ヨーヨー・マ、カヴァコス、アックス、タメスティ/ピアノ四重奏版ベートーヴェン:交響曲第3番

2026年09月04日 (金) 18:00 - HMV&BOOKS online ニュース - クラシック


ヨーヨー・マ、アックス、カヴァコス・・・現代最高、最強トリオによる最新作

『ベートーヴェン・フォー・スリー』は、アックス、カヴァコスとヨーヨー・マの3人がベートーヴェンの交響曲を軸にその音世界をピアノ三重奏曲で演奏するプロジェクト。2014年にブラームス:ピアノ三重奏曲でトリオ共演していた3人ですが、2021年のタングルウッド音楽祭で初めてベートーヴェン:交響曲第2番をピアノ三重奏形式で演奏したことに端を発します。この演奏は即座に成功を収め、第2番と第5番がシリーズ第1作として2022年発売されて以来、交響曲第6番『田園』&ピアノ三重奏曲第3番(2022年11月)、交響曲第4番&ピアノ三重奏曲第7番『大公』(2024年3月)、交響曲第1番、ピアノ三重奏曲第5番『幽霊』&第4番『街の歌』の合計4作品がリリースされています。アントワン・タメスティ(ヴィオラ)は昨2025年夏、タングルウッド音楽祭で3人がオール・ベートーヴェン・プログラムを演奏した時に共演しており、このトリオが初めて迎えるゲスト奏者となりました。フランク・ペーター・ツィマーマン、クリスチャン・ポルテラと共に「トリオ・ツィマーマン」の創設メンバーであるタメスティは、豊かで深みのある音色と卓越した技巧で知られています。
 ピアニスト兼作曲家のシャイ・ウォスネルによる編曲は、このプロジェクト独自のサウンドの核となっており、交響曲が室内楽編曲を通じて広く普及していたベートーヴェンの時代の伝統をも反映しています。ウォスネルは、カルテットのためのこの新たな『エロイカ』の編曲のみならず、これまで発表されているベートーヴェンの交響曲第1番、第4番、第6番をトリオ用に編曲しています。彼の交響曲第6番『田園』の編曲は、ベートーヴェンの原曲に敬意を払いながらもそれに縛られない手法が評価され、グラモフォン誌から絶賛されました。ウォスネル自身、ピアニストとして権威あるエイヴリー・フィッシャー・キャリア・グラントやボルレッティ=ブイトーニ・トラスト賞を受賞しています。

エマニュエル・アックスは次のようにコメントしています。
「こうしたシンフォニーが作曲された当時は、一般的に人々が最初に知るのは編曲版からでした。かつては交響曲が初版の段階ではスコアで出版されないことがごく当たり前でした。その楽譜が手に入るのは、何十年も経ってからだったのです。まず入手できるものといえば、作曲家自身が編曲して出版社に提出した4手連弾用のピアノ編曲版、あるいはトリオやカルテット用の編曲版といったものでした。そして、人々はそうした編曲版を通じてその楽曲を知っていく・・・というのが普通でした。」

「シンフォニーに参加できることは誰にとっても本当に素晴らしいことだと皆感じています。録音が始まって以来、人々を分断してきた要因の一つに、我々が人々に割り当てた「分類」があります。室内楽奏者、オーケストラ奏者、協奏曲を演奏する人、編曲をする人、作曲する人、指揮者・・・これらすべては重なり合うことなく別々のカテゴリーとして捉えられています。そうした縦割り型思考は、人々の真の創造性やコラボレーションを妨げるものだと思うのです。だからこそ、今、私たちが本当に重要だと考えていることの一つは、音楽の最初の原点・・・つまり一緒に何かをやってみたいと願う友人同士のシンプルな交流に立ち返ることなのでは、と感じています」とヨーヨー・マはこのプロジェクトについて語っています(プレスリリースより)。(輸入元情報)

【収録内容】
ベートーヴェン/ウォスネル編:
● 交響曲第3番変ホ長調 Op.55『英雄』
(ピアノ四重奏版)
● レオノーレ序曲 第3番ハ長調 Op.72b(ピアノ四重奏版)

 エマニュエル・アックス(ピアノ)
 レオニダス・カヴァコス(ヴァイオリン)
 アントワン・タメスティ(ヴィオラ)
 ヨーヨー・マ(チェロ)

 録音方式:ステレオ(デジタル)
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