橋本徹の新生レーベルから!!
2009年3月19日 (木)

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橋本徹とは? |
編集者/選曲家/DJ/プロデューサー。サバービア・ファクトリー主宰。
渋谷・公園通りの「カフェ・アプレミディ」「アプレミディ・グラン・クリュ」「アプレミディ・セレソン」店主。
『フリー・ソウル』 『メロウ・ビーツ』 『アプレミディ』『ジャズ・シュプリーム』シリーズなど、選曲を手がけたコンピCDは190枚を越える。
NTTドコモ/au/ソフトバンクで携帯サイト「Apres-midi Mobile」、USENで音楽放送チャンネル「usen for Cafe Apres-midi」を監修・制作。著書に「Suburbia Suite」「公園通りみぎひだり」「公園通りの午後」「公園通りに吹く風は」「公園通りの春夏秋冬」などがある。
http://www.apres-midi.biz
橋本さんが解説「音楽のある風景」 |
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1, Pippo Non Lo Sa / Jazzinaria Quartet
新しい物語の始まりを予感させる、多幸感あふれるミラクルなジャジー・スウィング。映画「ロシュフォールの恋人たち」のドリーミーな世界観を一曲で表現したような、ときめくような名作。アプレミディ・レコーズ担当の稲葉ディレクターが先週末の自らの結婚式で入場曲に選んでくれたのも嬉しいエピソードです。
2, Close To You / Angelita Li
これまでに何度プレイしたかわからない、バカラック&デイヴィッドの名曲のグルーヴィー&メロウな女性ジャズ・ヴォーカルによるキラー・カヴァー。アコースティックで少しセンティメントを含んだ爽やかな風に吹かれるよう。
3, So Reminding Me / Grazyna Auguscik
切ない前奏に続いて、光が広がるような至福のメロディーが奇跡のように広がり、弾むピアノが軽やかな幸せを運んでくれるキース・ジャレットのサニー&フォーキーな女性ジャズ・ヴォーカル・カヴァー。大空を舞うように心が解き放たれ、音楽の清々しさを満喫できる、まさにファンタスティック・ミュージック!
4, You Are The Sunshine Of My Life
軽快なボサ・リズムで流麗にスウィングする、知る人ぞ知る存在だったスティーヴィー・ワンダーの絶品カヴァー。ビタースウィートで洒脱な女性ジャズ・ヴォーカルが、いつもの他愛ない時間も心地よい寛ぎの空間に変えてくれます。
5, Love Is Stronger Than Pride / Lincoln Brine
シャーデーの音楽が今やスタンダードになったことを証明する、涼やかな風と甘い潮の香りに包まれるような、マイルドな男性ジャズ・ヴォーカルとアコースティック・ボサ・スタイルによる好カヴァー。ジョアン・ジルベルトやケニー・ランキンやチェット・ベイカーを愛する貴方もぜひ。
6, Passion / Johan Christher Schutz
イントロから胸をわしづかみにされる、青春の甘酸っぱい陰影を刻みつけたような、ネオアコ〜サウダージなスウェディッシュ・アコースティック・ブラジリアン名品。“Music Is My Passion”というリフレインに涙。アプレミディでの心温まるライヴも忘れられません。
7, Summer Samba / Anne Thomas
キュートでソフィスティケイトされた女性ヴォーカルと小気味よいリズムに胸躍る、透明感あふれるジャズ・サンバ。新しい季節の訪れを告げるフレッシュな響きに何度聴いても虜になり、思わず軽やかなメロディーを口ずさんでしまいます。
8, Long Time No See / Helen Sheppard
ミニー・リパートンやリンダ・ルイスを思わせるチャーミングな歌声に心洗われるフォーキー・ポップ。春から夏にかけての光あふれる季節に相応しい、ナチュラルなスキャットが風に揺れる木々のざわめきのように可憐な表情を見せます。
9, Time To Send Someone Away / Jose Gonzalez
このコンピレイションが趣味のよいサロン・ジャズ・アルバムに終わらないように、最後まで収録にこだわった重要アーティスト。ザ・ナイフの素晴らしいカヴァー「Heartbeats」もこの位置に完璧な相性を示しますが、ここは『Mellow Beats, Spirits & Freedom』にラップ入りヴァージョンを入れて好評だった、心震えるこの曲を。
10, Like A Lover / Carla Cook
ベスト・オブ・サロン・ジャズという趣きのメロウで上品な光沢を放つ、セルジオ・メンデス&ブラジル’66でお馴染みのドリヴァル・カイミの名曲のジャズ・ボサ・カヴァー。月明かりに照らしだされた凪の海のように、甘く揺れる音色に恍惚となります。
11, Two Kites / Jo & Tuco
不惑をすぎたオレのテーマ曲、なんて。50代を迎えたジョビンが後に結婚する28歳下のアナに捧げた、胸疼くような瑞々しい求愛の歌。僕はこの曲のコレクターですが、これがいちばん好きなヴァージョンかな。ピアノとウッド・ベースがまるで恋する心の鼓動のようです。
12, All The Things You Are / Peter Fessler
研ぎ澄まされた歌に魂が宿る、ドイツのケニー・ランキンと評したくなる男性シンガーによる、ブロードウェイ・スタンダードのブラジリアン・スウィング解釈。クールなきらめきとインティメイトな温もりが夜の空気にまろやかな風合いとインテリジェントなムードを与えるジャズ・ボサの逸品です。
13, Incompatibilidade De Genios / The Diane Marino Quartet
しなやかなボサ・ビートに艶やかな女性ヴォーカルと香り高いサックスが駆け抜けていくジョアン・ボスコの急速ジャズ・カヴァー。最近のクラブ・ジャズ・ミーツ・ブラジリアン愛好家からの支持も熱烈なフロア・キラーです。
14, Dangerous / Sweetmouth
これもぜひ収録したかった、僕にとっての遅れてきたネオアコ。清冽で夢みるような浮遊感が切なく胸を締めつけるメランコリックなワルツで、これまで愛情表現する機会に恵まれなかったので、針供養する気持ちで今回セレクトしました。
15, Stormy Weather / Liz Fletcher
実はこのあたりの流れが、僕にとってはこのコンピの裏ハイライトです。我ながら選曲のスキルが光っているのでは、と思います。アメリカン・スタンダードの作曲家の中でもハロルド・アーレンは好きな曲が多いのですが、このヴァージョンは特に、夏の午後の天気雨のような涼やかな瑞々しさに愛着が湧きますね。
16, By Your Side / Carla With Akio
再びシャーデーの大好きな名曲のアコースティック・ボサ・カヴァー。これほどシンプルな音と言葉が沁みてくるラヴ・ソングはなかなかないです。夜の気配が音もなく訪れる夕暮れどきの寂しさにも似た甘い静けさに包まれます。
17, Comme D'habitude / Claire Chevalier
「マイ・ウェイ」と「トリステーザ」を掛け合わせた、サンジェルマン・デ・プレのオープン・カフェで春のスウィートな風とたわむれるような、女性ヴォーカルによるクロード・フランソワのフレンチ・ボサ・カヴァー。忘れられない思い出と共によみがえるような、甘酸っぱく切ない情感をたたえ、安らかな余韻が心の透き間を埋めてくれる特別な一曲です。
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