橋本徹(SUBURBIA)× 山本勇樹(Quiet Corner)『カフェ・アプレミディ・ミーツ・スタジオジブリ』特別対談

2026年06月04日 (木) 14:00

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HMV&BOOKS online ニュース - ジャパニーズポップス

「Free Soul」「Cafe Apres-midi」「Mellow Beats」「Good Mellows」「Jazz Supreme」「音楽のある風景」「Incense Music」「Chillout Breeze」シリーズなど、多くの人気コンピレーションを手がけてきた橋本徹(SUBURBIA)さんが監修プロデュースした、スタジオジブリ映画の名曲の新録カヴァー・コンピレーション『カフェ・アプレミディ・ミーツ・スタジオジブリ』がリリースされました。

本作は、ジブリ映画の名曲群を、渋谷のカフェ・アプレミディともゆかりの深い12組のアーティストたちが、「午後のコーヒー的なシアワセ」をテーマに新録カヴァーするという、かつてないほど豪華な内容となっています。

さらに、「Incense Music」「Chillout Breeze」シリーズ同様、アートワークは藤田二郎(FJD)、マスタリングはCalmが手がけており、ぜひフィジカルでもその魅力を味わっていただきたい仕上がりです。 今回は、この素敵なジャケットについてや、収録アーティストおよびカヴァー曲、そしてやはり6月に出版される、文化人類学者で早稲田大学教授の原知章さん著による橋本徹さんのライフ・ヒストリー本『渋谷カルチャー考現学』についても話題を広げ、さまざまな興味深いお話をうかがいました。

山本勇樹  

カフェ・アプレミディ・ミーツ・スタジオジブリ

CD

カフェ・アプレミディ・ミーツ・スタジオジブリ

価格(税込) : ¥2,970

発売日: 2026年06月03日

橋本徹(SUBURBIA)が監修・選曲し、アートワーク=FJD〜マスタリング=Calmとの至高のタッグでお贈りする、スタジオジブリ映画の名曲の新録カヴァー・コンピレイション『カフェ・アプレミディ・ミーツ・スタジオジブリ』。

ジブリ映画を手がける画家&アニメイターによる、カフェ・アプレミディの情景を午後1時から7時までのグラデイションで描いたイラストレイションを使用した、アルバム(CD/LP)と7インチ・シングル6枚の計7作におよぶ、FJDデザインによるジャケットも素晴らしく印象的で、Calmによる音像にこだわったマスタリングも秀逸な、極上のカフェ・アプレミディ×スタジオジブリのオフィシャル・コンピレイションが完成しました。

収録曲

01. 小西康陽/ひこうき雲 (荒井由実のカヴァー)※「風立ちぬ」

02. 曽我部恵一/やさしさに包まれたなら(荒井由実のカヴァー)※「魔女の宅急便」

03. 矢舟テツロー/朝ごはんの歌 ※「コクリコ坂から」

04. 畠山美由紀 with 小池龍平/Fine On The Outside(プリシラ・アーンのカヴァー)※「思い出のマーニー」

05. bird (Produced by 冨田恵一 "冨田ラボ")/ひとりぼっちはやめた(矢野顕子のカヴァー)※「ホーホケキョ となりの山田くん」

06. YAKENOHARA feat. クレモンティーヌ/風の谷のナウシカ(細野晴臣の作曲)※「風の谷のナウシカ」

07. cubismo grafico feat. 武田カオリ/The Neglected Garden(セシル・コルベルのカヴァー)※「借りぐらしのアリエッティ」

08. Wack Wack Rhythm Band feat. 星野みちる/ルージュの伝言(荒井由実のカヴァー)※「魔女の宅急便」

09. TAMTAM/No Woman, No Cry(ボブ・マーリーのカヴァー)※「ギブリーズepisode2」

10. 中島ノブユキ/さよならの夏 ※「コクリコ坂から」

11. 優河 with 岡田拓郎/テルーの唄(手嶌葵のカヴァー)※「ゲド戦記」

12. 武田吉晴 feat. アン・サリー/いのちの記憶(二階堂和美のカヴァー)※「かぐや姫の物語」

橋本徹 (SUBURBIA) × 山本勇樹 (Quiet Corner)『カフェ・アプレミディ・ミーツ・スタジオジブリ』特別対談

山本

今回の企画は、リスナーもちょっと驚いたというのが結構あると思いますので、まずはこの制作に至った経緯をお聞かせいただけますか?

