今村泰典/テオルボによるバッハ:無伴奏チェロ組曲第2、3、6番
2025年02月18日 (火) 18:50 - HMV&BOOKS online - クラシック

今村泰典/バッハ:無伴奏チェロ組曲集 第2集(テオルボ編)
「なぜリュートではなくテオルボを選択するのか。それは、チェロ組曲を撥弦楽器で演奏する際に、チェロ特有の優雅で重厚な響きを維持することが重要だと考えたからである。リュートでは音域がチェロよりも高く、その結果、響きが軽くなりがちであるため、チェロに近い音域を持つテオルボの方が、響きの面でより適していると判断した。
バッハのチェロ組曲はチェロで演奏する際にはそれだけで完璧であり、補筆の必要が全く無いが、これをそのままテオルボで演奏すると(中略)メロディーを奏でている際にはバスが欠如し、逆にバスを奏でる際にはメロディーが欠落している様に聞こえてしまう。その為、テオルボで演奏する際には、バスやメロディーに適宜補筆を施すことで、楽器の魅力を最大限に引き出し、テオルボの個性をより生き生きと表現することができる。
ではチェロ組曲をテオルボに編曲する為にバスをどのように付けるべきかについては、和声学および対位法の知識に基づく確固たる理論的根拠が必要である。そして、和声学および対位法の両方に深い関係のある、バロック音楽特有の通奏低音は決して無視できない。バロック様式に則したアプローチとして、チェロの旋律に対して通奏低音の観点からバスを補完することが、バロックのスタイルに最も忠実であると私は考える。
今回の録音において、私はテオルボ版の編曲に関して自身なりの解答を見出すことができたと考えている。本演奏を通じて、皆様に共感を抱いていただければ幸甚に思う。」〜今村泰典(輸入元情報)
【収録情報】
J.S.バッハ/今村泰典編:
1. 無伴奏チェロ組曲 第2番ニ短調 BWV.1008
I. Prelude(前奏曲)
II. Allemande(アルマンド)
III. Courante(クーラント)
IV. Sarabande(サラバンド)
V. Menuet I-II(メヌエット I-II)
VI. Gigue(ジーグ
2. 無伴奏チェロ組曲 第3番ハ長調 BWV.1009
I. Prelude(前奏曲)
II. Allemande(アルマンド)
III. Courante(クーラント)
IV. Sarabande(サラバンド)
V. Bourree I-II(ブーレ I-II)
VI. Gigue(ジーグ
3. 無伴奏チェロ組曲 第6番ニ長調 BWV.1012
I. Prelude(前奏曲)
II. Allemande(アルマンド)
III. Courante(クーラント)
IV. Sarabande(サラバンド)
V. Gavotte I-II(ガヴォット I-II)
VI. Gigue(ジーグ)
今村泰典(テオルボ)
録音時期:2022年7月20-27日(1,2)、2023年7月17-25日(3)
録音場所:スイス、オーバーブッフシテン、Roman Catholic Church
録音方式:ステレオ(デジタル)
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