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チャットモンチー『耳鳴り』インタビュー!

2006年6月30日 (金)

チャットモンチーインタビュー
遂に完成したファーストフルアルバム

『Chatmonchy Has Come』でメジャーデビューし
その後「恋の煙」「恋愛スピリッツ」という2枚のシングルをリリースしてきたチャットモンチー
元Supercarのいしわたり淳治プロデュースによるデビューフルアルバム『耳鳴り』を7月5日にリリースします。

徳島出身の"普通の女の子"(という書き方になってしまいます)3人組のロックバンド、チャットモンチー

ふにゃふにゃ感漂うバンド名や"ガールズロック"というお題目につい先入観を持ってしまいそうになりますが
今回のアルバム『耳鳴り』を前にしてはそうも言ってられなくなりそうです。

徳島でのインディーズ活動時代に既に書いていたという全13曲(既発曲3曲)。
これらの曲からはお世辞抜きにデビューアルバムとは思えない明確な方向性と"バンドの匂い"が堂々と漂ってきて
シングルだけでは見えなかったこのバンドの本当の凄さを痛感。

"20代そこそこの女の子3人が恋愛や希望や不安といった日常のありふれた風景を切り取って歌う"。
そんな何の変哲もないいわば「フツーの事」がこれほどまでに心に響く。それこそが音楽の素晴らしさであり
そしてチャットモンチーが優れたバンドである証拠。

というわけでそんな見事なデビューアルバム『耳鳴り』について今回はメンバー3人にHMV.co.jpからの質問をぶつけてみました。
また【音源試聴】【プロモクリップ試聴(期間限定)】【HMVによる各曲レビュー】もあわせてご覧下さい!


Chatmonchy Interview■

チャットモンチー    「曲に対する想いはどれも平等です」

---まずはファーストフルアルバムの完成おめでとうございます。音も聴かせていただきましたが正直これ、いきなり凄すぎるアルバムじゃないですか!?完成したアルバムを自分達で聴いてはじめに出てきた一言を率直に教えてください。

橋本:マスタリングセンターで、初めて聴いた時の感想は、「やっと終わった…」です。最近は客観的に聴ける様になって、素直に「良いアルバムやなぁ」と思います。大切な1枚になりました。

---以前オフィシャルサイトの日記に書かれていた高橋さんのデビュー作発売時の感慨深げなコメントが印象的でした。今作はメジャーというフィールドをいくらか踏んだ上でのファーストフルアルバムという意味で、あの時とはまた違った感慨や、新しい視点で思うところもあると思うのですが。

高橋:今回の作品で、『Chatmonchy Has Come』(デビューミニアルバム)やシングルでは出せていなかったチャットモンチーのディープな部分が出せ、嬉しかったです。私たちの根っことなる徳島時代の全てをやっと出し切れました。ライブ等でずっと頑張って育てていた、子ども達の様な曲を世に出せた喜びは大きいですね。

---バンドの近況はいかがでしょう?アルバム直前でプロモーションなどもお忙しいかと思いますが、夏フェスも含めてライブも既に結構な本数決まってますよね?くるりと対バンとか。

福岡:近況は...3人とも元気です(笑)。いろいろプロモーションを経て、多くの方がチャットモンチーに興味を持ってくれていることを実感しています。くるりの岸田さんとは一度お会いした事があって、そのときはまさか同じステージで共演できるなんて夢にも思ってなくて。正式に決まったときは素直にうれしかったですね。夏フェスにしても、今まで見ていた立場から一転、見られる立場になるわけですから、責任を感じます(笑)。その分、悔いの残らない最高のステージにしたいですね。

アジカンフェスコンピ
Various/Nano Mugen Compilation: 2006

7月5日発売
今年のアジカン主催のフェスにもチャットモンチーは登場。こちらはそのイベントのコンピレーション。

---今作までの2枚のシングルについても触れておくと、3月に「恋の煙」6月に「恋愛スピリッツ」とリリースしています。それぞれカップリング曲も含めてかなり粒揃いだから全部一気に聴きたい!などと勝手に思うのですが(例えば「決まらないTurn」なんかはアルバムの流れの中でも聴いてみたい感じがします)。そのあたり、シングル〜アルバムの収録曲決定はどのような感じで進んだのですか?

