ジョルジュ・エネスコ名演集〜ラ・フォリア、詩曲(2CD)

2024年12月12日 (木) 18:00 - HMV&BOOKS online - クラシック


ダイレクト・トランスファー・ディスク シリーズ第2弾
高邁な精神性、音色の魔術師・・・エネスコの名盤がかつてない程の音質で甦った!
幻の米レミントン盤より復刻、ついにシューマンのソナタが陽の目を見る。


幻のコンチネンタル盤からダイレクト・トランスファーで鮮やかによみがえった『バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ全曲』がヒット中のジョルジュ・エネスコ(ジョルジェ・エネスク)。ジャック・ティボーとともに、20世紀前半のフランス・ヴァイオリン楽派を代表する不世出の名匠でしたが、作曲家・指揮者でもあったエネスコがヴァイオリン奏者として録音したアルバムがもう1種(2CD)登場。今回のアルバムにはSP録音時代、渡米中に米コロンビアに録音した7曲(1〜7)とパリでの録音(8)をディスク1に収録、ディスク2にはLP録音時代、50年の米レミントンに録音した超幻の録音『シューマン:第2ソナタ』と52年の最晩年に仏コロンビアにいれた『クロイツェル』を収録。大の録音嫌いであったエネスコのヴァイオリニストとしての主要録音をほぼ集めています。
 高貴な感性と精神的な深み、民族的気質から繰り出される独特の技法と多彩な音色・・・弦楽愛好者には神様的存在であったエネスコ。「盤鬼」西条卓夫、ハルトナック、中村 稔の各氏はその名著でつぎのように語っています。

● コレッリのラ・フォリア/ヘンデルのヴァイオリン・ソナタ第4番:「エネスコが渡米したときに入れたもの。45歳という全盛期にふさわしく、殊のほか、風格豊かな光沢消しの至芸を展開している。切札は、透徹した祈りの心境か。ひときわ、コレルリの完成が高い。」(『盤鬼随想録』西条卓夫著 アイエー出版2024 年刊 初出:ラジオ技術誌1984-5年)

● ショーソン:詩曲:「エネスコは絹のような輝きを引きだし、これが、このいくらか古風な甘みをもち、ロマン派のなごりのこもった印象主義的な色合いの作品を、まがいものの際(きわ)から、精細であるにしろ本源的な音楽性の領域へと導いているのである。」(『20世紀の名ヴァイオリニスト』(J.ハルトナック著/松本道介訳 白水社1971年刊)

● シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第2番:「エネスコの手にかかると、人生の悲痛な惜別の歌であると同時に、神への救済を深くねがう者のいささかの心の安静をただよわせた偉大な音楽になっている。・・・ヴァイオリン演奏史上、最高のシューマンであることを断言してはばからない。」(『ヴァイオリニストの系譜』中村 稔著 音楽之友社1988年刊)

● ベートーヴェン:クロイツェル・ソナタ:「老齢による技巧の衰えはともかく、入魂のルバートのきわだつ名人芸で、墨絵風の渋味を持っている。最大の魅力は世にも高邁な精神性の裏づけであろう。曲への情熱と共感が圧倒的に激しく、特に第2楽章が卓抜だ。」(『名曲この一枚』西条卓夫著 文藝春秋新社 1964年刊)

復刻プロセスを最短にしてSPレコード(および初期LP)のありのままの鮮烈な音をお届けする「ダイレクト・トランスファー・ディスク」(CD)。ジョルジュ・エネスコの純粋で高貴で滋味あふれる名人芸をご堪能ください!(販売元情報)

【収録情報】
Disc1:SP録音編
1. クライスラー:プロヴァンスの朝の歌 - L.クープランの様式による
2. ダンブロジオ:セレナード Op.4
3. ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ第4番ニ長調 Op.1-13
4. プニャーニ:ラルゴ・エスプレッシーヴォ
5. クライスラー:テンポ・ディ・メヌエット - プニーニのスタイルによる
6. コレッリ:ラ・フォリア
7. ショーソン:詩曲 Op.25
8. エネスコ:ヴァイオリン・ソナタ第3番イ短調 Op.25『ルーマニアの民俗様式で』

 ジョルジュ・エネスコ
(ヴァイオリン)
 エドワード・C・ハリス(ピアノ:1,2)
 サンフォード・シュルッセル(ピアノ:3-7)
 セリニー・シャイエ=リシェ(ピアノ:8)

 録音:
 1924年、ニューヨーク(1,2)
 1929年、ニューヨーク(3-7)
 1949年、パリ(8)

 原盤:
 米 COLUMBIA 20023-D(1,2)
 米 COLUMBIA 50187/8-D(3)
 日本コロムビア JW232&J7940 原録音:米COLUMBIA 50235D,50161D(4-6)
 日本コロムビア J7880/1 原録音:米 COLUMBIA 50273/4-D(7)
 仏 COLUMBIA GFX 121/3(8)

Disc2: LP録音編
1. シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ短調 Op.121
2. ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調 Op.47『クロイツェル』

 ジョルジュ・エネスコ
(ヴァイオリン)
 セリニー・シャイエ=リシェ(ピアノ)

 録音:
 1950年、ニューヨーク(1)
 1952年、パリ(2)

 原盤:
 米 REMINGTON RLP149-50(1)
 仏 COLUMBIA FC1058(2)

 国内製作
 日本語帯・解説付き(解説:薬師寺純平)

【ダイレクト・トランスファー・ディスクとは?】
・音源制作は、真空管アンプ製作およびOMF(セイジ・オザワ松本フェスティバル)録音コーディネーターとして著名な新 忠篤(あたらし ただあつ)氏が長年の経験の末に完成させたシステムで行っています。
・SPレコードの録音特性はメーカー毎に異なるのでレコードごとにイコライザー・カーブの調整が必要ですが、直熱3極管を使用した可変フォノ・イコライザー(自作)を使用し、SPレコードや初期LPレコード毎にイコライザーの調整をしています。
・再生信号をDSD形式で録音し、レコードに記録されている情報をそのままマスター化します。この段階では、音楽情報をダイレクトに伝えるためにあえてノイズリダクションは行っていません。この音源をグッディーズ(goodies)が「ダイレクト・トランスファーCD-R」として、CD-Rで発売しています。
・新 忠篤氏制作のこの音源マスターから、日本フォノグラムの録音エンジニアをつとめた常磐 清氏が、SPレコードの各面つなぎ編集や盤面のキズ修復等の必要最小限のノイズリダクションを施し、CD用にマスタリング。キングインターナショナルが日本語解説付工場プレスCDとして発売します。
・SPレコードの真の音は、残念ながら復刻CDではなかなか聴くことができないとされています。それはSPレコードの音ミゾに刻まれた音声信号を拾い出すプロセスで、重要な信号が失われているからです。復刻プロセスを最短にしてSPレコードのありのままの鮮烈な音をお届けする「ダイレクト・トランスファー・ディスク」。望みうる最高の音質で聴くことができます!(販売元情報)
ラ・フォリア、詩曲〜ジョルジュ・エネスコ名演集(2CD)

CD輸入盤

ラ・フォリア、詩曲〜ジョルジュ・エネスコ名演集(2CD)

価格(税込) : ¥4,279

会員価格(税込) : ¥3,292

まとめ買い価格(税込) : ¥3,292

ご予約商品 - 2025年02月20日 発売予定

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