アーロノヴィチ/チャイコフスキー:『白鳥の湖』抜粋、組曲第4番
2025年02月03日 (月) 17:30 - HMV&BOOKS online - クラシック

アーロノヴィチ/チャイコフスキー:白鳥の湖(抜粋)、組曲第4番
近頃人気が再燃している指揮者ユーリ・アーロノヴィチ[1932-2002]。ソ連時代のレニングラード(現サンクト・ペテルブルク)で生まれ、同地の音楽院で学んだあと、国内の主要オーケストラや劇場で指揮して高い評価を得ました。1972年にイスラエルに亡命した後はいち早く西側での活動を展開。1975年にはギュンター・ヴァントの後任としてケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団の首席指揮者に招かれています。
チャイコフスキーは彼の得意曲目であり、とりわけ『白鳥の湖』は彼の人生において特別な位置を占めていました。彼がこのバレエを初めて観たのはわずか5歳の時。キーロフ劇場(現マリインスキー劇場)での公演でしたが、その魅力にすっかり心を奪われた彼は、両親に向かって「自分は指揮者になる」と宣言したといいます。スウェーデンのテレビ番組でアーロノヴィチは「私は決してオーケストラを『指揮する』人間ではなかった。常に同僚であり、友人であり、パートナーだった」と語りましたが、その人間味あふれる姿勢に加え、飾り気のない自然体のアプローチ、そして完璧主義が、彼の指揮スタイルを特徴づけていると言えるでしょう。
このアルバムには1996年の放送用スタジオ収録『白鳥の湖』抜粋(93234で既出)に加え、今回が初出となる『モーツァルティアーナ』(1995年のライヴ)を収録。伸縮自在のテンポと強烈なダイナミックスの対比など、煽るような高揚感が強調されがちなアーロノヴィチですが、『モーツァルティアーナ』では古典的に整った造形感覚や、洗練されたエレガンスの表現を再認識させてくれます。(輸入元情報)
【収録情報】
チャイコフスキー:
1. バレエ音楽『白鳥の湖』 Op.20(ハイライト)
第1幕:
No.1. 序奏 Allegro giusto
No.2. ワルツ
No.3. パ・ド・トロワ II Andante sostenuto
No.8. 乾杯の踊り Tempo di polacca
No.9. 終曲 Andante
第2幕:
No.13. 白鳥たちの踊り IV Allegro moderato
No.13. 白鳥たちの踊り V Pas d'action. Andante
第3幕:
No.22. ナポリの踊り Allegro moderato
第4幕:
No.28. 情景 Allegro agitato - No.29. フィナーレの情景 Andante - Allegro agitato
南西ドイツ放送交響楽団
ユーリ・アーロノヴィチ(指揮)
録音時期:1996年6月18-21日
録音場所:バーデン=バーデン、、クアハウス・ベーナツェトザール
録音方式:ステレオ
2. 管弦楽のための組曲 第4番『モーツァルティアーナ』
ジグ
メヌエット
祈り
主題と変奏
シュトゥットガルト放送交響楽団
ユーリ・アーロノヴィチ(指揮)
録音時期:1995年3月8日
録音場所:シュトゥットガルト、リーダーハレ
録音方式:ステレオ(ライヴ)
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