矢野泰世/シューベルト:ピアノ・ソナタ第4、13、17番
2025年04月16日 (水) 17:00 - HMV&BOOKS online - クラシック

矢野泰世/シューベルト:ピアノ・ソナタ集 第3集〜第4番、第13番、第17番
「レコード芸術」特選や「朝日新聞」推薦など高い評価を得ている矢野泰世のシューベルト・シリーズ第3作。ドラマティックで幻想的な趣の濃い第4番、晴朗な性格の第13番、一段とスケールが大きく楽想の深まりを見せる第17番と、シューベルトのソナタ創作の多面性を凝縮したような1枚です。
シューベルトが所有していたグラーフの楽器をモデルにクリストファー・クラークが独自の工夫を凝らして作り上げたフォルテピアノから矢野が引き出すサウンドは、繊細にしてダイナミック。整備・調律はポール・マクナルティで、このサウンドは現代の名工2人のコラボレーションの賜物です。
「フォルテピアノが出せる音量の限度は、モダンピアノとは比較にならないほど小さい。シューベルトは生前フォルテピアノで演奏するしかなかったので、その強弱記号は物理的な音量の大小もさることながら、情動や心理的なインパクトの強さを表すものと考えてもいいだろう。それぞれの和音の特質を見極め、タッチの速度や重さの組み替えなどでドラマティックな説得力のあるフォルテを創り上げることや、フォルテピアノに出せる音量の崖縁に立たされているような限界ギリギリのフォルテを探ることで、切実な心境をフォルテ「f」に託すことが可能になる」と語っていた矢野の演奏は、これら初期と中期の作品においても、時として「シューベルトのがけっぷち」に迫る響きを聴かせて強い印象を残します。特に第17番は後期ソナタへの入り口に立っていることを感じさせる演奏となっています。(輸入元情報)
【収録情報】
シューベルト:
● ピアノ・ソナタ第4番イ短調 D.537, Op.posth.164
● ピアノ・ソナタ第13番イ長調 D.664, Op.posth.120
● ピアノ・ソナタ第17番ニ長調 D.850, Op.53
矢野泰世(フォルテピアノ)
使用楽器:クリストファー・クラーク 作品番号33。コンラート・グラーフをモデルに独自のアイディアを加えて2011年に製作したもの。
録音時期:2022年11月21-23日
録音場所:スイス、Church St. Idda, Bauen
録音方式:ステレオ(デジタル)
収録時間:79分
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