橋本

オファーをいただいたときは僕も驚きました(笑)。きっかけは、去年のインセンスミュージックワークスの新年会で。毎年、今年はどんなものを作っていきましょうかみたいな話をするんですけれども、社長の崎山さんと担当ディレクターの菅原さんから、「橋本さん、ジブリのカヴァーは如何ですか?」って言われたんですよ。僕はあまり詳しくはないんですけれど、素敵なものができそうですねとそのときはお話して、前向きに考えていきましょうぐらいで、その新年会のときは終わったんですね。

それで去年の9月に、実際にそのプロジェクトを動かしていくことになって、「今回は全曲新録カヴァーを制作しませんか?」ってレーベルの方から打診されて、僕としても大歓迎ですと賛同して、プロジェクトがスタートしました。

新年会でその話を受けた後に、カフェ・アプレミディの「Friday Lounge」で一緒にDJをしている武田吉晴くんには、「ジブリで好きな曲はある?」とか聞いて、「ぜひ新録をお願いしたいと思っているんだけど、カヴァーするならどの曲がいい?」みたいな話はしてたんですけどね。彼は高畑勲監督の作品が好きで、『かぐや姫の物語』の「いのちの記憶」とかいいと思います、みたいな話をしてくれて。そういう中で9月から10月に音源を作って、12月のクリスマス前ぐらいに出せたらいいですね、というのが当初のプランでした。

ただ、一番最初にお話をいただいた時点から、僕の監修プロデュースでスタジオジブリのコンピを作るなら、核になるのは間違いなく「ひこうき雲」と「やさしさに包まれたなら」だなという意識はありましたね。やはりその2曲がリード・トラックになってくるだろうから、ぜひカヴァーしてもらいたいなと思ったのが、小西康陽さんと曽我部恵一くんでした。その2曲のユーミン・カヴァーの本当に素晴らしいヴァージョンが出来上がって、すでに先行公開されて大好評なんですけどね。友人のimaの小林恭さんが先日、曽我部くんに会って「最高だったよ!」と伝えたそうなんですけど、そうしたら彼は「橋本さんを喜ばせようと思って」と笑っていたらしくて、まんまと喜ばせてもらっている感じですね(笑)。

コンピ全体の選曲をする前に、担当の菅原さんからすごい量のスタジオジブリの楽曲をプレイリストでいただいたんですけれども、セレクト自体はすぐに15曲ぐらいに絞れて、その曲をどのアーティストにやっていただくのがいいかなと考えていく中で、今回の素晴らしい12組が確定していきました。当初は全10曲で進めていたんですけれども、まず11曲に増えて、12曲目を決めたのは去年の12月だったんですよ。というのも、アートワークの打ち合わせをしていく中で、ジブリのアニメーターの方たちから、内容も参加メンバーも本当に素晴らしいので、アートワークの方も絶対に素晴らしいものにしたいから、じっくり時間をかけて制作したいという話があって。それで12月にあわててリリースするよりも、2026年の春ぐらいをイメージしながら仕切り直しましょうということになって、じゃあもう1曲制作できる時間があるねということで、最後に「風の谷のナウシカ」をYAKENOHARAにお願いしました。例えばラヴァーズであったりバレアリックであったり、そういう心地よいフィーリングのヴァージョンを作ってもらえたらなというところで。それでヴォーカルは誰がいいかなと考えたときに、僕とは90年代からの仲のクレモンティーヌにフランス語で歌ってもらえたらいいなというところで最後に出来上がったんですね。だから11曲は去年のうちにトラックダウンまで終わっていて、その後にアートワークを作ったり最後の1曲を完成させたりして、長く時間をかけたプロジェクトだったんですけど、本当にその甲斐のある素晴らしいものになったなというのを特にここ数週間実感しています。