高橋「恋愛スピリッツ」のカップリングについては、アルバムと同時期にレコーディングしていたので、どれがカップリングとして収録されるかは途中まで未定でした。悩みに悩んで、2曲をカップリングに、そして13曲をアルバムへ収録と決めました。曲に対する想いはどれも平等です。気持ちを抜くことなく、どれも全力でいい曲に仕上げました。

ファーストシングル
チャットモンチー/恋の煙

発売中
こちらはファーストシングル。カップリングの「決まらないTurn」も情緒豊かな佳曲!

---それに関連してなんですが、今回のアルバムに収録されている未発表の10曲のうち元々ストックしていた曲というのはあるんですか?逆にアルバムに向けて作った曲、レコーディング中に出来あがった曲みたいなのは?

橋本:全て徳島に住んでいたときの曲です。アルバムレコーディング中には、再度アレンジを練り直したり、より伝わる様に歌詞を直したりしました。レコーディング中はいろいろ徳島の事を思い出す場面があって、懐かしい気分にもなりましたね。1曲目の「東京ハチミツオーケストラ」は、東京と徳島を往復するようになった時にあっこちゃんが書いた詞です。


   「主導権がどちらにもないのも、チャットモンチーの特徴」

---ではアルバムの収録曲についてお伺いしていきますが、1曲目の「東京ハチミツオーケストラ」はまさに幕開けに相応しい清々しいミドルチューン。しかし『夢が夢でなくなる東京』という成功、挫折どちらとも受け取れる一節なんかもあったり...そういう揺れ動く気持ちや不安定感みたいなものはやはりチャットモンチーの重要な要素だと思っていますか?

福岡:重要です。チャットモンチーの歌詞は、そういう微妙な心情変化を得意分野としている感じはあります。自覚したのは最近ですが(笑)。まさに1曲目なんかは、上京に対する様々な思いが入り混じっている。成功も挫折も転がっているところに乗り込んでいくんだよって、自分で歌詞を書きながら覚悟を決めていたのかもしれないです。

---3曲目「ウィークエンドのまぼろし」。これはまずイントロにやられました。中盤で16ビートに至るところからエンディングへの展開なんかも見事なんですが、こういった複雑なアレンジや展開はバンド内でどのように作り上がっていくんですか?

高橋:これは、うーん…「ドラムこんなんにするけんっ」って、ゴリ押しで、勝手に進めていきました(笑)。16ビートのドラムアレンジは、みんなも「いい!」って言ってくれて、すぐに決まりました。エンディングはラテンのリズムを取り入れて陽気さを出すことで、歌詞の皮肉っぽさが際立つ様にしました。

---アレンジといえば、プロデューサーであるいしわたり淳治さん(ex.Supercar)の事もお伺いしたいのですが、いしわたりさんからはアレンジに関わるフレーズやリズムパターンなどの具体的なアドバイスも今回あったのですか?また、そのほか何かいしわたりさんに関しての印象やエピソードがあれば。

福岡:淳治さんからは、具体的なものから、曲全体のイメージ的なものまで、いろいろなアドバイスをいただいています。一番印象に残ったのは、やはり「恋愛スピリッツ」のアレンジですね。もともとアコギとパーカッションだけで構成されたプリプロテイクを聴き直して、バンドサウンドで挑戦してみたらどうか、と言ってくれたのも淳治さんでした。3人の視野だけじゃなく、4人目の視野が加わって音もアレンジも、今までよりまたさらにパワーアップしています。

セカンドシングル
チャットモンチー/恋愛スピリッツ

発売中
アルバム直前のセカンドシングル。アルバム未収録のカップリング2曲も本当に必聴です。

---次は5曲目の「どなる、でんわ、どしゃぶり」。これは歌詞も曲も凄いヘヴィーで、これまでの音源には無いタイプの楽曲ですよね?

