「きっとあなたの良きBGMになってくれると思います。」
--- 今回、2枚同時に作品がリリースされるわけですが、最初から考えられていたのでしょうか?
DJ 19 まずは『エッセンス・シャカタク・セッションズ』ありきですね。彼ら最大のヒット曲である「Night Birds」をリミックス出来るという願ってもないチャンスがまわってきたので、リミックスを活かすために、クラブ・ユーザーにもアピールする方法はないかと考えました。それで、ある種、元祖カフェ系であるシャカタクを、これまでとは違う切り口、つまりクラブ寄りなアプローチとしてまとめてみたら面白いと思ったんです。しかも、僕がVALID EVIDENCE名義で「Night Birds」をカヴァーしてたこともあったんで、だったらそっちも使ってコンピを作れば違いも楽しんでもらえるんじゃないかという単純な発想からスタートしてます。
--- 『エッセンス・チルアウト・セッションズ』に未発表や新曲が多いのは、他のコンピレーションとの差異化をはかるためだったのでしょうか?
DJ 19 いや、そんなことはないです。たまたま、今後アルバム・リリースを控えているものが多数あったので、既発曲だけよりも選曲の幅が広くなって、流れを構成しやすかっただけです。
--- 徐々にハウスにシフトし、HMV限定で発売されたJoiの「How Beautiful」でシメていますが、この曲で終わらそうと思ったのは何故ですか?
DJ 19 毎回チルウアトの選曲するときはそうなんですが、クラブの前のウォーミング・アップ的な意味合いがあるので、ギリギリのとこまでアゲて、あとはクラブで楽しんでもらえるように心がけています。あとJoiさんはこれまでにパーティーだったり、AMBROZIAの作品に参加してもらったり、チルアウトのコンピに楽曲提供してもらったり、僕にとってファミリー的な存在だったので、是非とも何か収録したかったというのはありますね。個人的に大ファンなので。(笑)
--- 『エッセンス・シャカタク・セッションズ』も同様に、徐々にビルドアップする感じに仕上がっていますね。
DJ 19 そうなるように心掛けました。ただ、最初からジョージ・デュークのカヴァー「Brazilian Love Affair」でシメることだけはアイディアとしてありましたね。このリミックスは、ピアノ・ハウスとしても出色なんです。当時からEMMAさんがプレイしたり、人気の高いリミックスだったので。
--- そもそも、19さんってシャカタクは昔から聴かれてたんですか?
DJ 19 そりゃあもう大好きです(笑)。VALID EVIDENCEなんて、もともとシャカタクやジャズマスターズの現代版を目指して始めてますし、個人的にフュージョンも大好きなんです。同時代の似た空気感だと、レヴェル42なんかも良く聴きました。
--- それぞれのCDのオススメを教えて下さい。
DJ 19 うーん、難しいですね。楽曲単体よりも、全体の流れを考慮してコンピ的な体裁で作ったので。ということで全部です。(笑)
--- あと、今回改めて『エッセンス』という名前を使用しようと思ったのは何故ですか?
DJ 19 10作品をリリースして休止したのが2003年なんで、もう6年も経ってることに驚きなんですが、それ以上に、今年19BOX RECORDINGSが10周年ということもあり、いろいろリリースが控えてるんです。それでメモリアルな感じにするにはと考えて、ちょうど『エッセンス』シリーズがスタートしたのも99年だったので、復活させてみようと。両方とも10周年記念ですね。
--- 最後にサイトをご覧の方にメッセージをお願いします。
DJ 19 ジャンルがかなり幅広い感じに横断していますので、老若男女問わず偏見を捨てて聴いて欲しいですね。きっとあなたの良きBGMになってくれると思います。
<DJ 19 リリース・パーティー情報>
・5/22(金)東京
『ESSENCE-DJ 19's "ESSENCE" CDs RELEASE PARTY』
@砂漠の薔薇
www.sabakunobara.jp/
・5/30(土)大阪
『DJ 19 "ESSENCE" RELEASE PARTY』
@Bar & Dining Vano
http://jk-c.jp/vano/