ロマン・ボリソフ/『キアロスクーロ』
2025年01月08日 (水) 16:00 - HMV&BOOKS online - クラシック
若き俊英ロマン・ボリソフが卓越した表現力で描く「過去との対話」
2022年、若いピアニストたちの登竜門として知られるキッシンゲン国際ピアノ・オリンピック(キッシンガー・クラヴィアオリンプ)に最も若いコンテスタントとして19歳で出場、見事に優勝を果たしたロシア出身のロマン・ボリソフ。2023年には「ALPHA」の『次世代ソリストたちによるモーツァルト』シリーズに登場、協奏曲第11番、第13番の素晴らしい演奏を聴かせましたが、初のリサイタル盤となるこのアルバムでは、ピアノ音楽の巨人たちが過去の作曲家と向き合った作品を集めています。
超絶技巧で知られるレオポルド・ゴドフスキー[1870-1938]がラモーやコレッリといった作曲家たちの作品を自由に編曲した『ルネサンス』全16曲から5曲、セザール・フランク[1822-1890]による大バッハへのオマージュとも言われる作品、ボリソフの祖国の大ピアニストであったセルゲイ・ラフマニノフ[1873-1943]が、亡命したアメリカで最後に完成させたピアノ曲であるコレッリによる変奏曲と続けられるプログラム。それは現代の若き世代であるボリソフが、さらにこれらの作品と対話するという入れ子のような構造も連想させます。
ピアニスティックな魅力に溢れる難曲揃いですが、ボリソフは高い技術力でこれらを危なげなく弾きこなすのはもちろん、滾々と泉が湧くような実に瑞々しい表現で作品の魅力を十二分に引き出しています。(輸入元情報)
【収録情報】
● ゴドフスキー:ルネサンス 第1巻〜サラバンド(ラモーによる)
● ゴドフスキー:ルネサンス 第1巻〜メヌエット(ラモーによる)
● ゴドフスキー:ルネサンス 第2巻〜パストラーレ(アンジェラス)(コレッリによる)
● ゴドフスキー:ルネサンス 第2巻〜クーラント(リュリによる)
● ゴドフスキー:ルネサンス 第4巻〜演奏会用アレグロ(D.スカルラッティによる)
● フランク:前奏曲、コラールとフーガ FWV.21
● ラフマニノフ:コレッリの主題による変奏曲 Op.42
ロマン・ボリソフ(ピアノ)
録音時期:2023年11月
録音場所:ドイツ、ノイマルクト、ライトシュターデル
録音方式:ステレオ(デジタル)
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