Hitoshi Ohishi ロングインタビュー

2005年4月4日 (月)

Hitoshi Ohishi×colorve

日本テクノ新世代の代表としてリリースを重ね、今年3月にはヨーロッパでChemical BrothersCarl CoxらとステージをともにしたHitoshi Ohishi

映像アーティスト5組を迎えての新作『Parallel』を発表するHitoshi Ohishiさんに、作品のことや音楽遍歴について直接お話をうかがいました。


Interview With Hitoshi Ohishi

「パラレル」のコンセプトはどのようなものだったんでしょうか?

Hitoshi Ohishi(以下HO):タイトルにもなっているように、価値観というと大袈裟ですが、なんか「違和感」との共存というか、無理に結論を強いて支配や抑圧といった歩み寄りをするより、曖昧のまま平行線でコミュニケーションし続ける方が大切なような気がしていて。今回の作品で言えば音が映像という具体的なイメージとして変換されたら、そこには全然ちがうベクトルの表現がって、それを「よし」とする懐を大事にしたくて。まぁ音楽なんて聴く人によってまちまちの解釈がある訳で、よりによってこんな解釈(パラレルワールド)もあります的なトコロが伝われば…。作品をみてもらえば分かりますが誰だってアノ音から、サッカーや、砂漠、怪獣(しかもぬいぐるみ)なんて絵は思い付かないでしょう?(笑)。ナンセンスなものを表現するのはなかなか難しくて、音だけではどーしてもカッコつけてしまうというか…。なんか脱線したものをやりたくて。いわゆるプロモーションビデオ的なモノを自分がやってパッケージにしても面白くないな〜と思っていて(水着になる訳にもいかないし…。)

DVD+CDという形でのリリースに対して、どのような考えがあったのでしょうか?

HO:工程としては曲ありきだったので純粋にサントラとは言えないのですが、ニュアンスとしては映像作家さん達の作品に使われているのが自分の曲、っていう感じにしたいなと。せっかくDVDというフォーマットなので映像作家さんを主役にしたかったんです。性質上、僕の名前が冠されてますが、オムニバス作品と思っていただければ。CDにはリミックスも入っているのですが、違うフィールドのアーティストにお願いしたのは、そんな狙いもあったりした訳です。

今回の作品で注目してもらいたい部分は?

HO:僕(CD)も映像の人(DVD)も、普段のクラブとはひと味違う表現がパッケージできたと思うので、注目というか、その辺を酌んでいただければ…。

この作品の世界観を言葉で表すとしたらどのようなものになりますか?

HO:早朝にクラブから帰って来てテレビをつけたら子供向けのアニメやNHKっぽい人形劇がやっていて、キャラクターの動きや色彩がとてもサイケデリックにみえてしまう感覚。


影響を受けた音楽〜

ここからはHitoshi Ohishiさんご本人についてのお話です。「青春時代のフェイバリット!」というタイトルで5枚をあげてもらいHitoshi Ohishiさんの音楽遍歴についてのことや現在の活動についてお聞きしました。

Hitoshi Ohishiの青春フェイバリットな5枚!

1. Beastie Boys 『Paul's Boutique』
HO:青春タイムリーは『Check Your Head』、『Ill Commnication』辺りなのですが、ケミカルブラザーズとか通過した耳できくと、より新鮮でカッコイイので最近でもよく聴いてます。

2. My Bloody Valentine 『Loveless』
HO:このアルバムとケビンのソロ以外はあまり好きではないのですが、とにかく衝撃を受けました。精神安定剤(笑)として常備してます…

3. Pop Will Eat Itself 『This Is The Day This Is The Hour This Is This!』
HO:青春ど真ん中です。当時としては後追いですが。友達に教えてもらって。学生時代ほんとーによく聴きました。

4. Klf 『White Room』
HO:これままさに青春タイムリーです。レイヴ音楽の象徴として、また彼らのパンクでアナーキーでアホなスタイルにかなり影響されました。

5. Orbital 『Orbital 2』
HO:テクノなものを一枚くらいと思い、Kraftwerkでも、UnderworldでもHardfloorでも、Richie Hawtinでもよかったのですが…。テクノはいろんなアーティストに影響されているので、絞りきれません。

My Bloody Valentineは精神安定剤として聴かれているようですが、普段の生活の中でこういった音をよく聴かれてたりするんですか?

HR:つっこまれても恥かしいんですが…(笑)。普段の生活では、ああいった音楽で酔っぱらう事も多々…。

Orbitalのところではいろんなアーティストがあげられていますが、「テクノとの出会い」って意味だとどんなアーティスト/タイトルがあがりますか?

HR:う〜ん。難しい質問ですね…。純粋に「テクノ」を意識したのはKraftwerkの『Mix』というアルバムかな…?

音楽遍歴について詳しく聞かせてください。

HR:もともと小さい頃から姉の影響で雑誌のファイン的な音楽(笑)だったり、いわゆるニューミュージック(笑)だったり、シニータ(爆)だったりが家でかかっていたので、そーいったモノと中学生で開眼するありきたりなエピソードとして好きになったロックが合致してStone RosesやPrimal Scream、Blurといったダンサブルなロックにすごく夢中になったので、(中高生だったのでコアな背景はほとんど知りませんでしたが)その流れでハウスや<XL>のアーティストなどを追い掛けるようになって…。でKlfなんかのレイヴモノで完全にダンスミュージックに落ち着いてしまった感じです。それから後追いでKraftwerkに出会って…なんか外資系のお店って事で(海の)向こうの音楽ばっかり挙げていますが(笑)、日本のアーティストや、まわりの友達にいっぱい影響受けているところが本質な気もします…。

曲を作り始められたのっていつ頃だったんですか?

HR:うんと、最初にキーボードを買っ(てもらっ)たのは中学生です。姉がピアノを習っていた影響で僕も小学生の低学年頃までエレクトーンを習っていて…。こういう場所で言うほどの事でもないんですが…。まぁ今思えばその頃からピコピコサウンドは好きだったのかなぁ…と薄ら思っています。とはいってもちゃんと始めたのは最近です。なにが「ちゃんと」なのかな…。

Hitoshi Ohishiいう名義とは別にLaetitiaという名義やNewdealというプロジェクト、そしてDJとしても国内外問わず活躍されていますが、それぞれの活動において意識されていることってありますか?

HR:ほんとはもっと明確に意識して線引きをしないといけないのかなぁ…と悩んではいるのですが…「気分」としか言い様がなくて…すんません。

最後にこのページを見てる人へメッセージをおねがいしますっ!

HR:ぜひとも買い物カゴに入れるをクリック…あーざーっす!(山崎)

ありがとうございました。


<colorve>

クラブミュージックを中心にしながら音と映像によって多面的/カラフルに発信し視聴覚に訴えるプロダクツを展開している新興レーベル。これまでにHiroshi WatanabeDr Shingoが作品を発表している。

テクノ注目のニューリリース
日本人テクノ特集


『Pararell』リリースパーティ

4/8(金)@Womb 23時〜
Special Guest DJ: John Acquaviva / Hitoshi Ohishi
Guest Live: Takaaki Itoh...and more
info=http://www.womb.co.jp/

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