ビシュコフ&チェコ・フィル/ショスタコーヴィチ:交響曲第5、7番(2CD)

2026年09月04日 (金) 09:00 - HMV&BOOKS online ニュース - クラシック


BPO盤、WDR響盤に続く、そしてその上を行く名盤!
ビシュコフのショスタコーヴィチ、ついにチェコ・フィル盤が登場


1980〜90年代のベルリン・フィルや2000年代のWDR響との録音で既に「ショスタコーヴィチ指揮者」としての評価を確固たるものにしているビシュコフ。2018年から首席指揮者を務めているチェコ・フィルともショスタコーヴィチを積極的に演奏しており、2025年の来日公演では第8番を振って日本の聴衆から喝采を浴びました。
 そんなチェコ・フィルとのショスタコーヴィチがついにCDで登場。スターリン体制下の抑圧のなかで人間の尊厳を訴える第5番と、第二次世界大戦中のレニングラード包囲戦を背景に書かれ、絶望の中から立ち上がる不屈の精神を描いた第7番の2曲を収めた、重量級の2枚組です。
 作曲家と同じサンクト・ペテルブルク(旧レニングラード)に縁を持つビシュコフはショスタコーヴィチの音楽を生涯にわたり深く探求してきました。第5番は1970年代初頭の学生時代から指揮し続けている作品で、また第7番『レニングラード』については自身の母親がレニングラード包囲戦を体験したという個人的な背景もあり、ビシュコフは「ショスタコーヴィチほど自分にとって本質的で身近な作曲家はいない」と語っています。激しい弦の刻み、うねるようなレガート、圧倒的な金管、巨大にして見通しの良いトゥッティ。豊かな伝統を誇るチェコ・フィルの緻密なアンサンブルと重量感あるサウンドが、ビシュコフ渾身の情熱と深い解釈をみごとに体現。現代を生きる私たちに改めて強いメッセージを投げかける、必聴のショスタコーヴィチです。(輸入元情報)

【収録情報】
Disc1
(49:23)
1. 交響曲第5番ニ短調 Op.47(革命)

Disc2
(74:55)
2. 交響曲第7番ハ長調 Op.60『レニングラード』

 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
 セミョン・ビシュコフ
(指揮)

 録音時期:2024年4月23-27日(1)、2025年3月25-29日(2)
 録音場所:プラハ、ルドルフィヌム内ドヴォルザーク・ホール
 録音方式:ステレオ(デジタル)


ショスタコーヴィチの交響曲第5番、第7番について

【交響曲第5番】
ショスタコーヴィチの交響曲の中で最も人気のある作品。天候不順と農政失策が引き起こした大飢饉によるソ連国民の餓死者500万人以上ともいわれる1930年代、スターリン派の政治家が対抗勢力に暗殺されたことに激怒したスターリンが政治的な大粛清を開始、その犠牲者もほどなく数百万人規模に達し、第二次世界大戦前ながら、すでにソ連国内の社会不安は極点に達していました。
 この時期、ショスタコーヴィチは自信作ながら問題作でもある交響曲第4番をすでに完成させていましたが、最悪の場合の拒否反応を想定して初演をとりやめ、社会不安に打ち克とうとするかのような交響曲第5番を新たに作曲、社会主義リアリズム的な明解さをも表現して大成功を収めています。
【交響曲第7番『レニングラード』】
第8番と並び迫力ある戦争交響曲として人気を博す第7番『レニングラード』はショスタコーヴィチの書いた交響曲の中では最も規模の大きな作品でもあります。レニングラードがドイツ軍に包囲されたのは1941年9月のことで、以後、1944年1月まで包囲戦は続き、67万人とも100万人以上とも言われる市民が飢餓や砲撃、爆撃によって犠牲になっています。ショスタコーヴィチは包囲戦開始の少し前に作曲を開始して約4カ月で完成、翌年、初演前に作品はスターリン賞1席を受賞し、続々と海外でも演奏されるようになり、1943年3月、ショスタコーヴィチはモスクワ音楽院教授に就任しています。防衛戦のなまなましい光景に強い印象を受けて作曲されただけに、当初は各楽章に「戦争」「回想」「祖国の大地」「勝利」という副題が付され、プロパガンダ交響曲の様相も呈していましたが、のちに副題は撤回されています。

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