橋本:はい。もともとチャットモンチーというバンドは、私が高2の時からあって、当時は作詞するのは私だけだったんです。それがあっこちゃんと久美子の2人が加入してからは、2人とも歌詞を書いてきて、その歌詞に私が曲を乗せる様にもなって、彩のあるポップな曲が増えました。へヴィーな曲も、実はチャットモンチーの根幹にあるものなんです。特に自分の歌詞に多く見られますね。

---7曲目の「おとぎの国の君」。この曲はデビュー作に収録の「惚れたる蛍」あたりにも通じる雰囲気、なんというか「日常の風景が意識の中で反転していつのまにか宇宙へ達しちゃった」みたいなファンタジックな曲ですが、こういったタイプの曲での幻想的なコーラスワークはチャットモンチーの大きな魅力だと思います。コーラスに関しては誰かが主導権を握っているんですか?

福岡:コーラスラインに関しては、私と久美子が主に担当しています。主導権がどちらにもないのも、チャットモンチーの特徴と捉えてください(笑)。「おとぎの国の君」では、コーラスワークが重要になることはあらかじめ分かっていたので、2人でピアノを連弾して慎重にラインを決めていきました。普段コーラスを作りたいときは、自主的に申し出る事になっています(笑)。

ファーストミニアルバム
チャットモンチー/Chatmonchy Hs Come

発売中
記念すべきファーストミニアルバム。名刺代わり的1枚。『耳鳴り』には「ハナノユメ」のミックス違いが収録。

---11曲目の「プラズマ」もとてもユニークな歌詞の曲。チャットモンチーの曲はいわゆる”恋愛”や”恋心”を歌ったものが多いですよね。これってある意味王道のモチーフであり、新鮮な気持ちで書き続ける事が大変だったりすることはないですか?

福岡:大変と思ったら、あんまり書かないかも...。恋は恋でも、シーンは常に異なるので。例えば「プラズマ」なら、ビデオの機能を恋愛している自分の気持ちに例えてみたり、そういう遊び心で書いているだけだから。「もうネタない!どうしよ!」みたいなのはまだないかな。王道のモチーフなら、出せるとこまで出すぜ!!!

---そういうラブソングも含めチャットモンチーは全曲を通してほとんど身の回りのことを歌っているのに、大きな世界観と広がりを感じます。それは楽曲や歌詞に想像力が織り込まれているからだと思うのですが、表現を行なう上で自ら進んで意識して行なっている事や「ここはゆずれない」と思っている部分はありますか?

高橋:作詞に関しては、どこかチクリと突き刺さる部分を持たせています。そうじゃないと自分も作品に満足出来ないから。3人しかいないから、演奏は3つの楽器を活かすことをいつも考えて作っています。


   「いつまでもこの3人にしか鳴らせない音」

---今回こうやってフルアルバムがリリースされて、これからさらに自分達の音楽を多くの人に伝えていくことになりますね。率直にチャットモンチーはこれからどういうバンドでありたいですか?また、具体的に何か今後挑戦してみたい企画や楽曲などはありますか?

橋本:「チャットモンチーを聴いて、バンドしたくなった」と言われる様なバンドでありたいと思います。自分たちはライブバンドだと思うので、ステージで輝いていたいです。今後は曲作りに関して、もっと突き詰めていきたいです。良い曲をたくさん作りたいですね。

福岡:常に3人で音を鳴らし続けること。常に楽しんでライブやれてること。これって、普通に見えて、なかなか難しいことだと思うんです。だから、そういうのをさらっと普通にできるバンドでありたい。次にチャレンジしてみたいことは...次のアルバムでやるので、期待していて下さい(笑)。

高橋:これからの目標は、『耳鳴り』を超える作品を作っていく事です。フェスやイベントでもチャットモンチーらしさをさらに強めていけるステージを披露したいです。いつまでもこの3人にしか鳴らせない音を作っていきます。絶対に。

---ではアルバムの話はこの辺で終わりまして、最近メンバーのみなさんが気になるニュース、アーティスト、食べ物…何でもいいので教えてもらえますか?

橋本:最近気になるものは、うーん、チロルチョコの新商品開発の行方です。きなこまでは良かったんですが…マンゴー味とかラズベリー味とかかき氷味とか、どうなんでしょう(笑)。私はチョコボール味がいいと思います。

福岡:気になる食べ物は、やっぱりアイスかなー。お気に入りはガリガリ君です。気になるニュースは、徳島県にドトールができた事!!

