トップ > 音楽CD・DVD > ニュース > ロック > Stevie Salas インタビュー

Stevie Salas インタビュー

2009年7月10日 (金)

interview

Stevie Salas

ブライアン・ティッシー、T.M.スティーヴンス、バーナード・ファウラー、マット・ソーラムら盟友が参加した、アンストッパブル・ファンキー・ロック・マシーンの本気盤。爆音に戦慄せよ!!

--- 初めまして。HMV ONLINEと申します。アルバム完成おめでとうございます。まずは3年振りとなるアルバム『Set It On Blast!!』について質問させてください。7月15日に日本でリリースされますが、リリースを控えた今のお気持ちはどのような感じですか?

最高なアートを完成させる度に素晴らしい気分に浸れるんだ。同時に新作を作る前って、毎回「新鮮で特別なものを作らなくては」っていう大きなプレッシャーがあるから、完成した今は大きな安堵感で一杯だよ。

--- 前作『Be What It Is』で8年ぶりに自身のバンド、Colorcode復活となりましたが、3年振りの新作となる今作もColorcode名義の作品となりました。今後の活動のメインはColorcodeとなるのでしょうか?

Colorcodeの音楽だ、と感じた時はそうするよ。俺はColorcodeのアルバム以外にもバディ・マイルスとブーツィ・コリンズと一緒にHardwareを作ったし、『Electric Pow Wow』だってあった。どれも音楽的に違うものなんだ。今は『Electric Pow Wow2』を制作中なんだ。

--- 今作では94年のアルバム、『Back From The Living』時のリズム隊、ブライアン・ティッシーとT.M.スティーヴンスが参加しています。彼らが再び参加する事になった経緯について教えてください。

彼らとのレコーディングはいつも楽しいから、一緒にプレイ出来るチャンスがあると集まるし、それは常に特別なセッションになるね。彼らに電話をしたら、丁度同時期にロスにいる事がわかって、これが実現したんだよ。

--- 彼らの参加は、当時のサウンドを甦らせたいという意図があったのでしょうか?例えばこのような形でこれまでの作品に参加したアーティストでもう一度プレイしたいアーティストなどはいますか?

いいや、同じ事をやろうなんて俺は思った事はないよ。でもあのフィーリングとエネルギーを録音したいという気持ちはあったね。是非ミック・ジャガーとまた仕事をしたいし、バーナード・ファウラーと一緒にNicklebagをもう一度やりたい。それとテレンス・トレント・ダービーと稲葉浩志ともまた仕事をしたいね。

--- 今回のアルバムには日本のギタリスト、B’zの松本孝弘氏も参加していますが、前作では稲葉浩志氏がヴォーカルで参加していましたよね。彼らとは仲いいのですか?(きっかけはなんだったのですか?)

彼らとは18年以上の付き合いで、ずっと連絡を取り合っているんだよ。最高なミュージシャンと仕事をするのが大好きだし、彼らは二人とも最高な連中なんだ!東京で行った写真撮影の時に初めて会ったんだけど、B’z の二人はColorcodeのファンで、ロスに彼らが来る度に会うようになったんだ。今じゃハワイでも会う仲だよ。

--- 本作のレコーディングでのギター・プレイに関して一言頂けますでしょうか?例えばこれまでと違うアプローチを試みたりしていますか?

新しいアプローチは取っていないよ。常に爆発的で面白いプレイを探求し続けているだけさ。

--- アルバム制作で苦労した点などがあれば教えてください

曲作りだね。カナダで撮影していたテレビ・シリーズのスケジュールが押した為に、『Set It On Blast!!』の締め切りに間に合わせる為には、曲作りとレコーディングの期間が3週間しかなくなってしまったんだ。ヨーロッパ・ツアーのスケジュールに間に合わせる為に、もの凄いスピードで曲を書いてレコーディングしなくてはならなかったんだよ!!!

--- 最新アルバムの中で、あなたが特にファンに伝えたい部分、又は特に聴いてもらいたいプレイなどはありますか?

全てだよ!!「Get Your Hands In The Air」と「Nishi Girl」が特に好きなんだけど、参加してくれたミュージシャン全員が最高なプレイをしてくれたから、この作品は俺にとって特別なアルバムさ。

--- 07年には8年ぶりに日本へ来日しフジロックへ出演しましたが今年はアルバムを引っ提げ来日なんてことも期待できますか?

2003年のフジロックにも出演したよ。ファンが望むなら、今年の後半に是非来日したいね!

--- ちなみにアルバム収録曲の「ニシ・ガール」のニシとは?(日本の西ではないですよね?)

日本語で「西」という意味だって知っていたけど、そういう意味じゃないんだ。ニシっていうのはネイティヴ・アメリカンを意味するスラングなんだ。(ちなみに俺はアパッチ族の血を引いているんだよ)ニシ部族って言葉をネットで検索すると「大地の人間、もしくは人類の紀元」って意味が出てくるんだ。俺の「ニシ・ガール」が意味するのはソウルフルな女の子、っていう意味さ。

profile

'64年、アメリカ サンディエゴの生まれ。ネイティヴ・アメリカンの血を引くスーパー・ギタリスト。
Pファンクの総帥ジョージ・クリントンにスカウトされたことをきっかけに音楽業界に身を投じ、自身のバンドでありコンセプトでもあるカラーコード名義でデビュー・アルバム『Stevie Salas Colorcode』('90年)を発表。ファンクやサイケ、そしてハード・ロックなどをミックスした先鋭的な音楽性が「ジミ・ヘンドリックスの再来」とのキャッチコピーと共に高い評価を受け、同時に「ミクスチャー・ロック」の先駆として後進ミュージシャンに多大な影響を与えた。
その後、ソロ活動と並行して、ブーツィ・コリンズやバディ・マイルスとのサードアイ、バーナード・ファウラーとのニッケルバッグといった別プロジェクトや、テレンス・トレント・ダービーやロッド・スチュワート、ミック・ジャガー、ジャスティン・ティンバーレイクら大物ミュージシャンとのセッションを精力的にこなして徐々に独自の立ち位置を確立。また、最近ではアメリカンアイドル優勝者のクリス・ドートリー及びデビッド・クックのバンドリーダーを務めるなど、プロデューサー/コンポーザー/シンガー/ギタリストなど多彩な才能を発揮しながら幅広く活躍中。
'06年、R and C移籍第一弾として、8年振りにカラーコード名義でのアルバム『BE WHAT IT IS』を発表。 その後、フジロック・フェスティヴァルと単独公演で来日も果たし、完全復活を高らかに宣言した。 Charらをはじめ日本人ミュージシャンとの深い交流でも知られ、洋邦を含む数多くのゲストを迎えたカヴァー・アルバム『エレクトリック・パウワウU」(仮題)を現在制作中!'09年11月下旬発売予定。