ジブリのアニメーターと背景画家の方が、年明けすぐにカフェ・アプレミディに作画用の写真を撮りに来てくれて、彼らが描きおろしてくれたイラストを使ってFJDがデザインしてジャケットを完成させたんですが、カフェ・アプレミディの午後1時から7時ぐらいまでの情景がグラデーションのように時計回りに描かれているので、アルバム1枚とシングル6枚のジャケットができて、それがずらっと並んでいるのを見ていると、本当に今回のプロジェクトに取り組んでよかったなと思います。1枚1枚のイラストレーションが上がってくるたびにFJDと「最高だよね!」という感じで盛り上がっていたんですが、今はそのジャケットのイラストのメイキング動画と共に毎週2曲ずつがYouTubeで公開されているので、それを観て毎週「最高だね!」って、とても嬉しい気持ちになっているという感じです。

山本

ジブリの存在は、もはや日本では知らない人はいないくらいポピュラーだと思いますが、僕はアプレミディとジブリの企画があるというのを聞いて、実は親和性があるのではないかなと思っていました。コンセプトは違うかもしれないですけれども、過去にも例えばディズニーとのダブルネーム・コンピがあったり。

橋本

そうですね。『カフェ・アプレミディ・ミーツ・ディズニー』は本当にプレゼント・アイテムとしても喜ばれ、すごいロングセラーになって。ミッキーマウスのジャケットもよかったですからね。でも今回は、豪華アーティスト12組の全曲新録ですし、あれ以上のインパクトがあるかもしれませんね。

山本

誰もが知っている超ポピュラーな題材なんですけれども、やっぱりそこに橋本さんの監修によってセンスが加わるというか、音楽性の高い、作品性の高いものになりますね。より一層新しい魅力が伝わると言いますか。

橋本

そう言ってもらえたら本当に嬉しいです。今回は自分でも学びがありましたし、新しい出会いもあって、素敵な経験ができました。ジブリのスタッフの方たちに、7種類も自分の店を描いてもらうことなんて、なかなかできない恵まれた経験だと思いますし、制作陣のチームワークも、互いをリスペクトしながらグッド・ヴァイブスにあふれていて、本当にやれてよかったなというプロジェクトですね。これまでの既存のジブリ・コンピのどれとも違うというか、自分なりにスタジオジブリとオフィシャルで組ませていただくのであれば、できることもやるべきことも、丁寧にやれたんじゃないかなと思います。一番には参加してくださったアーティストたちに最も感謝したいですけどね。

山本

ジブリって本当に世代をこえて愛されているコンテンツですし、今回のコンピは、橋本さんのこれまでのキャリアとはまた別軸で、いろいろな人に届けられるエッセンスがたくさん詰まっているんじゃないかとも思います。

橋本

『カフェ・アプレミディ・ミーツ・スタジオジブリ』をきっかけに、カフェ・アプレミディを知ってくれたり、僕という人間やサバービアを知ってくれたり、さらにそこからいろいろ遡ったり掘り下げてもらえたら嬉しいですね。「Free Soul」はもちろん、「Mellow Beats」や「音楽のある風景」や「Good Mellows」、「Incense Music」や「Chillout Breeze」などのシリーズにたどり着いてくれる方もいるんじゃないかなという期待はあります。このコンピが新しい入り口になって、今まで自分が表現してきた世界観みたいなものに触れてもらえる機会が増えたらというか、間口を広げられたら本当にありがたいことだなと思っていますね。

山本

橋本さんのコンピで、ここまで新録の音源を制作したアルバムって、結構久しぶりですよね。

橋本

もしかしたら2007年の『ジョビニアーナ〜愛と微笑みと花』以来かな。あのときは14曲全部を原盤制作しました。その後「Mellow Beats」シリーズでNujabesだけ新録制作して、他は日本人アーティストの楽曲をセレクションで選んだ『Mellow Beats Friends & Lovers』もありましたが、全曲新録カヴァー制作は『ジョビニアーナ』以来ですね。

山本

あのときも曽我部恵一さんとか中島ノブユキさんとかbirdさんが入っていました。つながりを感じますね。

橋本

ここ数年はインセンスミュージックワークスで、結構たくさん原盤制作をしていて、いろんな素晴らしいアーティストと関わり合えているのも嬉しいんですよね。YAKENOHARAやTAMTAMとはそういう縁で関係が深まったり。