高橋:イカとエビとカニです。

---先ほども触れましたが、今年は夏のフェスへの出演などもいくつかあります。メンバーのみなさん自身は夏は好きですか?今年の夏はどのように過ごす予定ですか?

橋本:夏は2年前ぐらいから好きになりました。暑さに弱かったのが、それ程でもなくなってきたんです。今年の夏は、出演するフェスを楽しみつつ格好いいライブをして、いい色に焼けて、夏女になりたいと思います。

福岡:夏は好きです。今年は上京後初めて夏を迎えるので、ヒートアイランド現象を生で体験してみたい(笑)。あ、でもお盆は徳島に帰って、阿波踊りを見て夏を満喫します。

高橋:夏はめっちゃ好きです。スイカも、かき氷も風鈴もキャンプも、海も特別な気がします。焼けたくないけど、少々焼けて、夏らしく遊びたいですね。徳島では毎年キャンプに行っていたので今年も行きたいのですが、それ以上に初出演の夏フェスという楽しみがあるからドキドキです!

---では長々とお聞きしましたが...この辺りで最後にHMV.co.jpをご覧の方へメッセージをお願いいたします!

橋本:チャットモンチーは、これからもいい曲作って、いいライブしていく気満々です。どうぞお見逃しなく!

福岡:今年の夏はチャットモンチーで乗り切ってください!!ライブ&夏フェスでみなさんにお会いできることを楽しみにしています!!

高橋:とにかく、アルバムを聴いてみて下さい。今までとはひと味違ったチャットモンチーの意気込みを感じてもらえると思います。いい夏送れますよ、間違いなく!!


フルアルバム
チャットモンチー/耳鳴り

7月5日発売
初回仕様【3面デジパック】【スーパーピクチャーレーベル】

■『耳鳴り』収録曲■

1.東京ハチミツオーケストラ【試聴(WMオーディオ)】
2.さよならGood bye【試聴(WMオーディオ)】
3.ウィークエンドのまぼろし【試聴(WMオーディオ)】
4.ハナノユメ(Album Mix)【PV試聴(WMビデオ)】
5.どなる、でんわ、どしゃぶり
6.一等星になれなかった君へ
7.おとぎの国の君【試聴(WMオーディオ)】
8.恋の煙(Album Mix)【試聴(WMオーディオ)】
9.恋愛スピリッツ【試聴(WMオーディオ)】
10.終わりなきBGM
11.プラズマ【試聴(WMオーディオ)】
12.メッセージ
13.ひとりだけ

こちらから【HMVによる各曲詳細レビュー】がご覧いただけます。


■チャットモンチーのProfile■

2000年 4月 橋本(Gt&Vo)を中心に“チャットモンチー”が結成される。
2002年 3月 橋本の高校の同級生であった福岡(Ba&Cho)が加入。
2004年 4月 福岡のサークルの先輩だった高橋(Dr&Cho)が加入、現在のメンバーとなる。 部室を主な練習場所とし、積極的な活動を始める。
4月 徳島で行われたバンドコンテスト「はな・はる・バンドコンテスト」で、グランプリを受賞。
6月 自主制作のミニアルバム『チャットモンチーになりたい』を制作
(※2005年6月の終売まで、約40回のライヴで1,500枚を手売りする)
地元バンドの間で早くから共感を呼び、「3人組女性ロックバンド」として徳島の情報誌『タウン情報トクシマ』、『あわわ』等でも紹介される。
地元徳島を中心に月5,6本のペースでライヴを行い、関西/関東へも進出。
2005年 11月23日ミニアルバム『Chatmonchy Has Come』でメジャーデビュー。
12月には国内最大級の年末フェス「Count Down Japan 05/06」に出演。評判の高いLiveパフォーマンスを披露する

2006年 3月1日シングル「恋の煙」リリース
4月 チャットモンチー首都圏初の主催イベント「チャットモンチーの新宿で半熟」を開催。チケットは即日完売
6月7日シングル「恋愛スピリッツ」リリース
7月5日待望のファーストアルバム『耳鳴り』リリース


チャットモンチー、最新情報!

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