アラベラ・美歩・シュタインバッハー、ヒメノ&ルクセンブルク・フィル/ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲、他
2025年03月19日 (水) 19:00 - HMV&BOOKS online - クラシック

充実の演奏で魅了するシュタインバッハー、待望のベートーヴェン再録音!
カップリングは世界初録音のジョルジュ・レンツの協奏曲!
「叙情と情熱のバランスのよさ―彼女の長所は、とりわけ磨き抜かれたテクニックと美しく多彩な音色にある」(ニューヨーク・タイムズ誌)と絶賛されるドイツを代表するヴァイオリニスト、アラベラ・美歩・シュタインバッハー。待望のベートーヴェンの協奏曲再録音と、ジョルジュ・レンツのヴァイオリン協奏曲の世界初録音が実現しました。共演はグスターボ・ヒメノ率いるルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団です。
シュタインバッハーにとってベートーヴェンは最も神聖かつ崇高なもの。2004年、チョン・キョンファがパリ公演をキャンセルした際、サー・ネヴィル・マリナーからオファーを受け、急遽フランス国立フィルハーモニック管弦楽団と演奏した、自身にとって最も大切なレパートリーです。アンドリス・ネルソンス指揮ケルンWDR交響楽団と2008年に録音したシュタインバッハーの代表盤がありますが、15年ぶりに再録音を決意。この作品に対し常に新たな視点を見出すことに余念がないシュタインバッハーが今描くベートーヴェンを艶のある音色で奏でます。
1965年にルクセンブルクで生まれ、ルクセンブルク音楽院、パリ国立高等音楽院、ハノーファー音楽大学で作曲を学んだジョルジュ・レンツ。1990年よりオーストラリアに移住したレンツの音楽は、天文学、文学、オーストラリアの風景、アボリジニーなど、精神的な信念、疑念を作品に反映させています。
2018年、シュタインバッハーからの依頼で作曲をはじめたヴァイオリン協奏曲は、イギリスの異色の詩人・画家ウィリアム・ブレイク[1757-1827]の「エルサレム」の壮大な詩の中の「...to beam in distant heavens...(...遠い天を照らす...)」からインスピレーションを得ていて作曲されました。
「戦争、貧困など私たちの地球の破壊が止められそうにないことに深い悲しみを感じています。ある夜、私は100年後の子孫たちが今の世界を切ない思いで振り返る姿を想像してしまいました。私はこの作品中「“An Elegy for our Grandchildren' s Planet”(孫たちの惑星へのエレジー)」と名付けた楽章にこの思いをのせました。「遠い天空」は実際にはまったく遠いものではないのかもしれません。2100年の子孫たちから見れば今の世界と同じかもしれません」と語るレンツ。独奏ヴァイオリンが「暴力」と「天使のような愛」という、相反するものの間に揺れ動く感情を表している衝撃的かつ立体的な協奏曲です。ベートーヴェンとレンツという冒険的なカップリングですが、ベートーヴェンと対をなす光り輝く作品といえます。作曲家と時間をかけ作り上げたシュタインバッハーの奥深い表現に加え、ヒメノ率いるルクセンブルク・フィルが世界初録音にふさわしい名演を聴かせます。この作品は2025年6月、京都市交響楽団第701回定期演奏会で日本初演予定です。
シュタインバッハーは2つの異なる銘器で演奏。ベートーヴェンはジュゼッペ・グァルネリウス・デル・ジェス[1698-1744]が1744年頃に製作した「Ex Sainton」、レンツはアントニオ・ストラディヴァリが1718年頃に製作した「Ex Benno Walter」で演奏。楽器の音色の違いも楽しめます。(輸入元情報)
【収録情報】
1. ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.61(カデンツァ:クライスラー)
2. レンツ:ヴァイオリン協奏曲『...遠い天を照らす...』
アラベラ・美歩・シュタインバッハー(ヴァイオリン)
ルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団
グスターボ・ヒメノ(指揮)
録音時期:2024年7月1,2日(1)、2023年9月11-16日(2)
録音場所:ルクセンブルク、フィルハーモニー・ルクセンブルク大ホール
録音方式:ステレオ(デジタル)
収録時間:80分18秒
ディジパック仕様
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