【映像】ガッティ&フィレンツェ五月祭/グルック:『オルフェオとエウリディーチェ』仏語版
2025年05月14日 (水) 18:00 - HMV&BOOKS online - クラシック
フィレンツェ五月音楽祭より
ガテル&プロハスカ、ガッティ指揮による斬新な『オルフェとウリディス』登場!
『オルフェオとエウリディーチェ』は、華やかでアクロバティックな歌唱を追求する余りドラマとしての内容が空疎になる傾向にあった当時のオペラ界に対し、グルックがアンチテーゼとして創始した「改革オペラ」の第一作(1762年ウィーン初演、イタリア語歌唱)です。後にパリに赴いたグルックは、このオペラをフランス語歌唱に改め(フランス語改訂:ピエール=ルイ・モリーヌ)『オルフェとウリディス』として、1774年パリ・オペラ座で初演。この改訂版では楽曲(有名な『精霊の踊り』などの舞曲やアリアなど)の追加と共に、主役のオルフェ(オルフェオ)をアルト・カストラートからオートコントル(高声テノール)に置き換えるなど、全面的な見直しを行っています。パリで同年に上演された『アウリスのイフィジェニー』とこの『オルフェとウリディス』の成功によって、グルックのパリでの名声は揺るぎないものとなり、リュリ、ラモーの後継者としてフランス・オペラの歴史にその名を刻むことになります。
本作は、世界のオペラ・シーンで引く手あまたの歌手、 伸びやかなベルカント・テノールのフアン・フランシスコ・ガテル、表情豊かな知性派ソプラノ、アンナ・プロハスカ、透明感溢れるソプラノ、サラ・ブランチを主役3役に起用。欧州演出界の巨匠ピエール・オーディによる演出は、ジャン・カルマンの幻想味豊かな舞台美術と、深層心理の蠢きを表象するアルノ・スハイテマーカーによる舞踏を背景に、純白の衣装を着けたオルフェ、ウリディス、アムールが三つ巴の愛憎のもつれを演ずるという斬新なもの。ダニエーレ・ガッティの隅々まで神経が行き届いたタクトのもと、管楽器にピリオド楽器を加えたフィレンツェ五月音楽祭のオーケストラが、この名作をシャープにかつ陰影深く描き尽します。(輸入元情報)

【収録情報】
● グルック:歌劇『オルフェとウリディス』全曲〜『オルフェオとエウリディーチェ』フランス語版(1774)
オルフェ/フアン・フランシスコ・ガテル(テノール)
ウリディス/アンナ・プロハスカ(ソプラノ)
アムール/サラ・ブランチ(ソプラノ)
アルノ・スハイテマーカー・バレエ・カンパニー
フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団&合唱団(合唱指揮:ロレンツォ・フラティーニ)
ダニエーレ・ガッティ(指揮)
演出:ピエール・オーディ
美術/照明:ジャン・カルマン
衣装:ハイダー・アッカーマン
振付:アルノ・スハイテマーカー
ビデオ:ジルベール・ヌーノ
収録時期:2022年4月21日
収録場所:フィレンツェ五月音楽祭歌劇場/ズービン・メータ・ホール(ライヴ)
映像監督:ティツィアーノ・マンチーニ
収録時間:109分
画面:カラー、16:9
字幕:フランス語(歌唱言語)、日本語、イタリア語、英語、ドイツ語、韓国語