カラヤン&ウィーン・フィル/プッチーニ:『蝶々夫人』(2SACD)
2025年06月09日 (月) 06:00 - HMV&BOOKS online - クラシック

プッチーニ没後100周年記念。初リリースより50周年記念
最高のキャスト、指揮者によるオペラの名録音。
イタリア人テノールのスーパースターとして、40年にわたりデッカ専属のアーティストを務めたルチアーノ・パヴァロッティ、同じくイタリア出身でパヴァロッティの生涯の友人でもあった名ソプラノ歌手ミレッラ・フレーニ、そしてオーストリアの伝説の指揮者ヘルベルト・フォン・カラヤン。3人の世界的に著名なアーティストが共演したこのプッチーニの『蝶々夫人』は比類のない美しい音楽世界を作り上げています。
今回、プッチーニの没後100周年、初リリースより50周年を記念し、プッチーニ再発シリーズの第2弾として発売されます。限定盤。オリジナルテープから24ビット/192kHzで新たにリマスタリングしました。
国際的に著名なオペラ評論家ロジャー・パインズによる新規エッセー、ミレッラ・フレーニについての特別寄稿文、新進テノール歌手フレディ・デ・トマーゾによるプッチーニ、パヴァロッティ、そして『蝶々夫人』についての特別寄稿文、1975年のオリジナル・ブックレットの複製(オリジナルのイタリア語の歌詞と英語・ドイツ語の対訳を含む)、当時の写真と最近新たに見つかった写真などが掲載された豪華ハードカバーブック付き(欧文)。1920年代風『蝶々夫人』のコレクタブル・ポスター(A4サイズ)も付いています。
「(カラヤンは)歌手とオーケストラから、プッチーニのスコアが持つすべての美しさと力強さを明らかにした輝かしい演奏を引き出した。甘美でありながら感傷的ではなく、非常にドラマティックでありながらも洗練されている。フレーニは魅惑的な蝶々夫人で、常にその名声を高め・・・パヴァロッティは非常に想像力豊かなピンカートンである」〜ザ・ペンギン・ガイド誌(クラシック録音)
「このスコアがオペラ・ハウスでこれほど豪華でこれほど壮大に演奏されるのを聞くことはもうないのではないだろうか」〜オペラ・マガジン誌(1976年)
美声に適度な重みが備わった当時のパヴァロッティの魅力全開のピンカートン役は、最初の「ヤンキーは世界のどこへ行っても」から絶好調で、輝かしい声の威力を存分に発揮、シャープレス役のロバート・カーンズの柔らかく穏やかな歌とのコントラストも鮮やかに、いまだにこの部分の最良の歌唱として揺るぎない存在感を示しています。
蝶々さん役のフレーニも若い頃ならではの声が役柄にぴったりで、登場シーンの夢のような美しさは、録音から40年を経ても誰も抜くことができない素晴らしいものです。
重要な役どころであるクリスタ・ルートヴィヒのスズキ役、ミシェル・セネシャルのゴロー役もここでは品位があり、オペラ全体が幻想的な抒情劇であることを強く印象づけます。
そしてウィーン・フィルが描き出す無類の曲線美と、ドラマ構築の巧みさは、プッチーニの手の込んだオーケストレーションを完璧に表しています。
こうしたカラヤン指揮による演奏を、アナログ全盛期の優秀な録音で精巧に仕上げたデッカのスタッフは、プロデューサーがクリストファー・レイバーンとマイケル・ウールコック、エンジニアがジェイムズ・ロック、ゴードン・パリー、ジャック・ローという面々です。
LP時代から音の良さで知られたこの『蝶々夫人』が、今回のリマスターでどのような音質になるか楽しみな高音質化企画の登場です。(HMV)
【収録情報】
● プッチーニ:歌劇『蝶々夫人』全曲
ミレッラ・フレーニ(ソプラノ/蝶々夫人)
ルチアーノ・パヴァロッティ(テノール/ピンカートン)
クリスタ・ルートヴィヒ(メゾ・ソプラノ/スズキ)
ロバート・カーンズ(バリトン/シャープレス)
ミシェル・セネシャル(テノール/ゴロー)
マリウス・リンツラー(バス/僧侶)
エルケ・シャリー(メゾ・ソプラノ/ケート)
ジョルジョ・ステンドロ(バリトン/ヤマドリ)
ハンス・ヘルム(バス/神官)
ヴォルフガング・シャイダー(バス/ヤクシデ)、他
ウィーン国立歌劇場合唱団
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
録音時期:1974年1月
録音場所:ウィーン、ゾフィエンザール
録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)
SACD Hybrid
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