イヴァン・フィッシャー&ブダペスト祝祭管/モーツァルト:『ドン・ジョヴァンニ』(3CD)
2026年07月10日 (金) 19:00 - HMV&BOOKS online ニュース - クラシック

アンドレ・シュエンのドン・ジョヴァンニ!
豪華歌手陣と聴かせるイヴァン・フィッシャーの充実解釈
「Channel Classics」に数多くの名演を刻んできたイヴァン・フィッシャーが、モーツァルト後期の傑作オペラ3作を同レーベルからリリースしてゆくシリーズ第一弾は『ドン・ジョヴァンニ』。古楽器楽団との『後宮からの逃走』や『コジ・ファン・トゥッテ』などは映像ソフトがありましたが、信頼深きブダペスト祝祭管弦楽団とフィッシャーが精鋭歌手陣と繰り広げる最新のモーツァルト解釈をCDで隅々まで味わえるのは嬉しい限りです。
彼はブックレットに一筆を寄せ、ドン・ジョヴァンニの悪行を非難し罰を支持するか、あるいは彼を愛し、その運命を悲劇として捉えるかを鑑賞者の判断に委ねたいと、主人公の地獄落ちの場面で終わるウィーン初演版を採用しています(1787年プラハにて初演、1788年ウィーン初演)。
表題役は2026年4月の「東京・春・音楽祭」でのリサイタルも好評を博した気鋭アンドレ・シュエンが風格充分に歌い切り、凛としたミア・パーションのドンナ・エルヴィーラ、R.シュトラウス解釈者としても注目されるマリア・ベングトソン演じるドンナ・アンナの喜怒哀楽、18世紀オペラでの個性的な活躍が目立つルカ・ピサローニの起伏に富んだ表現が際立つレポレッロなど、各歌手の持ち味が十全に活かされた歌唱は聴き応え充分。通奏低音のフォルテピアノもチェンバロ風のアタックの利いた音から甘美なピアニシモまで多様な音で劇展開を盛り上げます。それらをオーケストラと共に引き締まった展開にまとめてゆくフィッシャーの解釈は聴き深め甲斐ある豊かさに満ち、ドラマティックな展開を経て至る終幕に漲る緊迫感は圧巻。早くもシリーズ後続巻の登場が待ち遠しくなる名演です。
古代ローマの劇場をモデルに1585年に落成したオリンピコ劇場(テアトロ・オリンピコ)は天正遣欧少年使節団が訪問したことでも知られる歴史的建築物。そこでの公演を「Channel Classics」創設者で名プロデューサー・エンジニアとして名高いジャレッド・サックスが収録したサウンドも大注目です。(輸入元情報)
【収録情報】
● モーツァルト:歌劇『ドン・ジョヴァンニ』全曲(1788年ウィーン初演版)
アンドレ・シュエン(バリトン/ドン・ジョヴァンニ)
ルカ・ピサローニ(バス・バリトン/レポレッロ)
ミア・パーション(ソプラノ/ドンナ・エルヴィーラ)
マリア・ベングトソン(ソプラノ/ドンナ・アンナ)
ベルナルト・リヒター(テノール/ドン・オッタヴィオ)
サマンサ・ガウル(ソプラノ/ツェルリーナ)
ダニエル・ノヨラ(バス/マゼット)
クリスティアーン・チェル(バス/騎士団長)
ノーラ・フュズル(フォルテピアノ)
ブダペスト演劇映画大学合唱団
ブダペスト祝祭管弦楽団
イヴァン・フィッシャー(指揮)
録音時期:2025年10月、11月
録音場所:イタリア北東部ヴェネト州ヴィチェンツァ、オリンピコ歌劇場
録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)
※一部拍手あり
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