山本

橋本さんのコンピは、親子で聴くというのも僕の中では結構定番で、今回も楽しみなんですけど。

橋本

『親子できく、どうようフリーソウル。』もありましたからね(笑)。『カフェ・アプレミディ・ミーツ・ディズニー』もそうでしたけど、子どもがいる家庭へのプレゼントとしても重宝されたらいいですね。

山本

本当にどの曲を聴いても子どもが必ず反応したりします。子どもたちもジブリは全部観ているので。橋本さんの監修プロデュースを通して、小西さんや曽我部さんの荒井由実の名曲カヴァーを聴けるというのも、ファンとしてはとても嬉しいと思います。

橋本

具体的に何かをこちらからディレクションしたりしているわけではないんですけれども、やはりみんな優れたアーティストたちは模範解答を用意してくれますね。カフェ・アプレミディや「Free Soul」のファンなら絶対好きという。

山本

Wack Wack Rhythm Bandによる「ルージュの伝言」のカヴァーでは、シュガー・ベイブみたいなコーラスも聴けたり。

橋本

最高のコーラス・アレンジですよね。今回は山下洋くんが積極的にリーダーシップをとってやってくれたのも嬉しくて。彼ららしい、会心のヴァージョンになったと思います。

山本

1曲目に戻るんですが、小西康陽さんの「ひこうき雲」については。

橋本

小西さんとは2018年の終わりに、横浜の山手のドルフィンで二人でユーミンの曲をかけるDJパーティーに出たことがあって、それを思い出して。僕が大学生の頃、1987年だからもう39年前ですが、ピチカート・ファイヴのファースト・アルバム『カップルズ』のプレス・リリースで、小西さんが変名でセルフ・ライナーノーツみたいな全曲解説を書いていたんですけれど、その2曲目の「サマータイム・サマータイム」の歌詞について、“小西がユーミンの曲の中で唯一にして熱烈に愛する「きっと言える」の後日談と言えようか”みたいなことが書かれていたのが、僕は印象に残っていて。だから大学生の頃から、小西さんのユーミンに対するスタンスはインプットされていたんですけれども、今回は「ひこうき雲」は重要な曲だし、僕は自分がダウナーな精神状態のときに救われたというか、心動かされたことがある大好きな曲なので、敢えてお願いしてみたんですね。小西さんのお母さんが亡くなられたばかりと聞いたこともありましたし、最近は弾き語りライヴとかソロ・アルバムとか、そういう部分の活動がすごく充実しているので、その流れの中で「ひこうき雲」をカヴァーしていただけたらと思ってオファーしたんです。最初は微妙な反応かなとも思ったんですけど、すぐにいいアイディアを思いついたみたいな連絡をいただいて。それが矢舟テツロートリオのリズム隊をバックにしたボッサでスウィンギーなアレンジになったんだと思います。軽やかなビートも最高ですが、やっぱり歌の生々しさとか、そういう部分でも僕はかなりグッときましたので、コンピのオープニングに置かせていただきました。

山本

矢舟テツローさんも「朝ごはんの歌」で参加されていますね。

橋本

これは本当に最高のヴァージョンを届けてくれました。グルーヴィー&スウィンギーで、ばっちりこの曲にはまりましたね。矢舟テツローくんは去年『Free Soul』というタイトルのカヴァー・アルバムを監修プロデュースさせてもらったんですけれども、それが大好評であっという間にアナログ盤も売り切れてしまって。ライヴでのカヴァーのレパートリーとかを聴いていて、その前からだったかもしれませんが、カフェ・アプレミディ盤も作りましょうみたいな話が出ていたので、それもちょっと意識してこういう曲を頼んだんです。矢舟くんとはいつも仕事がスムーズに進んで、仕事をしやすいのもいいんですよね。今回も完成が一番早かったです(笑)。

