaの2ndアルバムが遂にリリース!DJ Godfather、Joris Voorn、さらにDJ Rushまでが参加。
Joe Claussell テクノ寄り最新Mix CD!
Joe Claussell/Translate
説明不要、カリスマ的支持を誇るスピリチャルハウスの伝道師Joe Claussellの新Mix CDがUK<Nrk>から発売決定。テクノ寄りの楽曲を中心にJoeならではのスペイシーでスピリチュアルな音世界を実現!
時代はこの人? Tiga遂にアルバム完成!
Tiga/Sexor
2006年ブレイク必至の男。エレクトロクラッシュを盛り上げた一人であり、Felix Da Housecatらとともに注目を集めてから早数年。モントリオール出身のDJ/プロデューサーであり、世界中で今最も注目されているアーティストのひとり、Tigaの1stアルバムが遂に完成。そのロックテイスト溢れる楽曲は今最も刺激的なダンスミュージック。今作では共同プロデュースにSoulwax(2Many Dj's)とJespar Dahlbackを起用。お得意のカバー企画ではPublic Enemy、Nine Inch Nails、Talking Headsに挑んだ3曲を収録。
Kagami 3年ぶりの新作Mix CD
Kagami/Pah
アルバム『Spark Arts』がこれまで以上に各方面で話題となったKagamiが<Carizma>からMix CDを完成。パーカッシヴなテクノからディスコテイスト、さらにArmand Van Helden、Coburn、Vitalicといったロック寄りサウンドまで展開し再びテクノで締める。Kagamiならではのハイテンションな70分。
HMV独占販売!日本発の世界標準、Metalmouse
Metalmouse/Loops Of The Sky
石野卓球〜や電気グルーヴ〜といったこれまでのテクノ文脈では語ることの出来ない新世代アーティストが登場。UnderworldやChemical Brothersに影響を受けたという若い才能、Metalmouseの5曲入りデビュー盤。Underworldにも似たメランコリックさと、Chemical Brothers "Star Guitar"を彷彿とさせる疾走感、そして抜群のメロディーセンス、さらにぐいぐいと引っ張るグルーヴ。どれをとっても一級品。春のアルバムに先がけHMV完全独占販売。限定1000枚。
関連
・クラブ注目のニューリリース
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・特集 デトロイトサウンド
ハウス/クラブミュージック最新商品・チケット情報
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。
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輸入盤
Bells: 10 Year Anniversary Dvd
Jeff Mills
価格(税込) :
¥2,529
まとめ買い価格(税込) :
¥1,948
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テクノ注目作
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Interstellar Fugitives Pt.2 (Destruction Of Order)
Underground Resistance
ユーザー評価 : 5点 (2件のレビュー)
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発売日:2005年12月23日
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Fabric 26
Global Communication
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会員価格(税込) : ¥2,115
まとめ買い価格(税込) : ¥2,115発売日:2006年02月21日
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コレクション 輸入盤
Electric Institute
ユーザー評価 : 5点 (1件のレビュー)
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会員価格(税込) : ¥2,461発売日:2005年10月24日
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Through Tone
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価格(税込) : ¥2,750
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まとめ買い価格(税込) : ¥2,337発売日:2006年02月03日
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輸入盤
We Are The One's We've Been Waiting For
Dan Curtin
価格(税込) : ¥2,934
会員価格(税込) : ¥2,553発売日:2006年03月18日
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コレクション
Great Lakes Sound: Techno Fromthe I94*104 Corridor
価格(税込) : ¥2,913
会員価格(税込) : ¥2,680
まとめ買い価格(税込) : ¥2,476発売日:2006年03月15日
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