ロウコ&ロス・エレメントス/トレス:スペイン王ルイス1世に捧ぐレクィエム、他

2025年10月08日 (水) 17:30 - HMV&BOOKS online - クラシック

スペイン後期バロックの魅力十分! ギャラント様式へ向かう旋律美

大クープランやアルビノーニ、カルダーラ等と同世代、ヴィヴァルディより8歳年上のスペイン人作曲家トレスが、スペイン王ルイス1世の死に寄せたレクィエムを中心とする選曲。
 マドリードで生まれ早くから王室聖歌隊のオルガン奏者を務めたトレスは、ハプスブルク家断絶後のスペインで王位を得たブルボン家のフィリップ(フェリペ5世)に長く仕え、作曲家としては1734年の火災で多く焼失した王室礼拝のための音楽の再拡充に邁進。長くスペイン支配下にあったナポリ王国の作曲家たちにも通じる、後期バロックの旋律美と多声書法が入り混じった名品を多く残しました。
 父フェリペ5世から王位を禅譲されるも数か月で亡くなったルイス1世の死を悼むレクィエムは、1725年の作。ヴァイオリン3部+低音のスペイン王室式弦楽に金管・木管が加わる合奏に支えられ、メロディアスな展開に効果的な半音階が入り混じる明晰かつ荘厳な音楽を合唱・独唱で歌い上げてゆく充実作です。
 悲痛なファンファーレを響かせる弱音器付きトランペットのパートは、本盤では名手J-F.マドゥーフらが演奏。スペインの古楽器集団ロス・エレメントスを率いるアルベルト・ミゲレス・ロウコは1994年ラ・コルーニャ生まれの若きスペイン人テノール歌手。共に作曲家として大成したトレスの2人の後輩、ネブラの器楽曲とコルセッリの劇的迫力十分な「怒りの日」含め、ギャラント様式全盛期へ向かうスリリングな音楽を堪能させてくれます。(輸入元情報)

【収録情報】
1. ホセ・デ・ネブラ[1702-1768]:交響曲ト短調

2. ホセ・デ・トレス:ルイス1世に捧ぐ死者のためのミサ曲(レクィエム)(1725)

 入祭唱
 ネブラ:晩課のための第10ヴェルスス
 キリエ
 続唱(怒りの日)
 奉献唱
 ネブラ:晩課のための第19ヴェルスス
 サンクトゥス
 モテット『わが竪琴は嘆きの声をなし』
 アニュス・デイ
 聖体拝領唱(永遠の光で)

3. ネブラ:晩課のための第1ヴェルスス
4. フランシスコ・コルセッリ[1705-1778]:死者のための8声のプローザ『怒りの日』(1747)

 エマニュエル・ド・ネグリ
(ソプラノ)
 ジュディト・スビラナ(メゾ・ソプラノ)
 ジェイコブ・ローレンス(テノール)
 リザンドロ・アバディ(バス)
 ヴェルサイユ王室歌劇場合唱団
 ヴェルサイユ・バロック音楽センター少年合唱団
 ジュアン・ブロナト・サンス
(オルガン/大オルガン独奏:2,3)
 ロス・エレメントス(古楽器使用)
 アルベルト・ミゲレス・ロウコ(指揮)

 録音時期:2025年1月24-28日
 録音場所:ヴェルサイユ宮殿王室礼拝堂
 録音方式:ステレオ(デジタル)
3件中1-3件を表示
表示順:
※表示のポイント倍率は、ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

チェックした商品をまとめて

チェックした商品をまとめて