ピション&ピグマリオン/バッハ:ミサ曲ロ短調(2CD)
2025年04月07日 (月) 19:00 - HMV&BOOKS online - クラシック


ルネサンスの教会へも輝かしい未来へも、一瞬でとんでいける恒星のごとき演奏
大バッハが生涯をかけてたくわえた知識と技術の結晶体に
現代最先端のさらに先から吹き込まれた、心ふるわす生命のきらめき
『マタイ受難曲』『聖母マリアの夕べの祈り』『モーツァルトのレクィエム』などの衝撃的なリリースで音楽界の最先端を牽引しているピションとピグマリオンによる次なる音盤は『ロ短調ミサ』。バッハが自らの声楽作品の総決算として取り組み、晩年まで筆を執り続けた大作を、ほとばしるような生命力で演奏しています。
きらめく明るさと大胆なスピード感にあふれていながら、深みや情感を損わぬように楽節一つ一つを非常に丁寧に処理していて、バッハが書き尽くしたあらゆる技法が空間に美しく浮かび上がってきます。古風なスタイルから軽やかなアリア、壮麗なフーガと様々な楽曲が並び、輝かしい響きもあれば痛ましい響きもある『ロ短調ミサ』を、端から端まで瞬時に行き来するような機動力で縦横無尽に飛び交いながら演奏、それでいて場面転換を意識させない自然な構成力と大きな視野を備えているのが圧巻です。舌を巻くほどの複雑なフーガを一気呵成に歌い切ったかと思えば、ふとしたロングトーンで永遠を感じさせ、強烈なクレッシェンドを炸裂させたかと思えば柔らかな響きで場を和ませ、次々と押し寄せる音楽が一時たりとも退屈を許しません。また、人生や世界を力強く肯定する意志が感じられるのもピションの魅力。かなしみののちにゆっくりと起き上がって前進していく終曲はとても感動的です。
器楽・声楽ともに腕利きぞろいのピグマリオン。ピションのコントロールも隅々まで行き届き、合唱は人数もあり迫力十分。多層的に絡み合う楽音と美しい残響が理想的に収録された録音の素晴らしさも特筆です。新しいバッハの世界を告げる輝かしい音盤の誕生といえるでしょう。
2025年秋にはブラームスの『ドイツ・レクィエム』をリリース予定です。(輸入元情報)
【収録情報】
● J.S.バッハ:ミサ曲ロ短調 BWV.232
Disc1
I. ミサ〜キリエ、グローリア
Disc2
II. ニカイア信条〜クレド
III. サンクトゥス
IV. ホザンナ、ベネディクトゥス、アニュス・デイ、ドナ・ノービス・パーチェム
ジュリー・ロゼ(ソプラノ)
ベス・テイラー(メゾ・ソプラノ)
ルシール・リシャルドー(アルト)
エミリアーノ・ゴンザレス=トロ(テノール)
クリスティアン・イムラー(バス)
ピグマリオン(器楽、合唱)
ラファエル・ピション(指揮)
録音時期:2024年4月
録音場所:パリ、ノートルダム・デュ・リバン大聖堂
録音方式:ステレオ(デジタル)
29件中1-20件を表示
表示順:
※表示のポイント倍率は、ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。