Top 100 Japanese pops Artists - No.5

2003年11月26日 (水)

戦後日本を代表する歌い手といって頭に思い浮かべた時、あの独特の艶のある歌声をもつ美空ひばりの名が出てこない人はいないといっても過言ではないでしょう。注目の第5位は、そう戦後の最高の歌姫美空ひばりです。
戦後のラジオや歌謡番組、主演映画で大人顔負けの表現力豊かな歌声を披露し、天才歌手として、また天才子役としてデビューした彼女の存在は、まさに日本の戦後そのものであったとも言われている。

美空ひばりは、昭和12年横浜市の下町に生まれる。日中戦争が始まった年でもあり、そして昭和20年の敗戦までを幼少期として過ごした彼女は、召集される近所のおじさんやお兄さんたちを送り出す席上で、大人の好む演歌を感情込めて歌い、そしてそれが周りの大人を感動させることが日常であった。9歳のときNHK「のど自慢」に出演し、悲しき口笛を歌うも、その歌い方が大人の色気をそのままに表していて不健康である、という理由で落選。しかし、大人顔負けの舞台が評判となり、昭和24年河童ブギウギでデビュー、同年初主演映画悲しき口笛が公開され、以降、このときわずか12歳の彼女はスター街道をひた走ることになる。翌年の主演作東京キッドでは、敗戦後の焼け跡で助け合うストーリーであったが、彼女は大人が戦争にゆく悲哀や、戦後の開放感をかわいらしい子供としてではなく、大人としての技量を完全に身に付けていたのである。彼女はまさに、こどもらしさという枠を超えたスケール感があり、既成の概念を突き破ったスーパー少女であった。そして15歳のとき、映画主題歌であるリンゴ追分が大ヒット、十代にして彼女の人気は不動のものとなった。

美空ひばりの歌手としての経歴は、10代の天才歌手時代、20代後半からの圧倒的な説得力をもつ重い唄声、そして30代後半の円熟し枯れた味わいを感じさせる唄声、の3期に分かれると言われている。彼女はまた演歌の女王の名を欲しいままにしたが、特定のジャンルに留まらない幅広い表現力と歌唱力を兼ね揃えていたことでも人気が高い。デビュー曲がブギウギであり、一時期はジャズを歌い真っ赤な太陽に代表されるポップスもヒットさせている。戦後の移り変わりが激しい時代性に長く応えられたのは彼女だけである。声が柔らかく、潤いを持ち、楽々と歌い上げる歌唱力、天性のリズム感と音程の確かさ、そして何よりも歌詞の表現に合わせた喜怒哀楽を声の多彩な変化によって表す表現力は、彼女を超える人はいないだろう。

彼女が日本で最大の人気歌手となった昭和の時代は、戦中戦後と悲しさ哀れさといった、湿った風土に重なり合っていたが、演歌の女王という名に疑問をもつ人はいないまでにも、時代が変わり、明るさや軽さが求められるようになってから、彼女の人気は演歌の枠組となり、古さを感じさせずにはいられなかった。そして、昭和が終わった平成元年6月、彼女は日本中の数多くのファンに惜しまれつつ逝去されたが、その後の数多くのトリビュート盤の発売や、リミックスやカヴァー曲として現在の音楽シーンから絶大なリスペクトを捧げられている。最後の作品となった川の流れのようには、彼女の駆け抜けた人生と歌がみごとに融合された代表作となった。

※表示のポイント倍率は、
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

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全曲集2000〜川の流れのように2000

CD

全曲集2000〜川の流れのように2000

美空ひばり

ユーザー評価 : 3点 (1件のレビュー) ★★★☆☆

価格(税込) : ¥3,240
会員価格(税込) : ¥2,981

発売日:2000年10月21日

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