山本

次が畠山美由紀 with 小池龍平のプリシラ・アーンのカヴァーですね。

橋本

去年の夏に鎌倉・由比ヶ浜のGood Mellowsでコンピ『Summer-drive Chillout Breeze』のリリース記念パーティーをやったんですけど、Koopの「Summer Sun」をナイス・カヴァーしてくれたorange pekoeの藤本一馬くんと、LITTLE TEMPO〜bonobosの小池龍平くんと畠山美由紀さんにライヴをやってもらって、すごく楽しかったんです。それで1曲お願いしたいなと思っている中で、プリシラ・アーンの「Fine On The Outside」だったら、畠山さんはボサノヴァも英語の歌も歌えるし、ばっちりだなと思って、迷いなくお願いした曲とアーティストの組み合わせですね。その前に矢舟テツローの『Free Soul』でフィーチャリング・ヴォーカルとして彼女にマーシャ・ハインズの「You Gotta Let Go」を歌ってもらって、それが大人気でカフェ・アプレミディでもいろんなDJがヘヴィー・プレイしていたんですけど、今回も期待通りの素晴らしい作品になりましたね。

山本

今回のコンピは結構、女性ヴォーカルが多いのも特徴ですね。

橋本

そうですね、たぶんジブリの主題歌自体、女性ヴォーカルが多いと思いますね。次のbirdもぜひお願いしたいと思っていたアーティストですけれども、最近、冨田ラボさんとのタッグがいい感じでしたから、まず彼女が引き受けてくださった後に、冨田ラボさんとやるのはどうですかと、すぐに追いかけで打診したら、そうしますって順調に決まって、もう安心の仕上がりというか。

山本

birdと言えば2008年に編まれた『Free Soul Collection』も愛聴しました。

橋本

そう、20年近く前に選曲をお願いされたこともありました、大好きな女性アーティストですね。僕はキャリア初期の大沢伸一くんがプロデュースしていた時代から、好きな曲がたくさんありましたが、近年の冨田ラボさんとのコンビもいいですよね。

山本

今回もこれぞというアレンジでした。

橋本

もう本当に洗練されていてウェルメイドな、和製クラウス・オガーマンと言いたくなるような60年代後半から70年代のイージー・リスニング・ジャズやブラジリアンのボッサ・フレイヴァーみたいなものが溶け合った、ソフィスティケイトされたポップ・ミュージックですね。やはり冨田ラボさんの手腕は確かでした。birdがすごく伸びやかに歌っている感じがして、それもすごく気持ちよくて嬉しくて。「ひとりぼっちはやめた」はもちろん矢野顕子さんのオリジナル・ヴァージョンもいいですけれども、birdと冨田ラボならではの素敵な、多くの音楽ファンがカフェ・ミュージックの理想形としてイメージするような作品になっていると思います。

山本

そして今回グッときたのは「風の谷のナウシカ」のカヴァーです。

橋本

これは去年の12月に、ちょっとリリースを春まで延期して、しっかりジャケット制作にもプロモーションにも時間をかけて届けていこうとなったことによって時間ができたことで生まれたんですけれども、本当にラッキーでしたね。やはり「風の谷のナウシカ」って、僕の世代だと、最初のジブリの記憶なんです。細野晴臣さんと松本隆さんのコンビによるいい曲ですけれども、11曲できた時点でこの曲がないのは心残りでもありました。YAKENOHARAは『Incense Music for Dining Room』のときに作ってくれた、ビル・エヴァンスの「Peace Piece」のカヴァーを僕はすごく気に入っていたんですけど、今回も曲の後半にダブを付けて、UKラヴァーズの12インチみたいにショウケース・スタイルにしましょうというアイディアも受け入れてくれて、最高に気持ちよいチルアウトな好トラックを制作してくれましたね。シンガーをクレモンティーヌにというアイディアを思いついたときも、こんな組み合わせは自分にしかできないぞと思って興奮しました(笑)。歌入れはパリでだったんですけど、片言の日本語ではなくて、フランス語の歌詞で歌ってもらえたのもよかったですね。

山本

僕も久しぶりに橋本さんとクレモンティーヌのお仕事に触れられて感無量です。

橋本

いつ以来かな。それこそ『カフェ・アプレミディ〜クレモンティーヌが歌うボサノヴァ』以来だろうから25年ぶりですかね。

山本

大学時代にカフェ・アプレミディでライヴを観ました。

橋本

そう、カフェ・アプレミディが1999年の11月19日にオープンして、12月10日にオープン記念パーティーを開いたんですけど、そのときにクレモンティーヌがアコースティック・ライヴをしてくれたんですよね、開店祝いで。


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