Top 100 Albums - No.99

2004年2月15日 (日)

80年代最大のポップ・スター、マイケル・ジャクソン。田舎のおばちゃんも、70近いうちのオヤジだって知ってるマイコー。あのバスケ界の神様マイケル・ジョーダンでさえファミリー・ネームで呼ばねば通じないのだから、マイケルの知名度たるや恐るべし。でも、よく考えたらジャネットも、兄のジャーメイン、姉のラトーヤだってファースト・ネームで通じるなあ。ジャッキーやマーロンまでくるとちと厳しいけど...。まあ、何はともあれ、リード・ヴォーカルとして活躍した至上最強の兄弟グループジャクソン5も含めると、累計売上枚数2.5億枚(!)を誇る正真正銘の「ナンバー・ワンズ」、マイケル・ジャクソンの登場です!!

いまや「キング・オブ・ポップ」と呼ばれ、誰もが認めるスーパースターになったマイケルですが、作曲を手がけるなど初めてクリエイティヴィティを発揮したのは79年のソロ・アルバム「オフ・ザ・ウォール」からです。ソロ活動は77年のサントラ「ベン」等で既に経験していましたが、まだ制作面には深くかかわっていませんでした。

声変わりをし大人に成長したマイケルは、79年の映画「ウィズ」ダイアナ・ロス主演)の音楽監督を務めていたクインシー・ジョーンズと運命的な出会いを果たします。アーティストとしてアルバムを作りたかったマイケルは、ファミリーの呪縛から逃れエピックに移籍、プロデューサーとしてより質の高いアーティストと仕事をしたいと思っていたクインシーとの欲求が合致し、79年、世紀のアルバム「オフ・ザ・ウォール」を完成させます。アルバムは見事900万枚の大ヒットを記録、4枚のトップ10シングルを世に送り出すことに成功します。

アルバムには、 '80年度グラミー賞で最優秀R&B賞を受賞した1stシングル"Don't Stop 'Til You Get Enough"、"Thriller"を作曲したヒートウェイヴのロッド・テンパートンによるディスコ・ナンバー"Rock With You"、ポール・マッカートニーのペンによる"Girl Friend"、スティーヴィー・ワンダーのメロディーが冴え渡るソウル・ナンバー"I Can't Help It"など後の大ヒット曲に負けないハイ・クオリティな楽曲が目白押し。また、バックアップするアーティストもルイス・ジョンソンTotoのメンバーであるスティーヴ・ボーカロ、ラリー・カールトンデヴィッド・フォスターパティ・オースティンと超豪華。そして、クインシー・ジョーンズによるスムーズでダンサブルなアレンジも逸脱!また、マイケルとクインシーは、当時珍しかったミュージック・ビデオも積極的に制作。若さ漲るマイケルのダンス・シーンは必見!

エンターテイメント性の高い「スリラー」「バッド」のような華やかさはありませんが、「オフ・ザ・ウォール」は他の作品ではあまり感じられないR&Bやブラコンの匂いがぷんぷんしています。今でも多くのブラック・ミュージック・ファンがこのアルバムを最高傑作とするのも頷ける素晴らしい内容です!今のスキャンダラスなマイケルのイメージを払拭するならこのアルバムを聴くべき!目からうろこです!
※表示のポイント倍率は、
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

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Off The Wall

CD 輸入盤

Off The Wall

Michael Jackson

ユーザー評価 : 4.5点 (21件のレビュー) ★★★★★

価格(税込) : ¥1,584
会員価格(税込) : ¥1,320

発売日:2001年10月16日

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