Top 100 Japanese pops Artists - No.76

2003年9月16日 (火)

1960年10月7日、群馬県に産まれた氷室京介。2003年、遂にソロデビュー15周年という記念すべき年を迎えた。
伝説のBoowyのボーカリストとして、またはキング・オブ・ビートロックの名をほしいままにするNo.1ロック・ヴォーカリスト氷室京介Boowyとしては1982年にデビュー。のちのビートロックと呼ばれるロックスタイル、氷室のナルシストを強く感じさせるボーカル、そして布袋の独特のギターサウンドを筆頭に卓越したバンド形態で、日本を代表するロック・バンドとなる。しかし、人気絶頂中、1987年12月24日、渋谷公会堂にて解散宣言。1988年4月4日,5日の東京ドームにて「LAST GIGS」を最後に解散。

その後すぐさまソロ活動をスタートさせた氷室は、東芝『IDEA』のCMのイメージ・キャラクターを担当。同年、1stアルバムフラワーズ・フォー・アルジャーノンを発表する。同名のSF小説(一時日本でもドラマ化された)に触発された、ロマンティシズム漂う詞世界も聴きどころ。さらに名曲Angelを収録と、ファーストアルバムにしてほぼ世界観を完成させている。バンド時代とはまったく異なるアプローチで、ソロ・アーティスト氷室京介を強烈にアピールした。

さらに、東京ドームにて「GREATE DOUBLE BOOKING 氷室京介 x STING」という、今考えるととても想像だにできないライブを敢行。その後、香港ツアー開催。年末には「日本レコード大賞」のアルバム大賞を受賞。

翌年には、シングルSummer GameMistryをリリースしアルバムネオ・ファッションをリリース。政治、戦争、環境、愛……人類や全世界をテーマとした壮大かつディープなコンセプト・アルバムであり、へヴィな作家性と高度なポップ性が同居した傑作アルバムに仕上がった。

90年代に入ってからも、「NEO FASCIO ENCORE TOUR ARENA’90」ツアーを福岡国際センターからスタートさせ精力的に活動。さらに軽々とヒットを連発していくヒムロック。5thシングルJEALOSYを眠らせてはフジTV系ドラマ「恋のパラダイス」の主題歌に起用される。
91年には3rdアルバムHigher Selfをリリース。それに続いてインストゥルメンタル・アルバムLover's Dayをリリース。1992の7thシングルUrban DanceはNTV系列「ひとりでいいの」の主題歌に。ここでひとつの区切りとなる(リミックスを施した)ベストアルバムmasterpiece #12をリリース。数々の大ヒット曲を完全網羅したベストアルバムで大ヒットを記録した。

93年、Kiss Meリリース。カメリアダイアモンドのCM曲(のちにVirgin Beatも使用された)に使用され充実した年を予感させた。その後発表のアルバムメモリーズ・オブ・ブルーは、ポップ性を全面に打ち出した自他共に認める最高傑作で、160万枚ものビッグ・セールスを挙げた。

1995年、レコード会社を東芝EMIからポリグラムに移籍し、レーベル「BEAT NIX」を設立。それにあわせてベストアルバム「SINGLES」をリリース。11thシングル魂を抱いてくれリリースし、この楽曲は「風の刑事・東京発」のテーマ・ソングに。カップリングのMidnight Eveが「関西セルラー」のCM曲に使用された。

その後、着実にリリースしたシングルはほぼすべてタイアップ付きであり、楽曲のよさも手伝ってヒットを連発。また98年には、約4年ぶりに全国ツアーを敢行、全13公演で21万人動員という記録を樹立している。現在ロサンゼルスに在住。--日本のシーンを俯瞰的に見据えつつ、「アメリカン・ロックのテイスト」と「日本独自のメロディ」の新しい融合を試みている。

レーベルを東芝に籍を戻して迎えた2003年。
3月にコンプリートベストアルバムCase Of Himuroをリリースしヒムロック健在を強くアピールした。さらにその15周年を祝った1日限りのライブを「 埼玉スーパーアリーナ」で敢行。全4時間という長いライブながら中身の詰まった濃いライブを披露。そして15周年スペシャル企画第2弾としてオリジナルアルバム5タイトル、リミックス・ベストアルバム1タイトル、インスト作品2タイトルを紙ジャケット仕様、全曲リマスタリングで再発。

さらに3年ぶりのアルバムFollow The Windもリリースする。この作品では、アメリカ経由のラウドロック的な要素と氷室らしい和を感じさせるメロデュー、さらには新たなボーカルスタイルも模索と、今なおあくなき前進を強く印象づけた。

※表示のポイント倍率は、
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

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