ベルリン古楽アカデミー/エミーリエ・マイヤー:作品集第1集
2026年08月07日 (金) 10:00 - HMV&BOOKS online ニュース - クラシック

作曲家エミーリエ・マイヤー、ベルリン古楽アカデミーによるシリーズ始動!
メルニコフが奏でる豊かな音楽のピアノ協奏曲
エミーリエ・マイヤーは19世紀の最も重要な女性作曲家のひとりで、当時最もよく知られた存在でした。男性優位の音楽文化の中で自らの作品を広く世に送り出すという大きな偉業を成し遂げ、その作品はヨーロッパ各地で演奏されていました。しかし、彼女は没後まもなく忘れ去られてしまいます。
この卓越した創造的芸術家への関心が再び高まり始めたのはここ数年のこと。現在では彼女の作品が演奏会で取り上げられ、録音され、出版される機会も増えています。その背景には女性作曲家や女性芸術家の作品全般への関心の高まりもありますが、それ以上に彼女の作品そのものが持つ並外れた芸術的価値ゆえでもあります。
ベルリン古楽アカデミーが彼女の真価を明らかにせんと注目のシリーズをスタートさせました。第1弾にはアレクサンドル・メルニコフをゲストに迎えて『ピアノ協奏曲』を収録。シンプルながら創意に満ちたマイヤーの楽想をメルニコフが驚くほど豊かに歌っております。メルニコフが自ら選び抜いたブリュートナー製ピアノの響きも大きな聴きどころとなっております。ほかの管弦楽作品も、マイヤーの思いもかけない転調など驚きに満ちた音楽性をベルリン古楽アカデミーが才気煥発に再現しております。注目のシリーズです!
演奏会用序曲は、ファニー・ヘンゼルをはじめ多くの作曲家と同様、マイヤーにとって交響曲作法を実験する場でした。19世紀初頭以降、序曲は独立した演奏会作品として発展し、シューマンの言葉を借りれば「交響曲の理念をより小さな枠に凝縮したもの」となっていました。『序曲ニ短調』は神秘的でためらいがちな導入から生まれる真にロマン的な音響世界。華麗なフルート独奏など随所に聴き手を驚かせるような仕掛けもある楽曲です。
マイヤーの唯一の独奏協奏曲である『ピアノ協奏曲変ロ長調』。第1楽章も終楽章も再現部の前に独奏カデンツァがおかれていないのも特徴的です。ブラームスやリストと同時代とは思えないほど古典派のたたずまいを見せる楽曲で、シンプルながらも豊かな音楽です。
『序曲 第3番ハ長調』はおそらくマイヤー初期の管弦楽作品のひとつ。音楽評論家ルートヴィヒ・レルシュタープによるマイヤーの交響曲についての次のような評が残されています。「女性が大規模な音楽作品を書くことは、これまできわめて稀な例であった。しかし私たちは音楽界に、そのような女性作曲家の存在を喜んでお知らせできる。レーヴェの弟子であるエミーリエ・マイヤー嬢は、すでにハ短調とホ短調による二つの交響曲を書き上げており、そのいずれもシュテッティンの管弦楽団によって演奏され、大きな喝采を受けている。」
各楽器の音域を最大限に使いながら、怒涛のような推進力、驚くべき転調、そして最後の勝利のような曲の結末など、劇的な物語のような作品です。(輸入元情報)
【収録情報】
エミーリエ・マイヤー:
1. 序曲 ニ短調
2. ピアノ協奏曲 変ロ長調
3. 序曲 第3番ハ長調
4. 交響曲第1番ハ短調
アレクサンドル・メルニコフ(ピアノ/ブリュートナー、1867年製:2)
ベルリン古楽アカデミー(コンサートマスター:ベルンハルト・フォルク)
録音時期:2025年9月24日〜10月2日
録音場所:ベルリン、ピエール・ブーレーズ・ホール
録音方式:ステレオ(デジタル)
輸入盤国内仕様(日本語帯、解説付き)
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