またひとり、日本人女性ピアノの快挙作
2009年3月12日 (木)
NY在住の早間美紀の新作は北川潔(b)、そしてビクター・ルイス(ds)によるトリオ編成。圧巻の迫力と細やかさを持つHMV推薦ピアノ・トリオ。
「彼女は驚くべき才能の若手ピアニストである」 ケニー・バロン 「京都生まれの彼女はまるでハーレムで育ったかのようにスイングする。 色彩豊かで創造性がある彼女のスタイルは力強さと繊細さを両方備えている」 ビクター・ルイス |
京都生まれ、NY在住の女性ピアニスト、早間美紀。
横浜プロムナードコンペティションでの活躍、渡米し、ビンセント・ハーリング、ケニー・ギャレットなど様々なジャズ・ミュージシャンとの共演、更にはアレサ・フランクリンと共演、そして今年にはワシントンDCにて第44代アメリカ大統領バラック・オバマ就任式パーティーに招かれ演奏するなど、その躍進ぶりは目を見張るものがあります。
2004年にアルバム『Vibrant』、2006年に『Prelude To A Kiss』をリリースした彼女が、2年4ヶ月ぶりにリリースする新作の登場です。
今作は、前作に続き日本が誇るベーシスト北川潔、そしてビクター・ルイスによるピアノ・トリオ。
常に「攻め」の姿勢で臨む早間のピアノ・スタイル、そして太くたくましい北川のベースと、力強くキレ味抜群のビクター・ルイスの3者がパワフルで情熱的に音を創り上げています。
加えて、ガーシュインの美しい「Who Cares?」、ビクター・ルイスの軽快な「Another Angel」、トミー・フラナガンの難曲「Freight Trane」なども秀逸。
圧巻の迫力を聴かせるオリジナル「Horizon」は、本作のヤマ場。複雑なリズムとインタープレイが炸裂するコンテンポラリー・ジャズを披露。
上原ひろみ、山中千尋など日本の女性ピアニストの活躍が華々しいですが、早間美紀も今作において最前線に躍り出ることは間違いないでしょう。スウィング・ジャーナル誌ゴールド・ディスク受賞。
1. What’s Next ? 共演ドラムスのヴィクターさんの為に書いた曲。彼のドラミングは、どしっとした重たさと分厚い音、そのうえシャープで切れがよく且つとても軽やかなシンバル・レガート。それでもって、こっちが仕掛けるとすばやく反応し2倍のエネルギーで返ってくる。ウッカリしていると彼のリズムに追いつけなくなる。そんなスリリングな緊張感でぞくぞくしました。 2. Flying Horses 幻想的な映画音楽のような曲になったのは、自分自身の新たな発見です。 そしてベースの北川さんのクリエイティブなこと。どんな曲想でもその曲の個性に合うように演奏してくれるので、ほんと、世界を飛び回る忙しいベーシストのはずです。ソロも聴き応えがあります。 3. Another Angel ヴィクターさんのオリジナル曲です。ラフマニノフの「プレリュード・イン・C・シャープ・マイナー」を彷彿させるようなベースラインが特徴。ドラミングだけではなく、作曲・アレンジ能力もすばらしい彼の曲は音楽的で理にかなっている。付け加えておきたいのが、北川さんのベース。ここでの彼のラインの選び方、音色、ソロ、すべて、聴き惚れるほど格好いい。 4. Horizon レコーディング中ヘッドフォンをしていたにもかかわらず、「ごーっ」という音とともに床が強烈な振動で地震でもおこったのかと真剣に思ったくらい、それは、実はヴィクターさんのドラムスの振動でした。いやはや、それほどかなりのパワーと音量でした!!ワンテイクで終了です。演奏終了後、ヴィクターさんの一言「WOW... !!!」 みなさんにもこれが伝わるかな? 5. Who Cares? エネルギッシュなHORIZONの後に、ジョージ・ガーシュインの曲をルンバ風に静かにゆったりと演奏。メロディーとハーモニーがとてもきれいで、何もいじらなくても良い曲。心地よいリズムに、私は泳いでいたらいいだけ。 6. Sound Of Migration ベーシストの北川さんに、「この曲、メロディーを弦で弾いていただけませんか?」とお願いしました。ところが実際にはこのメロディーは弦で弾こうとすると、なかなか難しい音域なのです。お願いしたのが、レコーディング間近で、しかもほんの数日までNYのビレッジ・ヴァンガードでピアニストのケニー・バロン・クインテットで出演されていたのですが、録音当日にはとても美しく弾いていただきました。 7. Freght Trane 私が尊敬するジャズ・ピアニスト、トミー・フラナガン作曲。 ライブではいつも4分の4で演奏していましたが、ふーむ、たまには4分の5拍子で遊んでみよう、と。 8. Dismissed アルバムの中では唯一のブラジリアンなテイストの曲。自分でいうのもなんですが、とてもきれいな、口ずさめるようなメロディーに仕上がりました。バックの声はひそかに私が歌っています。声を入れるとさらにこの曲の個性が出るかなあ、と挑戦してみました。北川さんとヴィクターさんのサポートは絶妙です! 9. Up & Down ハード・バップのスウィングする正統派の曲。トリオが歯切れよくスウィングする感じを聴いてください。リハーサルをしている時にヴィクターさんが、「この曲はドラマーのビリー・ヒギンズが聞こえてくる。とても良い曲だね。」と言ってくれて嬉しかった。正直言って、この曲が私の中で一番難儀でした。 10. A Time For Peace 曲の題名どおり、アルバムの最後にふさわしい曲。きれいなメロディーとハーモニーが書けました。 |
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。
最新作

Wide Angle
早間美紀
価格(税込) :
¥2,934
会員価格(税込) :
¥2,699
まとめ買い価格(税込) :
¥2,494
通常ご注文後 2-3日 以内に入荷予定
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前作

Prelude To A Kiss
早間美紀
価格(税込) :
¥2,934
会員価格(税込) :
¥2,699
まとめ買い価格(税込) :
¥2,494
メーカー取り寄せ
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早間美紀参加。2007年国際モンクコンペティショントランペット部門で最終選考

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早間美紀参加。2006年からビヨンセの世界ツアーレギュラーバンドとして活躍中。日本にもツアーで来日。

輸入盤
Healing Space
Tia Fuller
価格(税込) :
¥2,959
会員価格(税込) :
¥2,723
まとめ買い価格(税込) :
¥2,723
通常ご注文後 8-15日 以内に入荷予定
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