マリー=エリザベート・ヘッカー、マルティン・ヘルムヒェン/『東欧から〜ロシアのチェロ作品集』

2025年05月20日 (火) 19:00 - HMV&BOOKS online - クラシック


ヘッカーとヘルムヒェンによるロシアのチェロ・ソナタ

これまで「ALPHA」からリリースされた5種のCDで共演しているマリー=エリザベート・ヘッカーとマルティン・ヘルムヒェン。公私ともにパートナーである2人が約10年ぶりとなるデュオでのアルバム制作にあたり、テーマに掲げているのは東欧ですが、実質的にはロシア(ソヴィエト連邦)のチェロ作品を集めたといって差し支えない内容となっています。
 粛清の嵐吹き荒れる中で作曲され若々しい憧憬の中にも緊張と苦いトーンを帯びたショスタコーヴィチ[1906-1975]に始まり、当局からの抑圧を受けながら自らの「多様式主義」をより均質なものにするために再構築したというシュニトケ[1934-1998]、バレエ・リュスのための『プルチネッラ』をピアティゴルスキーと共に再構築したストラヴィンスキー[1882-1971]、ワルシャワに生まれてモスクワで活動していた時期に書かれショスタコーヴィチや民謡、クレズマーなどの影響を受けたヴァインベルグ[1919-1996]、西欧からロシアへ帰還した後の晩年にロストロポーヴィチのために書かれたプロコフィエフ[1891-1953]、交響曲第1番の初演失敗から立ち直りきらない時期にピアノ協奏曲第2番とほぼ同時に書かれ、ピアノにも大きな比重をかけているラフマニノフ[1873-1943]、といった名作を並べています。
 濃厚なロマンティシズムから極度の緊張、そして伸びやかな軽やかさまで様々な顔を持つこれらの作品を、ヘッカーとヘルムヒェンはぴったりと合った呼吸で聴かせています。(輸入元情報)

【収録情報】
Disc1
● ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ ニ短調 Op.40(1934)
● シュニトケ:チェロ・ソナタ第1番(1978)
● ストラヴィンスキー:イタリア組曲(1920/1932)

Disc2
● ヴァインベルグ:チェロ・ソナタ第2番 Op.63(1959)
● プロコフィエフ:チェロ・ソナタ ハ長調 Op.119(1949)
● ラフマニノフ:チェロ・ソナタ ト短調 Op.19(1901)

 マリー=エリザベート・ヘッカー
(チェロ)
 マルティン・ヘルムヒェン(ピアノ)

 録音時期:2019年12月、2023年2月
 録音場所:ドイツ、ブレーメン、ゼンデザール
 録音方式:ステレオ(デジタル)

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