エド・フォース・ワン!空を飛ぶ。
2009年1月26日 (月)
『アイアン・メイデン:フライト666』が映画化!
イギリスのヘヴィ・メタル・レジェンドIron Maidenは、EMIレコード、ユニバーサル(USA)、バンガー・プロダクション、アーツ・アライアンス・メディアと共同で、2009年4月21日に全世界の劇場で長編ドキュメンタリー映画を上映する事を発表した。
『アイアン・メイデン:フライト666』と題したこの映画は、彼らのロック史上最も意欲的で冒険的なワールド・ツアーである“サムホエア・バック・イン・タイム”の、2008年2月と3月に行われた最初の行程をまとめたもの。これほど大規模なメイデンのツアー・プランを試みた事はかつてなく、僅か45日間で世界中を周航し、特別にカスタマイズされたボーイング757機でメンバーはもちろん、クルーや12トン分の機材やステージ・セットを乗せ、アジア、オーストラリア、北米、中米、南米でスタジアムやアリーナでのソールド・アウト・ショウを繰り広げた。途中、アゼルバイジャン共和国やパプアニューギニアに燃料補給に立ち寄り、彼らは13ヵ国、70,000キロを回り、のべ50万人のファンの前で演奏した。エド・フォース・ワンと命名された“魔法の絨毯”のような飛行機で、バンドのメンバー、クルー、機材を乗せて望んだ場所へ行く事ができたからこそ、こうした過酷なスケジュールの遂行が可能だった。更に驚くことは、バンドのリード・シンガーでパイロット資格を持つブルース・ディッキンソンが、全23公演に出演しただけではなく、ほとんどの操縦を行った機長でもあった。
そんなバンドを密着取材したのが、カナダ、トロント出身で受賞歴のあるドキュメンタリーメーカーであり、最近は前作『メタル ヘッドバンガーズ・ジャーニー』や最新作『グローバル・メタル』が世界各地で高い評価を得たバンガー・プロダクションだ。素晴らしい旅の舞台裏をフィルム・メーカーのスコット・マクフェイデンとサム・ダンやそのチームが親密に捉え、コックピット内、機内、オンステージやオフステージにまつわるチーム・メイデンの戦略の実行にクローズ・アップし、今まで滅多にバックステージにカメラを入れることがなかったバンドの、革新的なグローバル・アドベンチャーの核心を取り上げた。
ハイビジョン撮影されたこの映画は、2Kデジタル・カメラと5.1サラウンド・サウンドで上映され、バンドのプロデューサー、ケヴィン“ケイヴマン”シャーリーによってミックスされた。『アイアン・メイデン:フライト666』は、彼らがボーイング757機、エド・フォース・ワンで世界中の新たな国に着陸する度に巻き起こすドラマ、興奮や感動の場面をスクリーンを通して体験でき、厳しいライヴ・スケジュール、時差調整の苦労、どのライヴでも様々な文化を持つ熱狂的で期待に満ちたファンのエネルギーに応えなければならないというプレッシャー、珍しい角度から撮影した華やかなショウ、そしてその楽しさなどがこの映画で全てドキュメントされている。
『アイアン・メイデン:フライト666』は、世界で最も成功を収めているロック・バンドのひとつである彼らを、正直に包み隠さず描写した映像であり、世界中の数多くのファンはもちろんのこと、ロック・ミュージックやワールド・ツアーに興味がある人々を夢中にさせる、カオティックでユーモラスな、バンドが珍しい方法で行ったワールド・ツアーの感動的な映画に仕上がっている。
公開に参加する劇場は近日発表される。
Photo by John McMurtrie (C)Iron Maiden Holdings Ltd
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