○99年の『Karafuto Presents Individual Orchestra』では実際に楽器演奏者を迎えて制作され、2003年の『Music From A View』はそれを発展させ、そして音の鳴りそのものを意識させる作りでもあったと思っているのですが、まず、なぜ今このタイミングで過去のアナログ音源も含めたアルバムをリリースすることになったのか教えてください。
田中フミヤ(以下FT):もともと『Music From A View』のリリースの後に12inchを一枚だして、今回のようなシングル集のような形態で、2000年からの12inchアナログリリースのものを集めたアルバムをリリースすることが『Music From A View』のリリース時に決まってたんやけど、ちょうどその時期は、『Mix.Sound.Space』をリリースした直後で、ちょっと調子にのってた時期でもあったんかな、いつでもできるやろって思ってて、締め切りのこととかもいわれるまで何もやらず、他に仕事も増えたりして、単純に僕がダラダラやってたからリリースが延び延びになったんやと思います。
左から:1998年作『Karafuto Presents Individual Orchestra』/2000年の12inch 「Individual Orchestra」/2003年の12inch 「Sunshining Some Building Blue Sky」/2003年のアルバム 『Music From A View』/映像版『Music From A View』/2006年のアナログ 「S.t.」
*アナログはいずれも完売のため現在取り扱いはありません
・Louis Armstrong & Duke Ellington "It Don't Mean a Thing (If It Ain't Got That Swing)" (アルバム『Great Summit』収録)
名曲。
○今後の予定と、リスナーにメッセージがありましたらお願いします。
FT:
2006.8.19リリース予定 Karafuto 『Shift To The Other Time: Karafuto Live Mix At Unit 28.1.2006』 <disques corde>
2006. 9月リリース予定 「FC CHAOS ep」(12inch) <Torema>
2006.10月リリース予定 Fumiya Tanaka 「タイトル未定」 (Mix CD) <Torema / Soundscape>
2006.11月リリース予定 Fumiya Tanaka 「trm 028」 (12inch) <Torema>
2006.12月リリース予定 Fumiya&Radiq (12inch) <op.disc>
○どうもありがとうございました。
協力:Cisco / Soundscape
オフィシャルサイト
⇒www.fumiyatanaka.com
Individual Orchestra/Mind The Gap: Single 2000-2006 もともとは生楽器との融合プロジェクトとしてスタートした田中フミヤのIndividual Orchestra名義での3枚目のアルバム。今作は、これまで2000年、2003年、そして2006年とリリースされてきた12インチシングル収録曲をまとめた内容。とりわけ2000年の「(RE005)」は海外のDJからも高く評価されている。アルバム『Music From A View』には音そのものに対する実験的な見解が収録されていましたが、これらシングルに収録された楽曲はそれともまた異なり、フロアにも対応出来る作風が表現されてきました。ブレイクビーツからジャズ寄りの四つ打ち、レイドバックしたチルアウトサウンドまでいずれもオーガニックな質感を持っており、田中フミヤの音楽的センスをかつてないほど味わえる1枚。
*Karafuto名義でのMix CDが発売決定
Karafuto/Shift To The Other Time: Karafuto Live Mix At Unit 28.1.2006 Karafuto名義でのライヴミックスCDが<Soup-disk>別動<corde>から。Karafutoとしては『Karafuto Dj Mix 1/2』以来6年ぶり。田中フミヤとしても『Mix Sound Space』以来4年ぶりとなるMixもの。今作は2006年1月28日代官山Unitにて行われたパーティでのDJ模様からハイライトとなる箇所をほぼ無編集で収録したライヴミックス。Ricardo Villalobosで幕を開け、テックハウス〜クリックハウス系を中心にミニマルかつじわじわと展開されていくKarafuto名義らしいDJプレイ。Karafutoならではのグルーヴを感じられる1枚。
Disco Twins (Dj Tasaka / Kagami)/未定 もともとはパーティ名からはじまったDj TasakaとKagamiによるユニット、Disco Twinsが遂にアルバムを完成。2003年のMix CD『Disco Twins Mega Mix』以来となる作品。初となるオジリナルトラック集。豪華ゲストヴォーカリスト多数参加予定。
Ryukyudisko/Peekan 日本テクノの一番人気、すでにFuji Rock Festival 06にも出演の決定している琉球ディスコから前作『Ryukyudisk O Tech』以来1年4ヶ月ぶりとなる待望の2ndアルバムが登場。前作同様石野卓球のレーベル<Platik>からのリリース。シングル「Churazima」でさらにポップな進化を見せた彼らによる、全曲「これぞ」なオキナワンテクノ。
Alexander Kowalski/Changes 1978年生まれ、ジャーマンテクノシーンの次代を担う逸材、Alexander Kowalski。これまでの<Kanzleramt>からレーベルを<Different>に移しての入魂の新作。より幅の広がった音世界を表現した1枚。「Wire06」へも出演決定。