シュタイネッカー&マーラー・アカデミー管/マーラー:交響曲第5番(ピリオド楽器による)
2026年07月27日 (月) 18:00 - HMV&BOOKS online ニュース - クラシック

ベールを脱いだような明快さと面白さ!
作曲当時の楽器と演奏習慣による、マーラー:交響曲第5番
第一次大戦終結までオーストリア領だったイタリアの南チロル州で、クラウディオ・アバドによって創設された「マーラー・アカデミー・ボルツァーノ=ボ―ゼン」の活動の一環として、世界各国から集まった若い音楽家たちとヨーロッパの有名オーケストラの団員が共に演奏する機会を作るマーラー・アカデミー管弦楽団。その「Originalklang(ドイツ語で「本来の響き」)プロジェクトは、初演当時(今回は1900年頃)にウィーンで使われていた楽器を世界中から集め(後世の再現楽器も含む)、当時の演奏習慣を研究・習得して演奏、録音するもの。2024年に発売され世界的に大きな評価を得た第9番に続き、第5番が登場です。
楽譜には、まだ出版前だったブライトコプフ新校訂版を初めて使用(2025年出版)。マーラーが加えた大きな改訂のほか細かな修正や指示を系統的に整理して反映しており、最後の修正は死の約3か月前にまで及びます。さらにマーラーと親しかったメンゲルベルクが使用したスコアも参照しているとのこと。弦楽器はガット弦と木製のミュートを使用し、ヴィブラートは極力抑えつつポルタメントは積極的に使用、管楽器もヴィブラートをほぼかけずに演奏しています。また柔軟なテンポ設定とルバートを重視。結果として全体の響きがたいへんクリアになりつつも、これまでにない雄弁な音楽が鳴り渡っており、実に聴き応えのある演奏に仕上がっています。第3楽章の第1ホルンは指揮者の左手にソリストとして立ち、右後方のホルン隊との立体的な音響効果も面白いところ。
フィリップ・フォン・シュタイネッカーは、マーラー室内管やオルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティークの首席チェロ奏者を務めた後、モダン楽器とピリオド楽器のオーケストラ双方で活躍する指揮者。今回のアルバムも、マーラー演奏史に大きな足跡を残すことでしょう。(輸入元情報)

【収録情報】
● マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調(1902/1904-11)
第1部
I. 葬送行進曲 In gemessenem Schritt Streng. Wie ein Kondukt
II. Sturmisch bewegt. Mit groster Vehemenz
第2部
III. スケルツォ Kraftig, nicht zu schnell
第3部
IV. Adagietto. Sehr langsam
V. ロンド=フィナーレ Allegro - Allegro giocoso. Frisch
マーラー・アカデミー管弦楽団
フィリップ・フォン・シュタイネッカー(指揮)
録音時期:2024年9月8-10日
録音場所:イタリア、トーブラッハ文化センター
録音方式:ステレオ(デジタル)
収録時間:70分
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